2023年02月16日
楽しむために生まれてきた
文屋というところからのメルマガを読んでいて、気になる本の紹介があり、文屋のWEBサイトから購入したのがこの本のようです。
この文屋のメルマガを購読しているのは、白駒妃登美さんの「ちよにやちよに」を買ったのがきっかけです。この本も、文屋が手掛けた本だったのです。
また、メルマガを購読するようになってから気づいたのですが、文屋は長野県にあるのですね。私は今、長野県で暮らしているので、これも何かの縁だなぁと感じています。
この本の著者は井上悟(いのうえ・さとる)さん。波動リーディングというその人の波動を読んで、心身を整えるカウンセリングをされているようです。
波動を読むと言うと、何だか胡散臭い感じもしますが、レイキをやっている私からすれば、そういうこともあるだろうなぁという気がします。レイキでも手を当てることで、相手の不調な箇所がわかったりしますから。
その井上さんが、23年間カウンセリングをされてこられた中で考えてこられたことを、この本で語られています。その内容が、実に本質的なのです。
私がお勧めする「神との対話」の内容と符合することが多く、まさにそうだなぁと感じるのです。
ではさっそく、一部を引用しながら本の内容を紹介しましょう。
「いま、わたしが明言できるのは、「人は楽しむためにしか生まれてきていない」ということです。日々を楽しんでない人は、ほとんどが「病気」と言っても過言ではありません。
わたしたち人間は本来、大いなる一つの光から生まれた存在です。わたしたちの本質は、光そのものです。その光が、両親から借り受けた肉体と融合し、三次元の世界でそれぞれの個性を体験しようと生まれてきました。」(p.11)
冒頭のコラムで、いきなり核心に迫ることが書かれていました。スピリチュアルな考え方ですが、私もその通りだと考えています。
「わたしは、この23年間に7万人以上の方々の波動リーディングをしてきました。その経験を通じて、いま、たしかに言えるのは「人は人生を楽しむために生まれてきた」ということです。いつもイキイキ、ワクワクしている人は病気にはなりません。」(p.12)
波動リーディングは、三次元の私たちの心身の状態を、五次元の世界から波動として読み取るシステムだと井上さんは言います。それによって、心身のエゴが愛へと進化していく過程での障害を見つけ出す手法だそうです。
その辺のことは、本書にも詳しくは書かれていません。なので、井上さんがどうやってその方法を身に着け、どうしてそう言えるのかなどはわかりません。けれども、その上での気付きの内容は、実に本質的だと思います。
「「肉体が自分だ」と思いこんでいる人が多いのですが、じつはこの魂こそが自分なのです。人はみな等しく光の存在であり、「もともと完璧」な状態で地球に生まれてきていることもわかりました。魂は世界中の人々とつながっていて、一つであること、大いなる光の存在であり、すべてが自分だというような感覚を確信したのです。だれもが、本質は光の存在であり、宇宙そのものなのです。」(p.22)
「あなたの魂の本来の望みは、自分軸です。自分軸にまったく気づかないまま、生涯を他人軸で生きてしまう人が大半です。多くの人たちは、愛を感じることができず、本来もって生まれた魂の知識や技能や知恵を発揮することもできず、不足感を抱いたまま年老いています。あまりにもったいないことです。この本は、そんな世界の人類に贈るために出版いたします。」(p.30)
この本質に気づく人が増えることを、井上さんは願っておられるようです。
「あなたの魂は、この三次元でしか得られない体験によってさらに進化し、より大きな輝きを発揮させたいと強く願っていました。「何かしないといけない」「何かになるため」「何か使命があるから」ではありません。魂は、そんなことを何も考えていません。
ただ、ただ、いまを楽しく、光り輝くためにやってきました。地球上に誕生して、ここで遊ぶためです。地球を遊園地のように、想像していました。「思いっ切り楽しんで、感じたまま、いまのありのままのよろこびを表現しよう。自分しか味わえないよろこびを、そのまま感じよう」と地球にやってきました。そう、魂はいつも歓喜していたいのです。このよろこびの表現こそが「愛」です。
