2021年10月23日

やっぱり高血圧はほっとくのが一番



私自身、ずっと高血圧です。上の血圧が150〜160mmHgという状態が10年以上は続いているでしょうか。そういうこともあり、どうすれば高血圧を改善できるかということに関心があり、情報を集めたりもしています。
ともかく太っているのはよくないということで、ダイエットも自分の身体でいろいろ実験しました。その結果、10kgくらい痩せて、血圧も120mmHgくらいに下がった時期もありました。けれども、また高くなって、現在は体重がさらに落ちているにも関わらず、相変わらず血圧が高めの状態です。

そういうこともあって、オススメに出てきたこの本のタイトルにピンときました。
これまでは、いかにして高血圧を改善するか、という考え方でしたが、それとは異質の考え方があると感じたからです。

血圧降下剤を飲むことには抵抗があります。なるべくそういう薬に便りたくない。そう思っているので、この本からなにか得られるかもしれないと期待したのです。
実際、これを読んだ結果、タイトルにあるように「ほっとくのが一番」だなぁと思えるようになりました。それは、私の価値観と非常にマッチしていたからです。

著者は、現役の医師の松本光正(まつもと・みつまさ)さん中村天風氏に師事しておられるということで、積極的思考の大切さをよく理解しておられる方のようです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

血圧のお話に入る前に、読者のみなさんにどうしても知っておいていただきたいことがあります。それは、本題の血圧をはじめ、風邪、発熱、下痢、便秘などによる病院や診療所への受診のうち95%は不要だということです。」(p.14)

なぜ受診が不要なのに、多くの患者さんはお金と時間をかけて通院するのでしょうか。それには4つの原因があると考えます。
 @正しい医学知識がないこと、A「不調=悪いこと=薬で取り除くべき」と思い込んでいること、B老化現象を治療すべき病だと思いこんでいること、C不調を放置することが不安でたまらないこと、です。
」(p.14)

いきなりストレートですが、受診の95%、つまりほとんどの受診は不要だと主張されます。
そして、高血圧だけでなく、風邪とか発熱や下痢なども、受診は不要だということなのですね。

@〜Cの詳細は本書を読んでください。そのAの説明の中に、次のような文があります。

この「人間も普通の生物」「生物の一種」という考え方がないから、人間は自然界には本来存在していない化学薬品(薬)を平気で飲み、科学的合成品の食品添加物を口にします。」(p.17)

人間もまた動物の一種に過ぎない。これは、動物つまり生命がやっていること以上のことは不要だということです。なぜなら、生命にはその生命を維持するための装置が備わっているからです。

その一つが自然治癒力です。自然治癒力のおかげで、少々の不調なら私たちの身体は薬の力を借りなくても自然に治ってしまいます。」(p.17-18)

私がやっているレイキも、自然治癒力を助けるものという立場です。病気を治すのは自然治癒力の働き。そういう大前提を、私たちは忘れてしまっているのかもしれませんね。

患者さんも医師も、なぜ熱や咳が出るのか、そのようなことは考えません。血圧もなぜ上がるのかなど考えようとしません。血圧が命を守る大切な現象などと考えたこともないのです。」(p.18)

レイキでは、発熱や下痢などは身体の浄化作用だと言っています。同じ理屈で、高血圧も浄化作用だと言えそうですね。


次にBの説明の中では、次のように書かれています。

人間は年をとります。年をとることはすなわち老化することです。老化すれば、それに伴う変化が身体に起こります。これは誰にも避けることはできません。それなのに、この加齢による身体の変化をも「病」だと思い込んでいる人が大勢います。」(p.19)

加齢によって白髪が増えたり、髪の毛が薄くなったりしますが、誰もそれを病気だとは思いません。けれども血管や骨の老化は病気だと思い、治療できると信じているという指摘ですね。

白髪一本を黒くすることすらできないのに、骨粗しょう状態になった骨を薬や注射で強く丈夫にできるわけがありません。それにもかかわらず、医師も患者さんも躍起になって骨粗しょう症を治療しようとします。医療機関はこれに乗じて金儲けしようとしますし、患者さんは言われるがままにお金を使っています。老化をきちんと理解していないから、こういうことが起こっているのです。」(p.20)

