2022年02月25日
医者に殺されない47の心得【必携版】
近藤誠(こんどう・まこと)医師の著書は、以前に「何度でも言う がんとは決して闘うな」を読んでいます。「がんもどき」という考え方は、とても面白いなぁと感じました。
他にも現代医療や栄養学に疑問を呈する本をいくつか読んでみて、私も疑問を持つようになりました。そういう本をネットで買うせいか、オススメにこの本も出てきたので買ってみた次第です。
内容は想像通りでしたが、改めて大事な視点があるなぁと感じました。そして、滅多なことでは薬を飲まない、医療にかからないという私の生き方について、「これでよい」と再認識しました。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「日本人は世界一の医者好き国民です。
年間ひとり平均14回前後、先進国平均の2倍以上も、病院に行っています。
健診やがん検診も、国からの強い症例もあるので、せっせと受けています。
とりあえず病院に行けば、医者が何とかしてくれる。病気の専門家なんだから、病気の防ぎかたも治しかたも、よく知っているはず……。
あまり深く考えずに、たいていの人がそう信じているから、ワクチンで死にかけてもまた医者にかかっているのでしょう。」(p.6)
皮肉っぽく書かれていますが、たしかにそういう現実がありますね。
「多くの子どもが、ワクチンや解熱剤の副作用で脳に障害を受け、一夜にして痴呆状態になったり亡くなったりしている。おまけに病気を予防したり治す力はない……。今まで何と危ないことをしていたのかと背筋が凍りました。
そして「何とかして、医療からプラス面だけを得て、危険を避ける方法を見つけたい。ムダに苦しむだけの治療や、悲惨な医療死を、ひとつでも減らしたい」という想いが、僕の悲願になりました。」(p.14)
近藤医師は異端とされていますが、そうまでして医療界に楯突くのは、こういう強い思いがあったからですね。
「大学病院、日赤、国立がん研究センターなど、世間で「いい病院」と言われる設備のととのった大病院は、「いい実験を受けられる病院」だと思ってください。
がんで苦しみ抜いて死ななければならないのは、がんのせいではなく、「がんの治療のせい」です。医者は必ず「がんのせい」にしますから、騙されないように。
自覚症状がなくてごはんもおいしいなら、医者にあちこち悪いと言われたり、がんが見つかっても、忘れるのがいちばんです。治療をあせると、寿命を縮めます。」(p.18)
大学病院ではモルモットにされるという話を、昔、聞いたことがありました。そういうことはあるでしょう。最新の医療機器が揃っていて、新しい医療方法の確立を目指しているわけですから。
しかし、自分の健康を保つことや、寿命をまっとうすることを優先するなら、あえてそういう実験に参加する必要はない、ということですね。
「僕は医者ですが、ここ数十年、骨折と勘違いしたとき以外は病院で検査や診察を受けたことがなく、薬も歯の痛み止め以外、飲んだことがありません。
うちには血圧計がないので、自分の血圧も知りません。
なぜなら、今の日本で大人がかかる病気はたいてい「老化現象」で、医者にかかったり、薬を飲んだりして治せるものではないからです。」(p.32)
老化現象と病気は別であって、老化現象に効果のある医療はない、ということですね。たしかに、医療によって不老不死は得られていませんから。
「多少の痛みや不自由は「自然の摂理だ、仕方ない。がまん」ととらえて、仲よくつきあっていく。これがいちばん理にかなっています。
むしろ高血圧、高コレステロールなど、年とともに出てくる症状には意味があり、老いに立ち向かうために必要な変化。不用意に薬で抑えてはいけません。」(p.34)
老化現象は抑えられませんが、私たちの身体は、老化現象があってもなるべく全体の健康を保とうとして、高血圧や高コレステロールなどになるのだと言います。
たしかに、老化現象で固くなった血管でも、圧力を高めれば血を隅々まで行き渡らせることができます。逆に圧力が低ければ、末端に血が届かなくなって、身体全体としては不健康な状態になるのです。
