2023年02月06日

花粉症は1日で治る!



これも本の要約を紹介するYoutube動画を観て、ピンときたので買いました。タイトルからすると花粉症対策のようにも思えますが、万病に対する対策であり、老化の緩和にもつながる気がしたからです。

著者は東大名誉教授の小柳津広志(おやいず・ひろし)さん。医師ではなく、微生物学者のようです。腸内細菌を研究されていて、腸内フローラの改善が、花粉症などの治療や予防に良い影響を与えることを発見されたそうです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

花粉症対策は数多くありますが、私は花粉症の人には毎日ゴボウを食べることをおすすめしています。
 ゴボウを食べれば間違いなく花粉症は治るのですが、完璧に治すためには大量に食べる必要があります。
 目安としては、毎日、ゴボウ1本です。
」(p.3)

その治療法のカギを握るのが、
 「酪酸菌(らくさんきん)」
 です。
 酪酸菌は、だれもが大腸に「飼って」います。
 「フラクトオリゴ糖」
 という水溶性食物繊維をエサとして与える必要があるのです。

 このフラクトオリゴ糖が最も多く含まれていて、最も手軽に食べることができるのが、食物繊維の王様である、ゴボウです。
 もちろん、ゴボウだけではなく、たまねぎ、にんにく、ネギ、アスパラガスなどの野菜にも含まれています。
」(p.4-5)

極端な話、酪酸菌にフラクトオリゴ糖をエサとして与えるだけで、理論的には、たった6時間で花粉症は治ってしまうのです。

 花粉症の強度によって個人差はありますが、本当に花粉症が1日で治ります。
」(p.7)

ここで、認知症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病も、炎症が原因の病気だという事実にたどり着いたのです。」(p.15)

私は、とうとう、フラクトオリゴ糖と糖質制限の2つの炎症抑制作用で、がん、遺伝病などの遺伝子が原因で起こる病気以外のほとんどの病気を治せるようになったのです。」(p.16)

「はじめに」に書かれていることを長々と引用しましたが、これが本書の結論です。
なぜ酪酸菌が増えると様々な病気が治るのかというメカニズムは、まだ完全には解明されていない部分があるようですが、少なくとも小柳津さんの身の回りでは、その効果が如実に現れているようですね。

ともかくゴボウなどを食べてフラクトオリゴ糖を摂取して酪酸菌を増やせば、体の慢性炎症が緩和されて、花粉症などのアレルギー症だけでなく、様々な病気の状態が改善されていく。それが本書の内容になります。


抗生物質が花粉症の原因かどうか断定できませんが、明らかに花粉症の患者は抗生物質が普及したあとに急激に増えました。」(p.31)

自己免疫疾患も抗生物質が腸内フローラを撹乱することによって、起こしている疾患です。」(p.32)

抗生物質によって、腸内フローラが撹乱されるという理屈はよくわかります。これまで、腸内フローラを健全に保つことが人体の健康に役立つという観点がなかったため、見落とされていたのですね。

それでは、人の脳の発達と情動に関係する疾患はなぜ増えたのでしょうか。
 答えは簡単です。腸内フローラが悪くなったからです。
 そして、腸内フローラを悪くする最強の薬物が抗生物質なのです。
」(p.40)

ところが、花粉症もうつ病も免疫細胞が起こす炎症が原因となっています。
 花粉症では、炎症が鼻、目、喉、皮膚などに起こり、うつ病では、炎症は脳に起こります。
」(p.41)

最終的に認知機能を低下させるのは、脳に存在する免疫細胞(ミクログリア)が神経細胞を破壊することが原因だったのです。」(p.46)

身体のあらゆる部分に炎症が起こり得ますが、それによって、それぞれの病気になってしまうのですね。

ところが、人は炎症を抑える仕組みを持っていません。
 それどころか、すべての哺乳類が持っていないのです。
」(p.47)

人は、普通分娩では肛門の周りに存在する腸内細菌を母親からもらいます。膣に生息する乳酸菌ももらいます。
 母乳にはオリゴ糖類が数%入っていて、これがビフィズス菌だけを増殖せます。ビフィズス菌は大腸に酢酸と乳酸を充満させ、大腸を酸性にすることによって、大腸菌などの有害細菌の侵入を防ぎます。
 やがて、離乳すると、大腸では野菜に含まれるオリゴ糖や多糖類をエサにして酪酸菌が優先してきます。
 酪酸菌が作る酪酸は大腸細胞のエネルギー源となり、免疫系を発達させて不要な炎症を抑えるようになります。
 じつは、すべての哺乳類はこのような仕組みで炎症を抑えているのです。
」(p.47-48)

