2022年10月05日

「食べない」ひとはなぜ若い?



船瀬俊介(ふなせ・しゅんすけ)さんの少食をテーマにした本を読みました。
これまでにも「3日食べなきゃ、7割治る!」という少食に関する本を読んでいますが、改めて読んでみたくなったのです。

船瀬さんの本は、先日、「テレビは見るな! 新聞は取るな!」を読んで紹介しました。この本も、同時に買ったものです。
先日の本は、タイトルには賛同するものの、内容の陰謀論についてはやや懐疑的です。今回の本に関しても、少食が健康に役立つという観点では賛同するものの、その真実を広められては困る勢力によって暗殺まで行われているという陰謀論に関しては、やはり懐疑的に思います。

そういうことはありますが、少食に関しては、今回も素晴らしい知見が得られる内容だと思います。
信じるかどうかは別として、読んでみる価値はあると思いました。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

ガリガリに痩せ細って寝たきりの子規が一日に食べた量はチリ作業員が一七日間に口にした量をはるかにしのぎます。なのに、労働者たちは元気いっぱいで地上に現れ、子規は痩せさらばえて息を引き取ります。あれほど栄養をたっぷり摂ったのに……。
「栄養学」は正しかったのでしょうか?
」(p.18)

最初に、チリ鉱山の落盤事故で閉じ込められた33人の作業員の奇跡の生還物語と、若くして脊椎カリエスで亡くなった天才、正岡子規を取り上げて比較しています。
一方はほとんど食べなかったのに元気ハツラツとしていた。しかしもう一方は、飽食で吐きながらも食べ続けて亡くなった。そこに、私たちが信じてきたカロリー信仰の栄養学に対する疑問を呈するのです。


ヨガの有名な教義がある。
「腹八分で医者いらず。腹六分で老いを忘れる。腹四分で神に近づく……」
 五〇〇〇年以上も前の古代インドで起こったといわれるヨガの教訓−−。
 それを、ようやく現代医学が「真理だった!」と驚愕とともに認め始めている
」(p.27)

こういう教えが本当にヨガにあるのかどうか、私は知りません。けれども、同様のことは他でも言われていますね。


−−柿食へば……の句の解説に、子規が大変な果物好きであったことが、触れられていた。
 なにしろ一度に柿を一一個も食べた……云々。その数に驚愕した。
」(p.34)

たしかに他にもいろいろ書かれていますが、子規の大食は異常なものだったようです。

これら”空の熱量”を燃やすと、大量の酸化物(酸性物質)が体内に生成される。
 すると血液・リンパ液などの体液が酸性に傾く。すると身体はさまざまな症状に襲われる。
 これを酸血症(アシドーシス)と呼ぶ。この体液酸性化が進行すると、やがて死にいたる。
 それを防ぐためには、その酸性を中和しなければならない。
 その中和としてカルシウム・イオンが使われる。
 カルシウムはどこから血液に供給されるか? いうまでもなく骨から供給される。すると全身の骨格はスカスカに脆くなる。そして病原菌に侵され始める。これがカリエスである。
」(p.37)

白砂糖はエンプティ・カロリー(空の熱量)と呼ばれるそうですが、それを大量に摂取すると体液が酸化され、その中和作用としてカルシウムが溶け出すことでカリエスになる。子規がカリエスで苦しんだのは、果物やお菓子の食べ過ぎが原因だと見るのですね。
ただ、糖質の摂り過ぎでアシドーシスが起こるという説は、一般的なものではなさそうですけどね。

野生の動物も怪我をすることはある。病気に襲われることもある。そのとき、かれらはどうするか? 巣穴にこもって何も食べない。じっと静かに横たわり、心身を休める。
 まず「食べない」。これが最も肝要である。食を絶つことで、消化吸収に向けられていた生命エネルギーが、すべて治癒エネルギーに転化される。
 意外に知られていないが人間が消化吸収に費やすエネルギーとは膨大なものだ。
」(p.39)