これはまた痛烈な指摘ですね。私が勤める施設の利用者様も、定期的に骨粗しょう症改善の薬を飲まれている方がいらっしゃいます。いいカモにされている、というのが松本さんのお考えのようです。


Cの説明では、次の一文があります。

多くの患者さんは、たとえ食べたいものを我慢しても、旅行の費用を抑えても、なんとかやりくりして必死に医療費を確保しています。医療にお金を使わなかったら、好きなものが食べられます。お友達との付き合いも活発にできますし、旅先でよい旅館にも泊まれます。
 受診という楽しいとは言えないことのためにお金を使うのと、幸せで豊かな時間のために使うのとどちらがいいですか。おそらく後者のほうがいいですよね。そのためにはマイナス思考をプラス思考に変えましょう。
」(p.22)

要は、何のために生きているのか、ということでしょうね。健康になるために生きているのではなく、楽しむために生きているのだと。


あなたの身体の中にいる最高の名医とは、あなたの身体に生まれたときから備わっている「自然治癒力」のことです。」(p.23)

私たち人間の身体は、誰でもみんなこの自然治癒力で守られています。風邪だけではなく、口内炎、胃潰瘍、肝炎、湿疹、切り傷などすべての不調は受診しなくても自然に治るのです。これらの症状が治癒するのは、医師や薬が治しているためではありません。医師はほんの少しのお手伝いをしているだけで、あなたの身体が持つ自然治癒力のおかげで自然に治っているのです。」(p.24)

もともと最高の名医が備わっているのだから、それより劣る医療を受診する必要はないということですね。こういうところは、レイキの考え方に通じるものがあります。


たとえ、咳や下痢のような不快な症状があったとしても、それは現在のあなたの命を守るために自然治癒力によって作り出された、今のあなたの身体にとって最良の状態なのです。
 健康診断時に出たさまざまな検査の数値は、もしそれが基準値からはみ出していたとしても、それが今のあなたにとって一番よい数値です。その数値で健康が保たれているからです。
」(p.34-35)

先ほども書いたように、すべての症状は浄化作用だとレイキでは言っています。つまり、身体を健康に保とうとする自然治癒力の働きによって引き起こされているものなのです。
そういう考え方からすると、様々な診断数値の異常は病気ではなく、それ自体が健康を保とうとする生命の自然治癒力の結果だとも言えるのですね。


通常なら肺炎になると高熱が出ます。単純な風邪よりもなお一層高熱を出して命を守るのですが、元気がなく、自然治癒力を発動させる力がないから熱が出ないのです。熱が出ないからウイルスが繁殖して、風邪から肺炎へと一気に進むというのが無熱性の肺炎です。」(p.41)

初めて知りましたが、自然治癒力の働きが弱まると発熱すらせず肺炎が進行することがあるのですね。発熱が悪いことなのではなく、むしろ発熱するから治るのです。


事実、内科では高齢者の大動脈に石灰化という現象をよくみかけます。これは破れそうになっている大動脈に石灰の覆いをかけることによって大動脈が破れるのを防いでいるのではないでしょうか。また肺や腎臓にも各所で石灰化という現象をみます。何か疾患があるとその跡に石灰化が発生します。身体の保護作用だと思います。」(p.56-57)

石灰化という現象すらも、身体が健康を保つために自ら行っていることだ、という見方ですね。まだ科学的に解明されていないとは言え、そういうことがあるのかもしれません。
松本さんは、同じ理由で歯の石灰化、つまり歯石も歯を保護する目的があるのかもしれないと言っています。十分に考えられますね。


健康を保つために最適な血圧の目安としては、経験的に年齢+90という数値が使われており、私もこの数値を目安にして良いと考えています。」(p.68)

これには賛否両論あるようです。私は現在60歳ですから、上が150で最適だということになります。90歳のお年寄りなら、180でも大丈夫だってことですね。
ここでも、老化ということを考えれば、若者と年寄りを同列に扱うことはおかしい、老化が病気でないなら老化現象を考慮すべきだ、という松本さんの考えが表れています。

そもそも血圧が130を超えたら正常高血圧、140を超えたら高血圧だと設定し「高血圧は身体に悪い、死にますよ」とあなたを脅かしているのは誰でしょうか。
 それは製薬メーカーと製薬メーカーのおこぼれをもらっている御用学者、そして血圧の本質を考えようとしない、あるいは知らない医師たちではないでしょうか。
」(p.73-74)