魂は、誕生する前の光の存在の時には、自由気ままに生きていました。好き勝手に生きていた自分が、この三次元の肉体に宿り、肉体を借りて、不自由な環境で自由にならない体験をしてみたかったのです。魂はその体験の中にこそ、大きなよろこびがあると信じています。」(p.33)
長々と引用してしまいましたが、まさに「神との対話」で言っていることですね。
「借り受けた心身のエゴや我欲に振り回されている自分に気づきましょう。目の前にやってくるどんなことも「ああ、これも体験だ」「このままでいいのだ」と思いましょう。」(p.34)
この不自由さ、困難さ、理不尽さを体験したくて、わざわざこの肉体をまとったのです。だから、それらをそのままに楽しめば良いのですね。
「現実は、あなたにとってベストのことしか起こっていません。「いま最高!」と思えるようになると、良い・悪いの判断をしなくなります。「そのままOK」という思いは、「愛と感謝」そのものです。その現実はどんなことが目の前で起ころうが、それはあなたが進化するために、あなたの魂が自分でその世界をつくり出している幻想にすぎません。」(p.38)
「あなたは、誕生前に人生のシナリオを描いてきています。シナリオを演じるための知識や技能や知恵は、すべて完璧に備えて生まれてきています。この世に生まれた時、もうすでにあなたは完璧なのです。勉強したり本を読んだりすることは、すでに蓄えている知識や技能や知恵を思い出すこと、呼びおこすことなのです。」(p.39)
もうこれに尽きますね。私も、起こることはすべて必然であり、最善であり、完璧だ、と言っています。魂がその計画に従って、完璧に導いてくれているのです。
「あなたが自分のためにすることが、他人のためにもなります。自分のためということは自分を愛することです。まず自分が「いま、あるがまま、そのままの自分」を、こころから愛することです。自分を愛せない人は、人を愛せません。」(p.50)
存在するのが「ひとつのもの」であれば、自分を愛することは他人を愛することなのです。
「たとえ満足感をもてない時でも「不足していてもOK、それがわたし」と思うことです。悪い展開が思いうかんだ時も「まあ、そうなってもいいか」と思うことです。どんなことが起こっても「ただ体験しているのだ」と受けとめて、受けいれましょう。「これにどんな意味があるのだろう」「やらなければよかった」などと後悔しないで、「自分にとってベストのことしか起こっていない」と思うことです。良い・悪いの判断をしないことです。あなたは、いまを体験するためにしかこの世に生まれてきていません。「何が起こってもOK」なのです。
自分が心配しているなと思ったら「もともと完璧なのだから、だいじょうぶだ」と、自分に語りかけましょう。」(p.60)
このように考えて、自分で自分を洗脳することが大事ですね。
「良い選択にこそ、良い人生の未来が開けていくと信じてきました。
「きれいなほうが良い」「背は高いほうが良い」「スマートなほうが良い」「勉強のできる子のほうが良い子」などなど。
すべての現症に対して、「こっちが良くて、あっちが悪い」と分けています。」(p.82)
「良い・悪いを分けるということは、比較・評価していることであり、目の前の人やもの、現象の意味や価値を無意識のうちに判断することにつながります。人を裁いて、その理由を考えています。判断して選択した結果に、必ず良い結果と悪い結果があると信じています。「選択を間違うと、わたしの人生はたいへんなことになる」とまで考えが飛躍して、未来への不安に悩んでしまうのです。」(p.82-83)
私たちは無意識に判断して、良い・悪いを考え、良い方を選択したいと思っています。そしてその動機は不安(怖れ)なのです。
「どんな悪いことやイヤなことが起きても「ああ、いまは陰を体験しているのだ」とすべてをOKして、いまの自分の状況を受けいれることです。そうすると、相手のすべてを許すことができます。許すことは、あなたの愛です。」(p.85)
悪いことが起こってよいのです。それもまた1つの体験であり、それを体験することが必然で、最善で、完璧なのです。
「愛は無限です。どんどん高く、大きくなると、世界中を俯瞰することができ、「世界はすべてわたしだ!」という思いがわき出てきます。陰陽の体験するごとに底辺の円が大きくなります。その体験を愛に変えていくことが魂の進化であり、意識改革です。」(p.86)
