幸せにならなくたっていいんだよ [ ひすいこたろう ] - 楽天ブックス
久しぶりに、ひすいこたろうさんの本を買ってみました。昨年(2025年)、ひすいさんのFacebook投稿だったかを見て、なんか良さそうだなぁと思ったので買ってみた本になります。
ひすいさんの本は、これまでにもたくさん紹介していますが、どれ1つとしてハズレはありません。なのでこの本も、読む前から正解だという気持ちでいました。そしてもちろん、その通りでした。そういう思いがあったので、落ち着いてゆっくり、先を急がず1ヶ月くらいかけてじっくり読ませていただきました。
ではさっそく、一部を引用しながら本の内容を紹介していきましょう。
「「『自分には価値がない』と『自分は幸せじゃない』というかん違いが、地球人の思い込みの最後の砦です。この砦を崩さないことには他の思い込みも抜けないし、逆に、ここを切り崩すと残りの思い込みのほとんどが解消し、がぜん、生きやすくなります」
「ほう、ほう。地球に希望が見えてきたな。
この39の思い込みが解消することで、地球人の心に真のゆとりと安心感が広がり、自分にも他人にも優しくできるようになるわけだな。そして、この星の破壊暴走も止まる……。」(p.8)
自分には価値がないとか、このままの自分じゃ幸せじゃない、という2つの勘違いがあって、それによって39の思い込みが発生しているとひすいさんは言います。その一つひとつをラジオ形式で解消していくというのが、この本なようです。
「しかも、思い込みは、それがAさん、Bさん、Cさん、とにかく誰のものであれ「集合的無意識」を通してみなつながっていますので、あなたが思い込みを手放せると、家族や友人が抱えている思い込みまで弱まる効果があるのです。
「集合的無意識」とは、心理学者のユングが提唱した概念で、個人的無意識を超えて、人類に共通する無意識層のことです。全人類が深いところで共有している「心の地下室」みたいなものですよ。つまり、
あなたの悩みは、
あなたにだけ原因があるわけではない。
地球人全体の問題です。」(p.22-23)
自分がどう考えるかは、自分だけの問題ではなく、私たち全体の問題だと言うのですね。そして、自分が問題を解決したなら、それは自分だけに幸せをもたらすものではなく、人類全体に貢献することになるのです。
「もし人生に意味があるなら、誰もが、意味のある正しいほうに行かなければなりませんよね?
けれども、生きることには意味がないから、人生は、行きたいほうに行っていいんですよ。」(p.24)
お勧めしている「神との対話」でも、人生に意味はないと言っています。意味がないから、自分で意味を与えることができるんです。
「あなたがすでに幸せな ”証拠” をお見せしましょう。
当たり前のようにあるいまの幸せを、思いつく限り、できれば手元ののスマホに書き出してみてください。
「心臓が動いている」「目が見える」「話せる」「ご飯を食べられる」「歩ける」「家族がいる」「仲間がいる」……。いろいろあると思います。
5つ以上、思い起こせるだけ書いたら、今度は、あなたの一番の願いを一つ書いてみてください。
「素敵なパートナーが欲しい」とか、「年収1億円以上」とか、いろいろありますよね。
では、
「先に書いた『当たり前の幸せ』の中から3つ差し出して、
いま書いた一番の願いと交換してください。
すると、あなたの一番の願いがかないます」
と言われたら、何を3つ差し出しますか?