動物が心身を癒すために食べないという選択をしているとは思いません。おそらく、食べたくても動けなくて食べられない。食べるために動くことより、食べられなくても動かない方が楽だ。あるいは、食欲がなくなるのか。理由はわかりませんが、一言で言えば本能だということなのでしょう。


かくして、フォイト栄養学は食品業界とドイツ軍部の要請に応えるために”ねつ造”されたのである。その見返りとして、フォイトは”近代栄養学の父”としての名誉と地位を獲得した。」(p.59)

フォイト栄養学とは、商業と戦争のための栄養学であった。
 健康と生命のための栄養学では断じてなかった。
」(p.59)

このように栄養学者のフォイトを断罪します。理由は、何ら根拠jもないのにたんぱく質の摂取量を現状の2.5倍が必要だと推奨したから。
それは食肉産業などから支持を得るためであり、また肉食によってガタイが良くなり、攻撃性が強くなることで、軍の要請に応えることにもなるからだと。

う〜ん、それだけで食肉業界との癒着だけならまだしも、軍の要請に応えたというのは、いかがなものかと思いますよ。だってそれによって自国民が不健康になるのだとすれば、自国を弱体化させることにつながるではありませんか。それともその時点では、健康に影響があるとは考えなかったのでしょうか?

それに、食肉業界などの支援があれば、とんでも説であっても他の学者から否定されず、栄養学の父に祭り上げられるでしょうか? ちょっと短絡的だなぁと感じます。

動物たんぱくと植物たんぱくが同質でないのは、その後の研究で次々に明らかにされている。
 −−たとえば
「肉食者は五倍も大腸ガンで死亡する」。(「マクガバン報告」参照)
「動物たんぱくは植物タンパクより八倍発ガン性が高い」(「チャイナ・スタディ」参照)
 後者は動物たんぱくは”史上最悪の発ガン物質”と断じている。
」(p.60)

フォイトが「すべてのたんぱく質は同質である」と仮定していたことを捉え、これもまた意図的なものだとしています。
たしかに、肉食が発ガンの危険性を高めるという研究があることは知っています。しかし、研究結果1つで事実が決まるわけではないということも、科学の常識でしょう。様々な研究と検討がなされる中で、やっと学説が固まる。そういうものだと思います。
実際、たんぱく質を摂取することで健康になるという研究結果もあるようです。だから今でも、健康長寿のためにたんぱく質を多めに取るようにと主張する人も多いのです。


これは、アメリカ政府(上院)によるフォイト栄養学への反撃である。
「当時のアメリカは今より健康だった。いま欧米諸国では、どの国も食事改善運動を国をあげて進めている。「現代の欧米諸国の食事は、”悪い”食事だ」−−これは、各国が一致して出している結論です」(今村氏)
「二〇世紀初頭の食事」とは、フォイト栄養学とは逆の”五低食品”である。
 @低カロリー、A低たんぱく、B低脂肪、C低砂糖、D低精白……の食事だ。
」(p.70)

「マクガバン報告」のことを、このように語っています。つまり、フォイト栄養学が推奨されたことによって、アメリカ人は不健康になったのだと。

「マクガバンを落とせ!」のネガティブ・キャンペーンの嵐が吹き荒れた。かくして、民主党の大統領候補であった優秀な政治家は、その政治生命を絶たれたのである。」(p.71)

まあそれが真実かもしれないし、そうでないかもしれない。船瀬さんの煽るような書き方を読むと、私はつい引いてしまうのです。

ちなみに、「マクガバン報告」の中に、われわれ日本人にとって極めてインパクトのある一文が載せられている。
「この地球上で、もっとも理想的な食事がある。それは日本の伝統食である」。
 この一文を、亡き正岡子規が読んだら、どんな感慨にとらわれただろう。
」(p.72)