図で示されているのですが、この図が秀逸です。振り子を手に持って重りがぐるぐると円を描くようにすると、そこに作られる円錐の底面の円は太極を表します。陰と陽が混じり合う図ですね。その時、円錐の頂点の動かない部分が「愛」であり、そこに視点を置くと、陰と陽を体験している現象世界を俯瞰することになります。
つまり、どんどん円を大きくしていくと、より多くの陰と陽を体験することになり、それによって無限の愛を体験していくのです。
「楽しさを極めていくと魂がよろこびます。あなたが何を見ても、目には見えない深い魅力が見える、感じられるというのは、どれほど楽しいことでしょうか。魂はそれを味わうために生きてきているのです。」(p.88-89)
料理を見ただけで料理人の思いが伝わってくるような、魂が感応する喜びですね。魂レベルで現象を見るようになると、そこに隠れた魂の思いに感応して、喜びを感じるようになるのです。
「たとえ不測の事態が起こったとしても、いまある状況に感謝して「いま、ありのままでOK!」と感じていくと一気に事態は好転します。どんな事態に直面しても、いまの自分にOKを出し、だれかのせいにすることもなく、自分を許していくことです。そうしていると、愛があふれていきます。意識もどんどん高くなり、この世への最高の貢献となります。」(p.91)
想定外のこと、起こってほしくないことが起こった時ほど、「これでいいのだ〜!」と思うことですね。
「思いっ切り陰に傾いてから陽に転じるような体験は、感動をもたらします。魂は、「そうしたよろこびを味わうことができるからこそ、意識を高めることができる」と信じて生まれてきています。あなたはこの命のある限り、何でも命がけで体を張って楽しめばいいのです。魂は永遠なのだから、どんなことでも思い切って試したり挑んだりしてください。」(p.167)
失敗を恐れずに果敢に挑戦することで、人生のアップ・ダウンを楽しむことができるのです。
「何もしなくても良いのです。たいせつなことは、自分がいま、この世の二極の世界でおちいりやすい陰と陽のどちらかに傾いていないかを、感じてみることです。イライラしていないか?怒りっぽくなっていないか?落ちこみやすくなっていないか?などなど。すべてはあなたの「思い」から来ていると感じることです。「どちらでもいい世界」を感じてみることです。
何とかしようとしなくても、本来は自然に任せておけば元に戻っていくのです。人間のもっている自然治癒力です。自然治癒力が一〇〇%発揮されると、どんな病気も癒されていきます。」(p.175-176)
「「いまの自分の状態がありのままでOKである」という思いのエネルギーが、あなたの自己治癒力を最高度に上げることになります。「どんな病気になってもOK、本来の健康体に戻ろうとしていることだ」と思いましょう。それには、まず治そうとがんばるのをやめることがたいせつです。がんばりつづける限り、病気は定着して慢性化していきます。」(p.179)
何かをしなければ、という思いの動機は不安(怖れ)ですよね。だから、その対極の愛でありたいなら、何もしなくてもいいのだと受け入れ、成り行きに任せることですね。
「「健康も病気もない、良いも悪いもない、いまがOKで最高なのだ」と思った瞬間に、あなたはストンと、違う境地にいくことができます。その感覚を手にした時、魂はほんとうによろこんでくれます。魂が「これがわたしなのだ」と言ってくれます。魂の望む思いのままに生きることで、あなたはあなたのほんとうの人生を歩むことができます。」(p.183-184)
病気だろうと健康だろうと、そういうことさえどうでもいいことなんですね。
「自分のいまのありのままをOKし、あなたがさらに元気になるための体験として起こっていることであり、感謝しかないよねと相手を包みこんであげてください。そのこころの状態は相手のそのままをOKしているので、一番の癒しとなります。」(p.187)
「人というものは基本的に寿命でしか亡くならないものです。魂があの世にいこうと思って、自分の意思で去る時が寿命です。「もうこの肉体では、人生のシナリオを描けないな」と思った時点で、魂は去ります。死は一〇〇%必然で、偶然ではありません。魂の判断が寿命です。」(p.188)
病気に罹った人に対しても、そのままでOKだと思ってあげることが大事ですね。人は、死ぬべき時に死ぬだけですから。