……みんな交換できないんですよ。」(p.25-26)
当たり前だと思っていることが、実は、何にも代えがたい幸せだということですね。
「でも、その有名ミュージシャンはこう言っていたんです。
「僕の夢は1つなんだ、ロックしたい。以上」
だから、バンドを組んで音楽を始めた瞬間から、ずっと夢がかない続けているそうです。売れる前から夢はかなっていたのだと。」(p.53)
夢って、結果じゃないんですよ。行為そのものなんです。好きなことをやる。それがもう夢を実現しているんです。
「「自分は幸せじゃない」という思い込みから広がる世界は、「自分は幸せじゃない」世界です。
「私は幸せだ」という思いから広がる世界は、「私は幸せだ」という世界です。
あなたの思い込んでいることが広がっていくのが、この世界です。」(p.60)
けっきょくここに行き着くんですよ。幸せな人は、何があろうと関係なく幸せでいられるんです。
「ゲシュタルト療法の創始者フリッツ・パールズは、彼が作った詩
『ゲシュタルトの祈り』の中でこう言っていますよ。
「私は私のことをするので、あなたは、あなたのことをしてください。
私が生きているのは あなたの期待に応えるためではありません。
あなたもまた私の期待に応えるために生きているのではありません。
あなたは、あなた。私は私。
もし私たちが理解し合うことがあれば、それは最高に素晴らしいことです。
もしわかり合えなくても、それは仕方のないことです」」(p.82)
この感性は重要だと思います。人はそれぞれ違う。だから他人に自分の価値観を押し付ける必要はないし、他人の価値観を押し付けられる必要もない。その上で、同じ価値観を共有することも素晴らしいことですが、そうでないとしても悪いことではないのです。
「嫌われることもある。
そして、嫌うこともあるんです。
だって、人間だもの。
世界的にベストセラーになったニール・ドナルド・ウォルシュの『神との対話』という本に、こんな話があります。」(p.88)
ひすいさんも「神との対話」を読まれていたんですね。この後に紹介されているのは、「小さな魂の物語」です。「ゆるす」ということを体験したかった魂は、「理不尽にひどいことをされる」という体験を通じて、その望みを達成します。では、そのひどいことをする人は、いったいどんな魂の人だったのでしょうか?
「あなたに嫌なことをする人は、あなたのことを一番大好きな魂だということを忘れずに、
まあ、嫌いましょう(笑)。
嫌ってもいい。そして、嫌われてもいたし方ない。
嫌われるって、その人と一緒に生きていかなくていいってことを教えてくれているんです。人生を無駄にしなくてすむわけです。」(p.89)
理不尽にひどいことをしてくれる人がいるお陰で経験できることもあるんですよ。そして、そういう人を無理に愛さなくてもいいんです。嫌ってもいい。離れてもいい。それよりも大切なのは、自分が幸せでいるっていうことなんですよね。
SNSの世界では、嫌な人をブロックすることができます。そすることで、お互いに別々の世界で生きることができます。ムリに相手を思い通りにしようとするのではなく、別々の世界で生きたらいいんだと思います。それが、相手をそのままに尊重することにもなるのですから。
「「人間を不幸にするのは、『このままではダメだ。いつの日か幸せになりたい』という思いを持ち続けることだというわけですな。そのいつの日かは永遠に来ない、と……。
確かに、1週間の中にSOME DAY なんて日はないですもんね。」
「高みを目指さなければいけない」「成長しなければいけない」という思いの奥には、「このままの自分ではダメだ」という「思い込み」(かん違い)が隠れています。
「このままの自分ではダメだ」という思いを起点にし、「もっと成長したい♫」という思いならばいいんです。」(p.96)
今の自分にダメ出しすることで、今の自分が幸せでないならおかしいのですね。今の自分は幸せだけど、もっとこうなりたいという向上心はいんですよ。
「カミサマには一つだけできないことがあるんですが、何かわかりますか?
