2025年07月22日

明るく生きているつもり

明るく生きているつもり[本/雑誌] (単行本・ムック) / はいじぃ/著 - ネオウィング 楽天市場店
明るく生きているつもり[本/雑誌] (単行本・ムック) / はいじぃ/著 - ネオウィング 楽天市場店

Youtube動画の「はいじぃ迷作劇場」をよく観ていて、その中で吉本のお笑い芸人、はいじぃ(`島朋岳(はいじまともたけ))さんが本を出版されると聞いて、それなら買わずにはいられまいと思って買った本です。
はいじぃさんの動画は、いわば食レポ動画で、料理店で美味しそうなメニューを食べて紹介するものです。動画の後半には「変コメコーナー」というのがあって、動画のコメントに寄せられた変なコメントを紹介するものになっています。
私は基本的にお笑い番組を好んで観ることもないし、外食もほとんどしないから食レポにもあまり興味はありません。それなのにはいじぃさんの動画を心待ちにするくらい楽しんでいるのは、ある意味で不思議でもあります。でもその謎が、この本を読むことで少しわかった気がしました。


ではさっそく、一部を引用しながら本の紹介をしましょう。

養成所で同期と接してきて感じたのは、皆はどうやらお笑いをやることでチヤホヤされたいとか、お金持ちになって外車に乗りたいとか、社会的なステータスを得たいとか、そういうことが目的の人が多いみたいで、お笑い以外の仕事のほうが高確率でそれが達成されると判断したなら、そっちに流れるというのは真っ当なことなのかもしれない。
 でも僕は自分が作ってきたものを人前で発表することが目的なので、そこでのズレがあるんだろう。人それぞれなんだなと、やっと気づいた。同じ環境にいても目的が違うんだから、自分と違う行動をする者が現れても当然だし、否定的な目で見るのもおかしい。それに、比べるのも違う。
」(p.64-65)

はいじぃさんは、純粋にお笑いという表現をしたかったのですね。お笑いという表現を通じて何かを得ようとしたわけではない。つまり、お笑いの結果にこだわっていなかったんだと思います。
そして、自分はこうだけど他人は違うし、違っていていいと考えている。こういう自由な考え方には共感します。それにしても、これが自然とできてしまうことが驚きです。


お笑いの舞台だけに身を置き続けていたら、自分好みのピンネタを追求することに終始して、一生気づけなかった答えなのかもしれないけど、世の中で商売として成り立っているものすべては、「需要がどれだけあるのか?」、そこにどれだけ「満足度の高いサービスを提供できるのか?」で勝負しているはずなのだ。」(p.139)

はいじぃさんは最初、自分のお笑いネタを公表する舞台としてYoutube動画を使っていました。再生回数は伸びなくても、ライブの来場者より多ければ、それだけ観てもらえたことに満足していたそうです。
けれどもある時、自分が食べたい料理店の食レポ動画を撮って公開したら、これまで以上に再生回数が伸びた。それで、独りよがりではなく、自分も楽しく、視聴者も喜ぶ動画にしていくべきだと考えられたのです。

実際、資本主義というのはそういうものです。商品の価値を決めているのは消費者(視聴者)なのです。作成者にどれだけ思い入れがあろうと、需要がなければ商品市場では価値はありません。だから共産主義(社会主義)経済は上手く行かないのですが、はいじぃさんはそのことを身を以て体験されたようです。


僕は昔から誰にも気を遣わなくていい1人のラクな時間が大好きだったのだけど、本当に1人になるのは寂しいということを家族を持って娘が自立に向かって成長していくことで知った気がする。
 妻も習い事の練習がとにかく楽しそうだし、もっとそうなっていくだろう。先のことを想像して寂しいって思うってことは、家族といる時間が心地良いということだ。
」(p.151)

私も結婚して妻と暮らすようになって、あれこれ言われるからわずらわしいと感じるのですが、その一方で、もし独りだったら寂しさを感じるのかもしれないなぁとも思います。


その時点での自分の状況だけを並べたら幸せなことばかりのはずなのに、それを感じられる心が薄れてしまっていたのだ。でも僕は、そもそもの目的がお金儲けじゃなかったから助かった。
 まず最初は Youtube動画を作るという、もしも誰も観てくれなかったとしても自分の心を満たせる作業が根本にあって、それが偶然仕事になっただけだったから、こんな状態は良くない! 作り続けられる環境にあることに感謝して、それを楽しむべきだった気づくことが出来た。そして、自分の手の届く範囲にあるものに幸せを感じられる毎日に戻ってこられた。
」(p.160)

動画の視聴者数が増えて、Youtubeの広告収益が増えてくると、もうちょっと頑張ればもっと良くなると思えて、稼ぎが増えているのに不安が増えるといいう状態になったそうです。
けれどもはいじぃさんは、初心に立ち返ることで、この落とし穴から逃れることができたとか。不安や恐れというのは、こうやって忍び寄ってくるものなんですよね。


お互いにそのやり方がラクだからそうしているだけのことだと思うのだけど、こんなことからも僕は最初に期待していたものと全く違う結末が待っていても楽しめるタイプだということが、違う価値観に長く触れることでわかってきた。
 ということは、ささやかに描いていた理想の老後の風景にならなくても ”辛い” と感じない気がするのだ。
 そう思うと「老後のことまで考えて今を楽しめなくなっちゃうのは違うよな。普通に今を生きていないともったいないよな」と思えるようになったのが45歳頃だったと思う。
」(p.185-186)

はいじぃさんの奥様は、はいじぃさんと真逆の性格のようです。うちもそうなので、そういう葛藤がよくわかります。でも、そういう違いがあるから気づきがあるし、違いがあるから楽しいと思えるんですよね。
そして、そういう気づきを得ていくことで、不安や恐れから今を犠牲にする生き方は、ナンセンスだよなと思えてくるのです。

はいじぃさんは45歳でそういう境地に達したようです。私は50歳を過ぎてからだし、今もまだ完全にそう思える状態ではありません。その点で、はいじぃさんの方が先を進んでますね。


私がはいじぃさんの動画に惹かれるのは、こういうはいじぃさんの人間的な魅力が感じられるからだと思うのです。ある意味で私は、はいじぃさんのように生きたいと思っているんだろうと思います。
でも、同じようには生きられないこともわかっています。私には私の今生のテーマがあり、前提条件があります。その上で、自分の人生をどう生きるかだけであり、はいじぃさんのモノマネをすることじゃないとわかっているのです。

まぁでも、こういう魅力的な人の心を覗いて見られる本は、とても役立つものだと思っています。気になった方はぜひ、本を手にとってみてくださいね。

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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 11:50 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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