テレビではいろいろな健康食品メーカーがここぞとばかりにこの130を利用して国民を煽っています。その結果、いつの間にか日本中が正常血圧130未満を保たねばと洗脳されてしまったのです。まさに洗脳です。これが「血圧心配性」の患者を増やしたのです。あなたも洗脳されていませんか。」(p.74)

これまた手厳しい指摘ですね。けれども、こういうことがあるように思います。


つまり、血圧が高い、低いと言いながら、いつ、どこで、どのような状態で測る血圧が基準なのかが定められていないのが現状です。
 基準がないのに「血圧が高いですね、薬を出しましょう」と医師は言います。なんとか薬を飲ませようとしているのです。だから科学的な基準を作ろうとしないのです。
 もっとも作れないというのが正しいでしょう。誰にでも科学的に当てはまる基準などというものは設定のしようがないのです。
」(p.79)

気温を測るのでさえ、どういう場所でどのようにしていつ測るのかという基準があると松本さんは指摘します。しかし血圧は、眠っている時に横になって測るのか、運動後や食後に測っていいのかなど、基準はあいまいですね。
1日の間でさえ変動することがわかっている血圧を、何の測定基準もなく測って、130という一律の基準で診断することが問題だという指摘です。

とにかく一番低いときの血圧を見つけて、それが自分の血圧値だと思ってください。それがあなたの血圧の基準値です。そのときの血圧が年齢+90なら安心です。それより低くても一向に構いません。」(p.80)

あなたの身体は、その最も低いときの血圧を基準として、必要なときに必要な分だけ血圧をあげます。この基準にしたがうと、ほとんどの人は高血圧症ではなくなります。薬など飲む必要はなくなります。」(p.81)

変動する血圧ですが、最も低い時の血圧を自分の基準値とすればよい、という考え方ですね。それより高くなる時は、身体に何らかの理由があって、健康を維持しようとした結果だととらえるのです。


血圧が高いとなぜ危険なのでしょう。切開のときに血圧が下がって上の血圧が60になったほうがよほど危険です。最悪の場合、死に至る可能性があります。血圧は低いほうが怖いのです。」(p.82-83)

考えてみれば当然で、血圧が低いと脳に血が行かなくなり、失神したり、重篤な障害が残ったりします。起立性低血圧症というのがありますが、私の妻もそれで風呂場で卒倒し、頭を強く打ったことがありました。
高血圧は、すぐに死に結びつくわけではありませんが、低血圧は間違いなくその先に死があるのです。


「血圧心配症」で、これまでずっと降圧剤を飲み続けてきたという人がいるかもしれません。もしあなたがここまで読み進めてきたことで、その薬を飲みたくないと思ったのなら今すぐに止めても構いません。決断するのはあなた自身です。」(p.92)

大櫛先生の研究によると、降圧治療をおこなっていた人たちのグループでは降圧治療をおこなっていない人たちのグループに比べて脳梗塞を発症した人の割合が2倍も多かったことが報告され、高血圧の治療が脳梗塞リスクを高めている可能性を示唆しました。
 降圧剤を飲んでいる「のに」脳梗塞になったのではありません。降圧剤を飲む「から」脳梗塞になるのです。
」(p.92-93)

脳梗塞という脳の血流が悪くなって詰まった人に対して病医院では降圧剤を出します。必ずと言っていいほど処方します。詰まったのですから血圧を上げる薬を出すならまだしも、血圧を下げる薬を出してどうしようというのでしょうか。でもそれが正しいと思い、ほとんどの医師が脳梗塞後の患者さんに降圧剤を処方しているのです。これでは再発間違いなしでしょう。」(p.94)

水道のホースの中に詰まりができて水が流れにくくなった状態、それが脳の血管で起こったものが脳梗塞です。
ホースの詰まりを取るには、圧力をかけて勢いよく水を流すことですよね。つまり、高血圧の状態にするということです。
それを身体がやっている時に降圧剤を飲んで無理やり血圧を下げれば、詰まりは取れないどころか、もっと詰まってしまう可能性があります。そのことを、松本さんは指摘しています。

そして、そうであるならば、自分で降圧剤を飲むのをやめるという決断をすべきだと言うのです。
ふつうの医師は決断できませんから。自分の身体には自分が責任を負う覚悟が必要なのです。