「失敗」なんですよ。
カミサマは間違うことなく、想像通りの世界はつくれるんですが、失敗できないので、いつも想定通りで、想像をはるかに超える世界をつくり出せません。
そこで、カミサマは失敗ができる、間違うことができる、”人間” を生み出したんです。
人間に期待されている役割は、失敗から学び、想定を超える世界へジャンプすることなんです。
ただ、ニッポンのカミサマは失敗満載で、すごく人間らしいですけどね(笑)。」(p.158-159)
これも「神との対話」で言われていることですが、神は「存在のすべて」なのですが、神らしくない神を経験できないんですよね。だから、神であることを忘れて人間という存在が必要だったのです。
でも、日本の神話は面白いですね。最高神の天照大神(アマテラスオオミカミ)がいじけて引きこもっちゃったりするんですから。(笑) 私が大好きな天岩戸(あまのいわと)神話で、その後に神々が協議して、天鈿女命(あまのうずめのみこと)にセクシーダンスを踊らせるって、日本の神さまはぶっ飛んでるなぁって思います。まぁそういう点では、ギリシャ神話の神も人間らしい気はしますね。
「ネガティブな感情に対しては、
「いま、そう思ってるんだね」と、
その感情を責めずに受けいれ、認め、ゆるし、愛してあげればいいんです。」(p.169)
「神との対話」でも、感情は抑圧すべきではなく、受け入れることを勧めています。なぜなら、感情とは魂の言葉であり、否定すべきものじゃないんですよ。
「根底には「A遅刻されて悲しかったというあなたの気持ち」と「Bあなたとの時間を大切にしたいという愛」があるのに、そこには触れず、ずっと@の「なんで遅刻したのよ」と相手を責めてしまっているので、地球人はいつもケンカをしているんです(笑)。
さらに、遅刻してきたパートナーの言い分も探っていくと、相手が大事にしたいことも見えてきます。
デートに集中したいのに仕事が残っていると気になっちゃうから、少し遅れてしまったということだってあるでしょう。その場合、パートナーが大事にしたいのは、時間の長さではなく、時間の質。つまり、パートナーも、相手との時間を大切にしたいがゆえに遅刻してしまったということですね。」(p.208)
それぞれにそれぞれの価値観があって、自分らしく、つまり愛であろうとして、それぞれの選択をすることがあるんですよ。
「ニッポンのカミサマたちは、「問題は、解決するために起きているのではなく、話し合うために起きている」とわかっていた。
「問題」は、それを通してお互いの思い込みを知るきっかけにできる。つまり、キミとボクの関係をより深めるために起きてくれているのです。」(p.218)
なるほど〜。そういう見方もできますね。問題がない方が幸せなのではなく、問題があるからこそ、それぞれ違う私たちが話し合いをすることで、その違いを埋めていくことができる。そう考えたら、問題が起こることが素晴らしいこととも言えるんですね。
「ご先祖さまからの「この子に幸せになってほしい」という祈りの集積が、あなたの身体になって表れているのです。
だから、あなたが最高に人生を楽しんで生きれば、その喜びは、あなたの身体を通して、お父さん、お母さん、そしてご先祖さますべてにその喜びのエネルギーは伝播していきます。
それが最高の親孝行であり、最高の先祖供養になります。
だから、親を好きになれなくても問題はないのです。」(p.216-217)
親やご先祖さまの思いが、子孫に幸せになってほしいということであれば、自分が幸せでいることが何よりの親孝行であり、先祖供養だとも言えますね。そもそも、幸せになってほしくないと思いながら、子を産んだり子孫を残そうとは思いませんからね。
「切り離した機体は、スタートダッシュのためには必要だったんです。
「思い込み」も一緒。最初は必要だった。そう思い込むことで、何かを手にした経験があったはずです。でも速度を上げてさらに進むためには、かつての「思い込み」を一つひとつ手放していく段階(ステージ)があるんです。」(p.239)
私たちはいろいろな「思い込み」にとらわれて、苦しんでいるかもしれません。けれどもその「思い込み」も、最初は必要なものだったのですね。それを知って、今の自分にとって不要となった「思い込み」を手放していくことが重要なのだろうと思います。
世の中に不要なものは何一つないと言われますが、最近、そうだなぁとよく思います。害虫と呼ばれる存在だって、それがなくなると全体としては上手く行かなくなる。そういう話を聞くと、私たちが短絡的に「悪い」と思うことが、必ずしも絶対的な「悪」ではないんじゃないかなぁと考えさせられます。
ひすいさんの本は、どの本もお勧めなのですが、この本もまた素晴らしい構成でした。読んで損はない本だと思いますよ。
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