たしかに、そういうことがあるかもしれません。けれども、食の欧米化によって栄養が行き渡り、寿命が伸びたとも言える一面があるのではないでしょうか? そこも、この本では語られていない部分です。


東西の自然医学の重鎮が、まったく同じ理論を述べている。
 体質悪化により、体液(血液)が汚れ、その汚れをきれいにする浄化装置として登場したのがガンである−−という理論は、じつに説得力がある。
」(p.100)

血液の汚れを放置しておくと血液は腐敗していく。これが敗血症だ。
 血液の腐敗とは、血液中に病原菌が入り猛繁殖していく。その毒素により中毒症状を起こす病気だ。
「『敗血症』は、あっという間に体内に毒素が拡がって死んでしまう恐ろしいものです」(森下博士)
 そこで患者の生命を救うためにガンが出現した……と博士はいう。
 身体の臓器や組織の弱いところが、自らを犠牲にして、血液中の毒素を引き受ける。
 つまり、自らが”ゴミ溜め”となることで、全身の血液の汚れを引き受け「浄化装置」として患者の生命を救おうとしている。
」(p.102)

ガンが血液浄化をしているという説です。これもまだ科学的に証明されてはいませんが、一理あるとは思います。
ただし、敗血症のメカニズムはまだ解明されていませんし、「血液の腐敗」が原因で細菌が繁殖しているかどうか、その結果として免疫不全が起こるのかどうか、まだわかっていません。それなのに、どうしてこう断定されるのでしょうね。


現代医学は、この「断食」を完全無視・黙殺しています。
「食べない」だけで病気が治られては、病院経営は成り立ちません。
 その理由は断食療法に保険はいっさい適用されないからです。保険適用は、医学的でなく、政治的に決められています。与党の政治家に強い政治力(圧力)を持つ業界が保険適用をもぎとります。つまり巨大利権を持つ−−(1)薬物療法、(2)手術療法、(3)放射線療法−−”三大療法”が保険点数を独占してきたのです。
」(p.129)

これもそうかもしれないし、うがった見方とも感じます。


栽培した農家の方に聞いた。「本当の自然の農法では、堆肥も入れません」、これには驚いた。
 無農薬、無施肥、無除草さらに無耕起……。世界の自然農法の父として、国際的に尊崇を集める故・福岡正信翁は、これを「四無の農法」と名付けた。
 最近では名著『奇跡のリンゴ』の著者、木村秋則氏が、同じ農法を世界に広めている。
」(p.151)

自然農法については、私も本を読んでいて、素晴らしい農法だなぁと感じています。

「植干農法」はあっけないほどカンタンだ。イネの田植えをする。そのあと水を抜く。ただ、それだけ……。」(p.152-153)

農業指導家の出口昭弘氏が提唱する「植干(うえぼし)農法」は、反あたり16俵取りの日本記録を樹立したそうです。反収10俵が農民の夢だと言われるそうですが、それがこんな簡単な農法で達成されるのだそうです。
しかし、いくら検索しても、船瀬さんの情報以上のものが出てきません。日本記録を樹立したのなら、もっと出てきそうなものですが・・・。

「貧乏人の子だくさん」は意味があったのだ。
 それは「緑健農法」のトマト。「植干農法」のイネとおなじ。
 乏しいゆえに豊か。貧しいゆえに強い。
」(p.153)

つまり植物も人間も、生命の危機に脅かされると子孫を作ろうとする生命作用が働くということですね。そういうことがあるのかもしれません。

「貧乏人の子だくさん」の対極にあるのが「金持ちの不妊症」である。
 ここまで解明してくると、不妊改善にも、大きな光が見えてくる。
 それは、かんたんなことだ。金持ち夫婦は、貧乏人の食生活を見習えばいいのだ。
 それが「少食と正食」を実行することだ。わかりやすくいえば−−@「腹六〜七分」A「ベジタリアン(菜食)」。さらに確実な性能力の回復を求めるならB「断食」である。
」(p.160)