人間を含む哺乳類は、細菌との共生によって、自身の健康を保つ仕組みを構築しているのですね。


皮膚の紫外線による炎症は、紫外線が皮膚の表皮や真皮に照射されると活性酸素が発生することで起こります。活性酸素が発生すると、皮膚の細胞はTNFαなどの炎症性サイトカインを放出します。」(p.53-54)

ところが、大腸の酪酸菌を増やし炎症を抑えれば、皮膚のシミやシワはできないようになります。また、皮膚は赤く腫れることなく、ゆっくり黒く日焼けしていきます。大腸の酪酸菌を増やして全身の炎症を抑えれば、日焼け止めクリームを塗る必要はありません。」(p.54)

日焼けという皮膚の炎症はわかりやすいですね。この炎症においても、酪酸菌を増やすことで目に見えた効果があるようです。

近年流行のコロナも、サイトカインストームという言葉が知られたように、サイトカインが異常放出されて慢性炎症を起こしてしまう病気であることがわかってきました。この免疫の暴走によって、肺など内臓機能がやられて死に至る。そうであれば、炎症を抑えることが、どれだけ重要かがわかります。


新石器時代以前には、米、麦、蕎麦、芋、砂糖など糖質を大量に含む食品はありませんでした。
 これらの糖質食品の代わりに根菜類、野草、木の実、小動物、魚介類を大量に食べていたのです。
」(p.60)

これは他の本でも言われていることです。人間の体は、まだ農耕定住生活になじんでいないのです。

旧石器時代は狩猟採集をしていますので、蜂に刺され放題です。蜂に刺されて痛がっていたら狩りは続けられません。
 フラクトオリゴ糖を大量に摂っていると、蜂に刺されても、蚊に刺されても腫れません。
」(p.60)

これは驚きです。蜂刺されはもちろん嫌ですが、蚊の襲撃にもうんざりしていましたから。


IPEX症候群の人が幼少期にさまざまな重篤な自己免疫疾患やアレルギーになるということから、Tレグ細胞の欠損がこれらの病気を起こすことはほぼ間違いありません。」(p.67)

IPEX症候群というのは、非常に稀な遺伝病で、幼児期に重篤な自己免疫疾患などで死んでしまうのだそうです。そしてこの病気の人は、Tレグ細胞を作れないことがわかっているのだそうです。
このことから、Tレグ細胞の増加がアレルギーの抑制に関係していると言える、ということなのですね。そして、酪酸を増やすことが、Tレグ細胞の増加に関係していると思われるということです。


フラクトオリゴ糖は、1分子の砂糖に1〜10個程度のフラクトース(果糖)がつながったオリゴ糖です。
 フラクトースが10個以上たくさんつながったものはイヌリンと呼ばれていますが、イヌリンは低分子のフラクトオリゴ糖より酪酸菌を増やす効果が弱いことがわかっています。
」(p.69)

ふしぎなことに、ミルクオリゴ糖類はビフィズス菌以外の雑菌をほとんど増やしませんので、新生児の大腸はビフィズス菌で充満されます。」(p.71)

アッカーマンシアは、大腸の細胞表面にあるムチンを食べて増殖します。ムチンを食べるからといって、大切な保護膜であるムチン層を薄くするわけではありません。大腸に指令を送り、ムチン層を厚くし、大腸表皮を保護します。
 そして、アッカーマンシアを増やす食物繊維もフラクトオリゴ糖なのです。
 フラクトオリゴ糖は酪酸菌とアッカーマンシアという2つの善玉菌を増やして、離乳後の大腸を保護し、免疫を発達させるのです。
」(p.73-74)

それぞれの細菌にそれぞれのエサがあるということですね。
アッカーマンシアがフラクトオリゴ糖をエサにしているという直接的な記述はありませんが、おそらくムチンだけでなく、フラクトオリゴ糖も食べているのでしょう。
また、ムチン層が薄くなると、後で書いたリーキーガットを引き起こすことにもつながると思われます。


ところが、2015年2月に米国のヒューストンで開かれたアメリカアレルギー学会でギデオン・ラック博士が「子どものピーナッツアレルギーを予防するにはピーナッツを小さい時から食べさせるほうがよい」と報告したのです。この発表によって、「アレルギーを治すには原因食品を食べさせる」に変わりました。」(p.79)

なるべくアレルゲンを排除するという考え方から180度転換しているのですね。
これは、除菌が行き過ぎて耐性がなくなったという問題にも通じていますね。適度なストレスは、耐性を高めることになるのです。