「そこで、体は年をとるほど血圧を上げようとします。脳や手足のすみずみまで血液を送り続けるために。それを下げたら、ボケたりふらついたりしてしまいます。」(p.42)
フィンランドの調査では、最高血圧が180以上の人が生存率が最も高く、140未満の人はガクンと生存率が下がる、という結果も出ているそうです。
「いまだにワルモノ扱いのコレステロールも、実は「長寿のもと」です。1980年代に福井市の約3万7千人を5年間追跡したら、男女とも、コレステロール値の最も低いグループの総死亡率がいちばん高く、男性は、血中コレステロール値が高いほど、総死亡率が低いという結果がはっきり出ています。」(p.43)
コレステロールは細胞の修復材料でもあるのですから、加齢とともに多くを必要とするようになる。そう考えれば、コレステロール値が高いことも、身体が健康を保とうとしていると見ることができますね。
「このアンケートの結果を4ランクに分けたら、満足度がいちばん高いグループは、いちばん低いグループよりも入院日数が9%多く、医療や薬に使うお金も9%多かった。医療に満足している人は「転ばぬ先の杖タイプ」で、体に何かあると医者に診てもらい、よく薬を飲み、早めに入院。ところが、4〜5年追跡したら、満足度がいちばん高いグループは、いちばん低いグループに比べて死亡率が26%も高かったんです。」(p.37−38)
医療に満足している人ほど早く死ぬ。そういう結果が、アンケート調査に表れていたのだとか。
「本物のがんは人の命を奪います。がんが治る病気になったのなら、以前国民の死因のトップだった脳卒中がいま4位になっているように、がん死は年々、みるみる減っているはずです。しかし、まったく減っていません。
1960年代から50年、人口に占める全がん死亡率は下がらず、がんは日本人の死因のトップにい続けています。
なぜなのか。検診が、何の役にも立っていないからです。」(p.57)
「欧米では肺がん、大腸がん、乳がんのくじ引き試験が多数行われ、「検診をしてもしなくても、死亡率は同じ」と実証されています。」(p.58)
たしかに、医療によって癌が治る病気になってきたのであれば、死亡率は下がらなければおかしいのです。しかし、そういう証拠はどこにもない。
早期発見早期治療が功を奏しているなら、がん死が減らなければおかしいですよね。
「日本のCT装置の台数はダンゼン世界一で、全世界の設置台数の3分の1以上。1993年に8千台、2003年には1万4千台に増えています。放射線検査による国民被ばく線量も、検査によって起きる発がん死亡率も、世界ワーストです。
イギリスの研究によると「日本人のがん死亡の3.2%は医療被ばくが原因」「世界15か国で、日本が最もCT検査回数が多い」「発がんへの影響は英国の5倍」という医療被ばく大国ぶりです(04、医学誌『ランセット』)。」(p.65)
原発事故で多くの人が被ばくを恐れましたが、それ以前に多くの人が医療被ばくを受けているのに、そっちはまったく気にしていないようでした。論理的に考えられない人が多いのでしょうね。
「僕はすべての患者さんに「一度に3種類以上の薬を出す医者を信用しないように。5種類以上を一度に飲むような行為は極めて危険」と伝えています。」(p.74)
高齢者にたくさんの薬を処方する医師は、残念ながら多数います。薬が毒であることを知っていれば、そんなことはできないと思うのですが、医師の多くにも薬信仰があるのでしょうね。
「風邪をひくと、体はセキや鼻水によってウィルスやその死骸を追い出し、体温を上げて、外敵と闘う白血球を活発に働かせようとします。せっかくのセキや熱を薬でおさえたら、病気との闘いに水をさすことになります。ウィルスは体にいすわり、なかなか治りません。
インフルエンザをワクチンで防げるとか、タミフル、リレンザなどの治療薬で治せるという実証もなく、薬害による脳症や死亡事件は数えきれないほど起きています。」(p.79)
薬によって病気が治るのではなく、身体の免疫力など自然治癒力によって病気が治るのです。だから、薬によって症状を軽減させることは、病気を治すことにはならないのです。