不妊治療に高額なお金をかけず、少食を実行せよということですね。ただ、貧乏人の子だくさんと菜食が関係していることの証明は、どこにもないように思います。
タイなど東南アジアで感じたのは、けっこう肉食が多いということです。主食が米で、おかずに肉、野菜は少しということが多いように感じました。もちろんそれは私の感覚なので、統計的な事実はわかりません。

また、不妊が断食で改善されるのかどうか。これもまだエビデンス的に乏しい気もします。


ガンの原因は@「悩み過ぎ」A「働き過ぎ」B「薬の飲み過ぎ」の”三過ぎ”といわれる(安保徹教授、前出)。さらにC「動物食の食べ過ぎ」もある。
 なら、これら”四過ぎ”を改めるように指導する。それが医者の第一の務めだ。しかし、ガン専門医でそんなアドバイスをする医者は皆無である。
 そんな、かんたんなことで患者が治られては、医者はオマンマの食い上げになってしまうからだ。
 不妊治療の現場も、似たようなものではないか。
」(p.164)

ガンの原因は、糖質の摂り過ぎによる血液の汚れと書かれていたような気が・・・。

@病院、A検査、B医者、Cクスリ……の”四大信仰”に完全に洗脳されている。
 心ある良心的な医者として称えられるアメリカのロバート・メンデルソン医師は、こう断言している。現代医学は一割の救命医療は優れるが、九割の慢性医療について無力で、多くの患者を死なせている。現代医学の神とは”死に神”である。そして病院は”死の教会”なのだ。
」(p.165)

たしかにそう見えなくもありません。私も、現代の医療に関しては、不審に思う点が多々ありますから。


八〇年以上前から、カロリー制限が寿命を延ばすことが知られていた。
 あなたは、その研究成果に驚かれるだろう。
 これら研究結果が一般にまったく知られることがなかったのは、世界の食料市場を支配する巨大な”闇の力”によるものである。それはいうまでもない。抗齢学者たちは、さまざまな実験動物に対して、カロリー制限による寿命延長効果を確認している。
 驚いたことにカロリー制限による寿命延長効果は、小は酵母やゾウリムシなどの原生動物からミジンコ、昆虫さらにはラット、サルなど哺乳類まで共通している。
 食べる量を適度に制限すると、自由に食べさせた場合にくらべて例外なく老化現象や老化疾患が減少するのだ。
」(p.184-185)

これも陰謀論ですね。短絡的に「闇の勢力」による陰謀だと決めつけるのは、どうかなぁと感じます。もちろん、食品業界が歓迎しない実験結果かもしれませんが、科学者の間でも、そう簡単に結論付けられないということがあるのかもしれません。
たとえば、船瀬さん自身も後で言われているように、実験動物に食べたいだけ餌を与えるという環境は、自然界のそれとはまったく違いますから。自然界では餌を食べられないことがあるのが「ふつう」であり、空腹の時間があることが当たり前なのです。


「食わない工夫」で「トシを取らなくなる!」。これほど、ありがたい健康法はない。
 なにしろ、食費が助かる。腹六〜七分にする。一食分が浮く。買物や料理の手間もはぶける。ガス代も助かる。お茶わんも洗わなくてすむ。一日一食なら、さらに節約になる。
」(p.192)

たしかに。節約になる健康法ですね。
実際、著名人の中にも1日1食主義の方が多数おられます。これらはメディアでも言われていることであり、特に秘密にされてもいません。


そのとき実験者が与えていたエサの量が自然界に比べて格段に多めだったのだ。
 そもそも野生の世界では二四時間給餌という生存環境などありえない。
 エサになかなかありつけない。それが”自然な状態”なのだ。
「だからミジンコの餌を”半減”したら寿命が一・七倍のびた!」と驚くほうがコッケイなのである。「エサを半減」=「自然な状態」だから、ほんらいの寿命にもどっただけの話だろう。
」(p.202)