オーソモレキュラーは、サプリメントを摂る以外は糖質制限です。
 糖質制限自体がさまざまな病気を治すので、サプリメントが重要なのか、糖質制限による体質と栄養の改善が重要か、よくわかりません。
」(p.109)

ロバート・アトキンス博士の低炭水化物ダイエット以来、いくつかの食事法が提唱されているそうです。その中に、オーソモレキュラー、分子栄養学、MEC食、フォドマップ制限食などがあるそうですが、小柳津さんは、それらの問題点を指摘して批判しています。

驚くことに、糖質制限で多くの病気が治るのです。
 糖質制限をすることで、つぎの日に血圧は30〜40下がります。高血圧は糖質を摂ることが原因だからです。
 血糖値を下げておくと、血液中のインスリンの量が減少。すると、腎臓での塩の再吸収が減り、血液中の塩は減ります。
 血圧は血液の塩の量によって決まります。塩が多すぎると薄めるために水が増えて血圧は上がるのです。
」(p.123-124)

インスリン量とナトリウムの再吸収に関係があり、血中のナトリウム量が血圧を決めているということのようです。
まあ、それ以外にも要因はあると思いますけどね。私は今も、炭水化物を減らしていますが、相変わらず150くらいの血圧ですから。

血中の酸化LDLの量は中性脂肪値と正の相関しています。つまり、中性脂肪値が高いと動脈硬化を起こしやすいのです。
 血中中性脂肪値は糖質を多く摂ると上昇します。糖質制限をすれば、中性脂肪値は大きく下がり、動脈硬化はほとんど起こらなくなります。
」(p.125)

糖質制限が健康に良いということは、他の本でも指摘されています。狩猟採集を長く続けてきた人間の体にマッチしているのでしょう。


現実的な分量として、毎日、ゴボウを50グラム、タマネギを1/2個程度食べるようにしましょう。」(p.134)

冒頭ではゴボウ1本を毎日と言っていましたが、タマネギ1個でも同じくらいのフラクトオリゴ糖が摂取できるようです。


”おなら”が多いということは酪酸菌が多いということですから、大変良いことです。
 また、ビフィズス菌と酪酸菌が増えると”おなら”は悪臭を放ちません。臭くなければさらによい”おなら”です。
」(p.137)

臭わない放屁をたくさんすることは健康の証のようです。

大腸では食物繊維を利用して酪酸菌やビフィズス菌が増えますので、酸が作られて酸性になります。鉄、亜鉛、カルシウムなどは酸性が強くなれば溶けます。これらのミネラルは大腸では簡単に吸収できるのです。」(p.137)

ミネラルは大腸から吸収されるのですね。知りませんでした。


カフェ500のお客さんで、大脳の萎縮が進んでおらず認知機能が低下している方がいました。フラクトオリゴ糖の摂取と糖質制限に取り組んだ結果、1か月ほどで認知機能は大幅に改善しました。」(p.149)

小柳津さんは喫茶店をされていて、そこに来られる方を対象に人体実験をされているそうです。もちろん、本人の了承のもとですがね。


糸球体腎炎、ギランバレー症候群などの感染症が引き金となって起こる自己免疫疾患がたくさんあります。これらは、自分の細胞に感染した細菌がつくることによって攻撃されるのです。
 おそらく、関節リウマチなどの自己免疫疾患はリーキーガット(腸もれ)が原因だと思います。
 私たちの大腸は、ふだんは栄養物となる小分子しか吸収しませんが、リーキーガットという状態(図18)になると巨大分子が体に入ります。
」(p.153)

リーキーガットという言葉は、他の本で知っていました。腸壁の細胞のつながりが切れて、大きな細菌などでも体内に侵入させてしまうのです。
それらが体内の細胞と結合すると、免疫はそれを攻撃します。そこで炎症が起こるというわけです。

ただ、リーキーガットは、必ずしも悪いものではないともありました。リーキーガットはよく起こっていて、毒性のあるものを大腸から早く追い出すために、下痢にするための方法でもあるそうです。
つまり、リーキーガットによって血液から水分を大腸内に流し込み、下痢を引き起こすという仕組みですね。でも、そうだとすると、リーキーガットが起こるから害のある細菌が体内に侵入するということは、一概に言えないことになります。

この辺のことは、詳しく書かれていませんでした。何でもそうですが、書かれていることを鵜呑みにしないことは重要だと思います。

がん細胞はブドウ糖だけを食べます。糖質制限するとエネルギー源としてケトン体というものを使うようになります。ケトン体ではがん細胞は増えません。
 糖質制限はがん細胞の活性を抑えます。
 さらに、免疫力を上げるビタミンDのサプリメントを毎日50マイクログラムほど摂れば強烈にがん細胞を抑えることができます。
」(p.157)