「感情には、ネガティブなものとポジティブなものがあります。わたしたちは、ポジティブに生きることが楽しくてすばらしい人生になると、考えてしまいます。ネガティブな感情は、悪い自分であり、「何とか良い自分になろう」と思ってしまいます。その思い自体がストレスになります。」(p.212-213)
「この喜怒哀楽によるエゴ的体験を重ねて、たとえ、けんかや言いあらそいになったとしても、良い・悪いや勝ち・負けではなく、お互いを尊重しあう方向へ進むことが、あなたの意識の進化です。また、「いまのありのままで良いのだ」「どっちに振れても自分だ」と認識して、OKしていくことが、愛なのです。その体験こそが魂の真の楽しさであり、よろこびとなります。」(p.213)
陽だけでなく陰も、高いだけでなく低いも、すべてを体験することが魂の喜びなのです。
「恐怖感は、未来への不安や人からの評価に対して、「いまを何とかしないといけない」と感じている意識です。どちらかというと称賛にあたいする行動と見られがちです。しかしじつは、ストレスがたまる一方なのです。
魂がいちばん望んでいるのは、「したいからしている」状態です。魂は、この人生でしたいことを計画して生まれてきたのです。そのことを忘れてしまって、「しないといけないからしている」状態は、魂が本来望んでいる自分を生きていないということです。」(p.228)
不安や恐れが、本来の自分として生きることを阻害しているのです。
「人によろこびをもたらすということは、まず自分が充足しているということであり、魂のよろこびを表現することです。ほんとうの気配りは「おもてなし」にも通じるところであります。表も裏もなく、ありのままの自分を表現することが最高の気配りであり、愛の表現です。」(p.235)
自分自身に正直になることであり、その自分を正直に表現することですね。取り繕ったりせず、隠し立てせずに正直に自分を晒すこと。それが相手のためにもなるのです。
「心配すると心配するエネルギーが相手に飛んでいき、発信したことが実現してしまいます。悪くなったらどうしようと心配することはあっても、幸せになったらどうしようと心配することはありませんね。「良い・悪い」を分ける発想が根本の原因になっています。
心配しないようにするには? わたしたち人間は、いま・ここを体験して楽しむためにしか生まれてきていません。「とにかく何が起こってもOK!」という感じることがいちばん大事です。良いも悪いもありません。」(p.238)
何が起こってもOKというのは、結果に期待しない、結果を手放すという生き方です。そして、どんな結果であってもそれを歓迎し、楽しむことですね。
その覚悟をすることで、心配(不安)という考えを少しずつなくしていくことができます。
「あなたはもっともっと自由でいいのです。しばりやルールは人間がつくったもので絶対なものではありません。自分で変えられないものだと思いこんでいることも多いものです。そんなしばりをはずし、飛び立って、したいことを大いにしてください。
もっともっと自由で良いのです。常識というルールにとらわれた行動ではなく、いま、ほんとうにしたいことをしていいのです。」(p.242)
権力者や権威ある人から「こうしろ!」と言われたり、周りの親しい人たちから同じことを言われたりすると、ついつい自分を抑えたく感じてしまうものです。しかし、それに抗って自分に正直に生きることが大事なのです。
「人生は楽しむためにあります。あなたはこの人生を楽しむために生まれてきたのです。毎日の三次元の二極の体験から楽しみを発見し、愛を学び、宇宙からやってきた魂をさらに進化させ、あなたの役割を果たしていきましょう。」(p.245)
魂は、この制限のある世界での体験を楽しもうと思ってやってきたのです。だから、人生を楽しむことが、魂の目的に適った生き方と言えるでしょう。
実に本質的で、お勧めしている「神との対話」シリーズで言われていることが、ほとんどそのままに別の言葉で表現されていました。
こんな本質に迫る気づきを得る人がいたんだなぁという驚きがありました。そしてこのことは、おそらく井上さんだけでなく、他にも多くの気づいた人がいるに違いないという可能性を示しているとも思いました。
素晴らしい時代になったものだと思います。ぜひ、こういった本を読んで、魂の本質に気づく人が1人でも増えていくことを願っています。
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