「熱が40度まで上がったとしても、熱で脳をやられる心配はありません。解熱剤の副作用による脳症や死のリスクを考えると、解熱剤は避けたほうが賢明です。
熱が上がっていく段階では、温かい飲みものをたっぷり飲んで、ふとんを多めにかけて、どんどん汗をかかせる昔ながらのやりかたが、理にかなっています。
高熱が出てつらい場合は、水枕、冷たいおしぼりで体をふくなど、物理的に冷やすことをおすすめします。アメリカでは高熱が出ると、水風呂に入る人も多いんです。」(p.81)
最近は日本でも、身体を冷やすようになっていると聞いたことがあります。要は、身体が気持ちよくなるようにすればいいのではないかと思います。
「僕は30年間、「どうしたら、がん患者さんが最も苦しまず、最も長生きできるか」という観点から、無理や矛盾のない診療方針を考え抜きました。
そして「がん放置療法」に到達しました。「がんもどき」なら転移の心配はなく、「本物のがん」なら治療をしてもしなくても死亡率に差がなく、延命期間も同じ。ならば、そのがんによる痛みや機能障害が出たときに初めて、痛み止めや放射線治療、場合によっては外科手術をすればいい。
「これは世界で最も新しい治療法であり、考えかたであるとともに、最善の対処法である」と確信しています。」(p.99-100)
本物のがんであれば、今の療法では延命の役にも立たない。そういう見極めによって、がん放置療法が成り立つのですね。
「マンモグラフィ(レントゲン撮影による乳がん検査)の大規模なくじ引き試験でも、やはり検診と死亡率は無関係です。カナダの5万人調査ではむしろ、「総死亡率は検診群のほうが少し多い」という結果でした。」(p.113)
このような事実から、検診や治療は効果がないと言われているのです。
「魔法のような「手当て」の記憶をお持ちの方は多いと思います。愛情をこめて、手を当てる。最もシンプルで、医療がどれだけ進歩しても、何ものにも代えがたい、癒しの原点です。
痛みも苦しみも、「愛情に満たされる」「不安がやわらぐ」ことで、驚くほど軽くなったり、症状が消えたりします。」(p.189)
北欧のタクティールケアの話もされていますが、日本でも伝統的に「手当て療法」というものがあり、レイキもまたその1つです。
「風邪、インフルエンザを「治せない」のを手始めに、がん、腎臓病、肝炎も、治らないものは治らない。薬を使うと副作用がひどく、逆に寿命を縮めることも多い。高血圧、糖尿病、リウマチは数値を下げたり痛みを抑えるだけ……。
特に高齢になるほど、医療行為は体の負担になります。薬はできるだけ飲まないほうがいいし、手術をすると後遺症、合併症で命が縮むことが、とても多くなります。」(p.204−205)
老いるこは止めようがなく、老いれば心身の機能が低下するのはどうしようもないことなのです。その諦観(諦め)というものも、大切なのではないでしょうか。
「「病気の80%は医者にかかる必要がない。かかったほうがいいのが10%強、かかったために悪い結果になったのが10%弱」という言葉がありますが、まさに至言。
基本的に少々の痛みや不自由は「ほっときゃ治る」と放置して、どうしても日常生活にさしつかえる症状があったときだけ、病院に行く。本当に手術や入院が必要なのか、あらゆる情報を調べてから踏み切る。
そう心がけると、人生終盤を有意義に過ごせます。」(p.207)
どんな病気でも、いつでも治るのが当然という見方をやめることですね。治る時は治るし、治らない時は治らない。そう考えて、不安(恐れ)から不必要な治療をすることの愚は避けたいものです。
医療界の異端児とされる近藤医師ですが、非常に純粋な思いから、苦しんでいる人々のために何とかしてあげたいという動機で行動されていることがわかります。
そして、言われていることの多くが、非常に理に適っているとも思います。なので私は、近藤医師などの考えを参考に、なるべく薬は飲まないし、医療も受けないようにしようと思っているのです。
この記事へのコメント
コメントを書く
●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。