望月俊孝(もちづき・としたか)さんのレイキに関する本が出版されるとFacebookで知って、予約しておいた本が届いたので早速読んでみました。
望月さんはヴォルテックスという会社を運営されていて、レイキだけでなく宝地図やエネルギーマスターなどのセミナーを開催されています。
私も2014年6月に、ヴォルテックスのレイキ講座を受講しました。(※参考:「レイキヒーラーになりました」)そのころから望月さんとは、よくお会いしています。
これまでにも「癒しの手 心もからだも元気にするレイキ・ヒーリング」、「超カンタン癒しの手」、「癒しの手」などのレイキの本を出版されていて、このブログでも紹介しています。また、「靈氣と仁術−富田流手あて療法」というレアな書籍を復刻されるなど、レイキの普及に取り組んでおられます。
他に、「幸せな宝地図であなたの夢がかなう」や「幸せブーメランの法則」の紹介もしていますので、ぜひ読んでみてください。
ではさっそく、一部を引用しながら本の内容を紹介しましょう。
「つまり、私たち人間は無限の存在でもあります。
そしてそれを意識しているか、しないかによって、「私たち人間は想像した通りに無限の存在にもなるし、想像した通りに限界のある存在にもなる」のです。
しかも人間は固有のエネルギー≒氣を自由に変えることができます。どんなエネルギーを発信するか? 受け取るか? 自由に選べます。さらには他のものが発するエネルギーを敏感に察知することができ、それに対応することができるのです。」(p.3)
「実はこの「氣」こそ、人を幸せにしたり、癒したり、反対に失意のどん底に陥(おとしい)れたり、悲しませたり……と、人の人生を大きく左右する、すごい力を持つエネルギーなのです。」(p.5)
冒頭で、氣はエネルギーであり、私たちはそれを自在に操ることができる存在で、それによって幸せにもなれるのだと言っています。
「早速、2日間、そのセミナーを受講し、遠隔でレイキのエネルギーを送ることができるようになったので、少しでも時間があれば、集中治療室にいる息子に遠隔でエネルギーを送ることにしていました。
すると驚くべきことが起きたのです。
息子にミラクルが起こる前に、まず私の身体にミラクルが起きました。
2年間苦しみ続けた全身アトピーがなんと!たった3日で消えてしまったのです。」(p.10)
望月さんのレイキ体験は、このようなミラクルから始まっています。
30代なかばで独立後、資金難で廃業。再就職して死にものぐるいで働くもリストラにあい、6千万円もの借金を抱えてどうにもならない状況になっていました。ストレスから全身アトピーとなり、やっと生まれた長男が切迫早産で集中治療室へ。
そんな中で遠隔ヒーリングができるレイキのことを思い出し、オーストラリアから来日していたリン・ペレツさんというヒーラーからレイキを習ったのでした。
「レイキは、ちょうど100年前(1922年)に日本で発祥した癒しの手法です。波動を高め、エネルギーを強くするこの手法は、発祥の国・日本ではあまり知られていませんが、いまや米国、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなどを中心に推定800万人以上の人々が、ヒーリング・メソッドとして、また美容健康法、能力開発法として実践しています。」(p.12)
このようにレイキは、欧米ではよく知られています。スーパーモデルのミランダ・カーさん、歌手のクリスティーナ・アギレラさん、パリス・ヒルトンさんなど、レイキの実践者、利用者が多数おられるのです。
それに対して日本では、あまり知られていません。それがとても残念なところだと私も感じています。
「ここで「波動の7大法則」をお伝えしましょう。
❶この宇宙のすべてのものは特有の波動を出している
❷似た波動を出しているもの同士が引き寄せ合う
❸違う波動は反発・排斥し合い、相殺し合う
❹出した波動がブーメランのように還ってくる
❺強い波動は弱い波動に影響を与える
❻波動には高い・低い、強い・弱いがある
❼意識すればするほど、同調する波動の領域が広がり、近い波動のものを引き寄せ合うことができる」(p.26)
「波動」とは「氣」であり「エネルギー」とも言えます。望月さんは、波動が低く弱い「発展途上人」タイプから、波動が高く強い「豊かな成功者」タイプへと成長していくのが人というものだと考えておられるようです。
また、いわゆる「引き寄せの法則」も、昔から言われる「類は友を呼ぶ」という言葉にもあるように、波動で説明ができることなのですね。
「30年前の借金を抱えていたころの私は、この愛や喜びや宇宙エネルギーに意識や波動を合わせることもできるのに、「不安」や「心配」ばかりに意識を向け、波動を合わせてしまい、それを拡大していたのです。
それが「レイキ」≒「宇宙エネルギーの最高峰」の波動に出会ってからは、愛や喜びや光といった高い意識に向けることができるようになり、それまでがウソのように人生が変わっていったのです。」(p.40)
「レイキは最高次元の波動(氣・エネルギー)と同調して行うヒーリングや自己成長のテクニックです。