がん細胞の栄養がブドウ糖だけというのも知りませんでした。ビタミンDが健康に重要な役割を果たしていることは知っていました。
昔のように、屋外で暮らすことが普通であれば、あえてサプリでビタミンDを摂取する必要はないのでしょうね。

ところが、脳の中で海馬の細胞だけは増えるのです。海馬を増やすシグナルを出すのはインスリンです。ですから、記憶力をよくするにはインスリンを脳に入れなければなりません。
 インスリンは血液中を流れますが、血糖値が高いと脳に入りません。
 したがって、記憶力をよくするには血糖値を下げた状態を維持すればよいのです。
」(p.158)

脳細胞は増えないと言われていましたが、海馬だけは違うのだそうです。これも知りませんでした。
そして、海馬の細胞を増やせば記憶力が上がりますが、そのためにはインスリンが必要なのですね。

骨密度が低いということで、治療を受けている人たちがフラクトオリゴ糖を摂っていると6か月〜1年で治ってしまうのです。」(p.166)

フラクトオリゴ糖を摂って大腸の酪酸菌が増えると大腸は酸性になります。
 酸性になるとカルシウムは溶けます。溶ければ簡単に吸収できます。
」(p.167)

骨粗鬆症の改善にフラクトオリゴ糖が有効だという論文もあるようです。

これは、血流がよくなったことが原因なのですが、じつは大腸の酪酸菌が増えると血流がよくなるメカニズムはよくわかっていません。」(p.171)

フラクトオリゴ糖を摂取することで、冷え性の改善、皮膚状態の改善などの効果が現れるそうです。それが血流の改善によるものと予想できるものの、酪酸菌との関係はよくわからないのだとか。
わからないものはわからないとしておく姿勢は好感が持てます。


近藤博士とビュイトナーの結論はほぼ同じです。野菜とナッツ、豆類をたくさん食べることが健康な百寿者を作るのです。
 野菜、ナッツ、豆類は大腸の酪酸菌を増やしてくれます。
 フラクトオリゴ糖を摂って酪酸菌を増やせば、「ピンピンコロリ」に近づけるのです。
」(p.173)

東北大学名誉教授の近藤正二博士は、日本の長寿村と短命村の食べ物を長年調べたそうです。その結果、長寿村では野菜、海藻、大豆をたくさん食べていて、動物性たんぱく質は少なかったそうです。一方、短命村では、米をたくさん食べていたとのこと。
ダン・ビュイトナー氏は、前回紹介した「THE BLUE ZONES 2ND EDITION」の著者です。ブルーゾーンの人たちは、近藤博士が指摘されたように、野菜、ナッツ、豆類を多く食べていました。


たった一つの解決の糸口、
 「抗生物質がアレルギーをつくった真犯人で、腸内フローラを撹乱した」
 「それをどうして元に戻すことができるか、簡単な手法は何か」
 について、考え続ければ、解決策はすぐに見つかります。
 もちろん、この仮説が筋違いであれば、永久に解決策は見えてこないのです。

 もう一つ知っていることがありました。
 「大腸の本当の善玉菌は、酪酸菌である」
 「酪酸菌がTレグ細胞を増やす」
 ということです。

 焦点は「酪酸菌を増やすやり方」です。
 このことについても、私は「フラクトオリゴ糖が酪酸菌を増やす」ということを知っていました。
」(p.185-186)

小柳津さんは、上司に対しても思ったことをずけずけ言われる性格のようで、現場では嫌われてきたようですね。しかし、研究で成果を上げるので周りも評価せざるを得なくなった。その結果、東大の名誉教授になられたようです。
そんな小柳津さんが、「すべての病気を食べ物で治す」という目標を掲げて、腸内細菌に注目して研究してこられたのです。

ただ、そんな小柳津さんでも、思い違いをすることもあったそうです。

その結果、フラクトオリゴ糖は軽い糖尿病には効くが、重症の糖尿病にはあまり効果がないということがわかりました。
 糖尿病は老化によって起こる病気で、膵臓などの臓器の老化が原因です。この人体実験が失敗するまで、老化という考えは持っていませんでした。
」(p.186)

老化については、まだ課題が残るということでしょうか。本書では、この老化の問題については詳しく書かれていません。
いずれにせよ、こういう正直なところは好感が持てます。


結論が非常に単純なので、わかりやすく読みやすい本でした。そして、その結論を自分の生活にすぐに活かせると思いました。
この本をすべて読まなくても結論はわかってしまいますが、詳細を知りたいという人は、ぜひ本書を読んでみてください。お勧めの1冊です。

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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 10:19 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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