だから血圧だけを化学薬品で無理にいじると、さまざまな不調が身体のあちこちに起こるのです。たとえば、降圧剤によって血圧を下げると血管が詰まり、脳梗塞が起こります。心臓の血管が詰まれば心筋梗塞です。脳の血流が弱くなれば認知症も起こるかもしれません。認知症までいかなくても、めまいやフラフラ感が出ます。歯茎が腫れる人もいます。咳が続く人もいます。ときにはがんの発生も見られます。
 これらの弊害が起こるのは、血圧が身体の部品ではないからです。血圧をはじめ、多種多様な結びつきで命が形成されているからです。
」(p.96−97)

血圧という人体の一部だけを切り取って無理やり操作しようとすると、他に弊害が出るということですね。全体のバランスの中にある血圧だという視点がないと、おかしなことになってしまうのです。


脳梗塞というのは、先ほども申し上げたように血管が血の塊によってふさがった状態です。そのままにしていては脳の血流が止まってしまうので、身体は血圧を上げて血液を流そうとしているのです。だから脳梗塞のときには血圧が高くなるのです。血圧が上がったから脳梗塞が起きたのではなく、脳梗塞が起きたから血圧が上がったのです。」(p.100-101)

相関関係と因果関係は明確に区別する必要がありますね。脳梗塞と高血圧の関係も、高血圧が原因ではないと松本さんは指摘します。

身体はあなたにとって悪いことは一つもしません。コレステロールが血管に集まるには集まる理由があるのです。血管の破裂を防いでいるのです。脳出血を防いでいるのです。」(p.102)

健康診断でよく指摘されるコレステロールの値ですが、これも高いことが問題なのではないと松本さんは言います。血管が破れやすいから、コレステロールで修復しているのだと。
ですから、私たちの身体は常に健康状態を保とうとして一生懸命に働いているのです。それを無理やり1つの要素だけを取り上げて、薬で変化させようとするから問題が起こるのですね。

だから化学薬品の薬は危険なのです。気軽に飲んではいけないのです。
 ただし、医師がこういうことを十分に理解したうえで命を救うために使う化学薬品は別です。心不全で浮腫のひどいときに使う利尿剤はたいしたものです、人の命を救います。細菌感染で使用する抗生物質も人の命を救います。ほかにも人の命を救う薬はいくつもあります。こういう薬だけを適切に使うなら問題はありません。
」(p.107)

たしかに、薬は毒にもなるものですからね。しかし、私たち素人には、どの薬が命を救う薬なのかよくわからないという知識不足があります。それだけに、医師に頼り切ってしまいがちなのでしょう。


糖尿病を心配し、脅かされている人はどうぞ安心してください。糖尿病を「病」にしているから怖がるのです。正確には「糖尿状態」なのです。ほとんどの場合、何も怖がる必要がないのです。怖がらせる人がいて、怖がるあなたがいるだけなのです。こうした事情ですから、ほとんどの場合において薬は必要ありません。
 ただし、食事には気をつけてください。
 体重を標準体重にしてください。太っているのに糖尿病を心配して薬を飲むなど本当におかしなことだからです。糖尿病のほとんどは体重を落とせば治ります。
」(p.113)

体重を落とすのは簡単です。食べなければ痩せます。痩せなければ食べ過ぎているのだと判断しましょう。食事はなるべく炭水化物を減らしてください。米、いも、南瓜、パンなどです。甘いものは厳禁です。簡単ですね。」(p.113-114)

今回のコロナ禍でも、糖尿病など既往症がある人や肥満の人は重症化リスクが高いと指摘されていました。そんなにコロナを怖れるなら、まずは痩せたらいいのにって思いましたが、不安を煽る専門家にも太った方がおられましたね。非常にちぐはぐで矛盾を感じました。

私の周りにも、何をやっても痩せないと嘆く人がいるのですが、そういう人は本当の意味では悩んでないのです。深刻さが足りないのです。方法論もへったくれもなく、ただ食べなければいいだけ。食べたら殺すぞと真剣に脅されたら、それでも食べますかね? 考えてみれば明らかなことです。