このように船瀬さんご自身も書かれているのですから、少食で寿命が伸びるというより、多食で不健康になって早死するだけ、とも言えるのです。


そういえば、江戸時代の学者、貝原益軒の有名な「養生訓」には「子どもは少し飢えさせ、震えさせて育てよ」という一文がある。
 つまり、少しの「ひもじい」思いと「寒い」思いをさせることが、強靭な身体と長寿の体質を培うのである。
」(p.209)

そういえば「大男、大女に長命なし」とも言い伝えられる。
 若い頃からの栄養過多は短命に終わる、という戒めだ。一〇〇歳を超えるような長寿者は、みんな小柄だ。
」(p.209)

長身が短命かどうかは何とも言えませんが、適度なストレスがある環境の方が健康で長生きするということはありそうです。


このカリウム四〇は、自然界に存在するカリウム原子全体の〇・〇一二%だけ含まれている。「一個多い中性子が崩壊して電子を出しながら陽子になる。そのときに放射能が出て、元素周期律表で右隣に並んでいるカルシウムになるわけです」。
 その原子変換のときに核エネルギーが放出されるという。ふだん食物から十分にエネルギーをとっているときは、このシステムは作動しないが、少食、断食、飢餓状態などのとき、この核エネルギーによるバックアップ・システムが作動するというわけだ。
」(p.280)

先生によると細胞内のエネルギー生産には二系統がある(図26)。
 @酸素系(好気性:ミトコンドリアで発生)。A解糖系(嫌気性:ブドウ糖分解で発生)。糖が分解され乳酸を生じるときにエネルギーが発生する。
」(p.281-282)

フォイトらの「近代栄養学」のカロリー理論が破綻した理由はA解糖系のエネルギー、B原子核エネルギーの二つの存在に無知だったからだ。
 一〇〇年以上も昔の学問レベルでは、それも仕方がなかった。罪はそれを金科玉条として現代まで、奉らせた連中にある。
」(p.282)

前出の安保氏はこのように、核変換による核エネルギーが使われていると考えていたようです。それが正しいかどうか、まだ証明はされていません。
ただそうなると、なぜこれまで多くの人が餓死してきたのかという疑問も出てきます。学問というのは、そういう様々な事実と整合性を取りながら発展していくものだと思います。

また、ここでは船瀬さんは、フォイトは無知だっただけで、彼の主張を守り続けた人たちが悪いと矛先を変えていますね。

「原子変換が行われてなければ理屈が通らないことがものすごくあります」。
 たとえば、野菜のエサを与えたニワトリからカルシウムの多い卵が生まれる謎。
「カルシウムをほとんど含まないエサを食べているニワトリから、どうしてカルシウム豊富な卵ができるのか?」。
 小学生がたずねそうな質問だ。ところが「この疑問に答えた科学者は、一人もいない」という。
」(p.286)

他にも、草ばかり食べる牛や象が巨体を作り、維持するのも不思議ですね。
ただ、本当に科学的に解明されていないのかどうかは知りません。実際、まだ解明されていない謎なのかもしれませんね。

ただ、ニワトリがそれだけ核エネルギーを利用しているとも思えないのですがね。


この小さな物体は、ごみでなかった。ソマチッドの存在を発見し、その生態を解明したのはフランスの生物学者ガストン・ネサンである。彼は超高性能の光学顕微鏡をみずから開発し、このミクロの存在の正体を極めた。それは少なくとも一六もの異なる形態に変化した(図27)。
 そして、その小体は「環境が変わると急変」「次段階に変化する」など不可思議で驚異的なふるまいをしめした。ネサンは、それは生命の最小単位であることを確信し”ソマチッド”(生命小体)と命名したのだ。
」(p.289)

前出の森下氏は、顕微鏡を覗いてブラウン運動する小体を見つけて先輩たちに尋ねたところ、「プラーク(ごみ)」だと言われたそうです。多くの人がよく目にしながら気に留めてなかった。そんなことがあるのかどうか知りませんが、それがソマチッドという生命の最小分子だという説があるようです。