1922年、臼井甕男(うすいみかお)先生(P140参照)が京都・鞍馬山で21日間の断食瞑想修行の上、最高次元の氣=レイキを感得されました。」(p.40)
私も「レイキは愛だ!」と言っていますが、レイキは愛にベクトルが向いています。100年前、臼井氏がレイキを創設してくださったことが、本当にありがたいことだと思っています。
「「手当て」という言葉があるように、手を当てて癒す、愛情を伝えて元氣を取り戻す能力は、人類が誕生以来4〜500万年にわたって培ってきたもので、私たちのDNAにも深く刻み込まれています。熱がありそうなら額に手を当てますし、歯が痛いとほおに手を当てます。肩がこったりひざが痛ければ、「痛いなあ」と無意識のうちに手を当てたりします。手の癒しの力を身体が知っているということです。」(p.48)
私も「手当て」は人間の本能だと言っています。ヒポクラテスも、医者はマッサージに長けていなければならないと言ったとか。望月さんは、「看る」という漢字が「手」と「目」で構成されているように手を当てて見ることが癒すことになる、とも言われています。
「同じ言葉を言っていても、同じことを考えていても、同じことをしていても、それが「愛」から出ているか、「怖れ」から出ているかによって、私たちが出す波動も、相手が受け取る波動もまったく違ってきます。
私たちの感情は究極的には「愛」と「怖れ」の2つに分けることができます。」(p.100)
お勧めしている「神との対話」でも、愛の対極が不安(怖れ)だと言っています。最近は、バシャールもそうですが、愛と不安(怖れ)を対極のものとして表現する人が増えましたね。
「あなたの本業は「あなた自身」でいること。
「あなた自身」として成長すること!」(p.113)
他人のようになろうとしなくていいのです。これも「神との対話」で言われていることです。自分であればいい。望月さんもそう思いながら、焦らずにやってきた結果が今だと言われています。
「例えば、レイキのヒーラー(癒し手)は「病氣の人を治す」とは思いません。病氣の人を治すには膨大な力がいりますが、もともと病氣ではなく「元の氣」を忘れてしまっている人に、それを思い出すお手伝いをするだけでよいのです。レイキヒーラーがレイキで手伝うだけで、本人の自己治癒力が発揮されていきます。
つらい状況にある人も、本来の幸せな状態を思い出すことで、理想の状態に戻っていきます。」(p.134)
病気やケガが治るのは、その人の自然治癒力によるものですね。だからレイキは、その自然治癒力を手助けするだけのもの。
人は本来、健康であり幸せな存在である。そういう見方が大前提としてあるのですね。だから、私たちがそのありたい在り方に意識をフォーカスすれば、自然とそのようになっていくのです。
「医療の分野では、「米国病院協会(the American Hospital Association)」の2007年の調査では、15%(800以上)のアメリカの病院が病院サービスの一環としてレイキを提供しているとされています。」(p.153)
他にもブラジルでは健康保険の対象にレイキが加えられたり、イギリスでは補完医療としてレイキが行われていたり、オーストラリアでもレイキが受けられるクリニックがあったりするそうです。このように海外では、レイキは着実に医療の一環として認知されつつあります。
「「五戒」とも呼ばれ臼井先生の思想の根幹をなす言葉です。とてもわかりやすい内容で、読めばカンタンに頭では理解できます。ただ実践するにはとても奥深い内容なのです。実践を重ねただけ、一層、健康になり、人間性を高め、極めれば臼井先生が到達した悟りにも近づくことが可能な道と方法が、この短い言葉の中に示されているといってよいでしょう。」(p.183)
本の最後の方に、このようにレイキの「五戒」を紹介されています。
私もnoteやYoutubeで、この「五戒」を詳しく解説しています。それは望月さんと同様に、ここにレイキの真髄があると思っているからです。
※参考:「レイキの本質は「五戒」にあり」、「「五戒」を説かないレイキは偽物」、「レイキ施術者が「五戒」を唱える意味」、「ナチュラルレイキ講座・動画01〜10」、など
「想像してみてください。
世界中の人が笑顔で、幸せに生きているシーンを。
その過程で、
「一家に一人、レイキヒーラー」
「一家に一人、家族の心と身体のケアを行える人」がいたら、どんなに素晴らしいことでしょう!」(p.209−210)
「一家に一人、レイキヒーラーを!」というのが、望月さんのヴォルテックスが掲げているスローガンです。そのためには、もっともっとレイキを広めていく必要がありますね。
先日、レイキ生誕100年記念のイベントが東京であり、私も施術者として参加しました。その時に、主催された元ヴォルテックのレイキ講師、慎ちゃん先生こと廣野慎一さんともお話させていただきました。小さな違いにこだわるのではなく、ともかくレイキを広めることが重要だということを。
私も、レイキ者として、今後もレイキの普及に助力していければと思っています。そういう意味でも、この本をみなさんにお勧めしたいと思います。
