自分が傷つくことを怖れる人は多いですが、逆に他人を傷つけたのではないかと異様に心配する人もいます。
「そんなこと、普通は考えませんよ。」
そう言ってあげても、万が一を考えなければと思うようです。
こういう人は、実は傷つきやすい人なのです。
非常に怒りっぽかったり、すぐに切れたりすることもあります。
いずれも、心の不安に耐えられなくなって、魂が悲鳴をあげているのです。
そういう人がどうして他人を異常に気遣うかというと、他人から良く思われたいからです。
他人から悪く言われることが、嫌で嫌でたまらないからです。
そういう人の気持ちはよくわかります。私もそうでしたから。
でも、そういう人に対して言いたいことがあります。
「自惚れるのも、たいがいにしなさい!」
大いなる勘違いをしているのですよ。
自分には他人を傷つける力があるとでも思っているのですか?
他人を変えようとしても、変えることはできません。
と言うことは、同じ理屈で他人を傷つけるなんてこともできないのです。
現象だけ見ると、自分の言動で他人が傷ついたように見えることもあるでしょう。
じゃあいつでも同じように、誰に対しても傷つけることができると思いますか?
もしそう思うのだとすれば、それは思い上がりもいいところです。
そんな力なんて、どこにもありませんよ。
だから「自惚れるな」と言ったのです。
もちろん、なるべく相手が傷つかないように心配りをしようという気持ちは大切です。
それは、自分が優しい人間になろうという気持ちですから、自分を変えようとする行為です。
でも、その結果を異常に心配するのは、相手を支配しようとする行為です。
相手がどうするかは、相手に任せておけば良いのです。
意図せず、傷つけてしまう(=相手が傷つく)ことはあるでしょう。
そのときは率直に「傷つけるつもりはなかったのですよ。ごめんなさい。」と詫びれば良いのです。
詫びても、許さない人もいるでしょう。
それも、その人の自由です。
許すか許さないかということは、相手が決めることです。
その自由を奪うようなことには関わらないことです。
自分には相手を変える力はない。変えられるのは自分だけだ。
そう見ることが、謙虚な態度というものだと思います。
2012年05月29日
この記事へのコメント
コメントを書く
●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。