つまり、器官→組織→細胞→分解→ソマチッドに分化……と考えれば、ソマチッド→合成→細胞→組織→器官……と、いう逆の経路も成り立つ。
 現に、森下博士は顕微鏡観察で人体内に、医学の教科書には、まったく登場しない不思議な構造体を発見している。それは原初的な組織構造体で血管などの組織に成長してくものとみられる。これこそ、ソマチッド(生命小体)が結集して、組織再生しているのだろう。
」(p.292)

むろん、ふつうの生命活動は食物をとることで、その@熱エネルギーと物質変換で営まれる。しかし、大自然(神)は、それだけでなく緊急避難時のバックアップ・システムを準備しておいてくれたのだ。それが、A解糖系エネルギーやB核エネルギーによる補助システムである。
 最後には飢餓による極端な少食、不食に備えて究極の生存システムを人体に備えてくれていた。
 それがC太陽光によるソマチッド造血である。
 むろん、このような緊急バックアップ・システムは常に作動するものではない。
「不安」「恐れ」「迷い」などから脱却して「無」の心身調和状態になってのみ、作動するシステムなのだろう。だから古来より真理へ到達する道として瞑想、祈り、菜食、少食、断食などの修行が奨励されてきたのだ。
」(p.293-294)

あまり論理性のない推測なので、論評することもはばかられますが、船瀬さんはこう考えておられるようです。
なぜ神がそういう創造をするのかという合理的な仮説でもあれば別ですが、それもないのに、悟りを開いた時にのみ発動するバックアップシステムが備わっているというのは、いささかどうかと思います。もちろん、だからと言って否定はしませんがね。


鶴見医師が酵素医療を提案する理由は、明快です。
「医学の祖、ヒポクラテスは、「火食」(加熱食)は過食に通ず、と言っています。なんというすぐれた見識でしょうか。火を使った食事を多く摂ると病気になりやすくなることを、早くも紀元前の昔に、ヒポクラテスは見抜いていたのですから」。
「さらに、火食は病気に通ずるのです。なぜなら、人間にとって最も重要な栄養素である「酵素」が、火食によって失われてしまうからです」。
」(p.311)

ヒポクラテスも少食や断食を勧めています。そうであれば、フォルト栄養学が盲信されるというのも変な話です。なぜなら学生は、一方でヒポクラテスを学び、一方でフォルトを学ぶわけで、そこの矛盾に気づくはずですから。
まあでも、それが人間というものかもしれませんね。矛盾があっても気にせず、自分が信じたいものを信じるのです。


ウォーカー博士は、現代人の大食い、飽食についても警鐘を乱打している。
 博士は、大食いの結果として「便秘」が急増している、という。
 そして「便秘こそ男女を問わず老化の重大な原因になっている」という。
」(p.312)

便秘が大食によって引き起こされるという話は、私は初めて知りました。そういうこともあるのかもしれません。


以前の本もそうですが、船瀬さんは自説に合致するものを「正しい」として取り上げ、それが世間に受け入れられないのは闇の勢力による陰謀で抹殺されているからだ、と考える傾向があります。それも大した証拠もなく。
そういう意味で私は、船瀬さんの言うことは話半分くらいで聞くようにと考えています。その上で、受け入れられるものは受け入れようと思っています。

今回の本でも、少食が体に良いという研究結果があることは事実ですが、それが絶対的に正しいかどうかは何とも言えないというのが私の立場です。可能性を完全に否定するまでには至らないということです。
なので私は、自分の体によって自分にとっての真実を見出そうと思っています。いろいろな考えを学びながら、自分の人生で実証する。けれども、それが普遍的に正しいかどうかは何とも言えません。他人には他人の真実がありますから。
そういうことを、改めて考えさせてくれる本でもありました。

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タグ:船瀬俊介
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 09:25 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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