諸外国では医療のミスによる傷害や死亡は刑事事件にはなりません。医療が刑事事件になるのは故意におこなわれたときだけです。日本ではそれが故意でなくても刑事事件になりマスコミを賑わす事件として取り扱われます。そのため医師の自己防衛反応が起こり、その結果として過剰診療になるのです。」(p.121)

医療過誤による傷害や死亡は残念なことだとは思いますが、そのことを過度に重視することによる弊害にも目を向ける必要があるように思いますね。


血圧が高いことを気にするなら、降圧剤に頼るのではなく、4つのことを実践してほしいと松本さんは言います。その4つのこととは、「体重を落とす」「睡眠不足を解消する」「塩の摂り過ぎに注意する」「ストレスをストレスと感じないようにする」というものです。

詳細はまた本書をお読みいただきたいのですが、気になった部分を引用します。

もしあなたが太っているならば体重を落としてください。
 太っていれば血圧は上がります。重い体重を移動させ、運ぶためには血圧を上げなければならないからです。太ったままで高い血圧を心配しているのがおかしいのです。
」(p.128)

食べなければ体重は落ちます。世間ではいろいろなことが言われていますが、食べなければ痩せます。食べるから太るのです。」(p.128)

前に引用したところにもありましたが、痩せる秘訣は食べないことです。これは間違いありません。
そして、血圧が高くなる要因として、太り過ぎは明らかだと指摘している点も、知っておく必要があるでしょう。糖尿病と同様に、肥満は高血圧の原因にもなるのです。

高血圧には塩が悪いと言う学者が沢山います。もしあなたが塩を摂り過ぎている自覚があるなら少し減らしましょう。血圧が下がるかもしれません。」(p.130)

先ほどの引用とのニュアンスの違い、わかりますか? 一般的に塩分の摂り過ぎは高血圧の原因とされていますが、松本さんはそこまで明確に言い切ってはいません。
他の項目では、「睡眠不足は血圧を上げます。」(p.130)「ストレスは血圧を上げる大きな要因です。」(p.131)などと言い切っているにも関わらずです。
つまり、塩分と血圧の関係には、まだ確定していないものがあると松本さんは認識しておられるのでしょう。


松本さんは、心が身体に与える影響は大きいと言います。中村天風師に師事しておられるだけのことはありますね。
それで、心の健康を保つための4つの方法を示しておられます。「笑うこと」(p.139)「我慢を覚えること」(p.140)「攻めの健康思考を持ち、実践すること」(p.142)「覚悟すること」(p.143)の4つです。詳細は本書をお読みいただくとして、その一部を引用しましょう。

笑いが一番です。とにかく笑いましょう。「にもかかわらず」笑うのです。
 笑いには即効性があります。免疫を高めてくれます。無料で、副作用はありません。あるのは”福”作用だけです。
」(p.139)

中村天風先生はかつて「死ぬときは死ぬのだ。何をやっても死ぬのだ」と言いました。そうなのです。死ぬときは死ぬのです。何をやっても死にます。
 このことを別の言葉でも言われました。
「治るものは治る。治らないものは治らない」
 これが真実です。治るものは治るのです。治らないものは治らないのです。薬が治すのではないのです。自分の自然治癒力が治せるかどうかなのです。そして、治らないものは治らず、死ぬのです。
」(p.144-145)

レイキの創設者の臼井甕男氏も、同じようなことを言われています。寿命だけはレイキでもどうしようもないのだと。
覚悟を決めることが大切だと思います。それには、起こっていることは必然であり、最善であり、完璧だと受け入れることだろうと思います。


では、無医村のように少々の不調で病医院にかかれない状況で生活している人たちはみんな早死にしてしまうのかというと、そうではありません。むしろ長生きなのです。」(p.155)

これは、財政破綻した夕張市で奇しくも証明されましたね。医療に頼れないと覚悟すると、意外と健康になるのです。


医師にも「良い医師」「普通の医師」「悪い医師」の3つがあると松本さんは言います。ほとんどは「普通の医師」です。ごくまれに「悪い医師」もいると言います。
「悪い医師」が悪いのは当然なのですが、「普通の医師」がたちが悪いのです。善意で患者に悪いことをしてしまうからです。何も考えずに薬を処方したり、手術を勧めるのも「普通の医師」ですから。

では、「良い医師」とはどういう意思なのか。その部分を引用しましょう。

良い医師は人間も生物の一種だときちんととらえています。
 そして良い医師は考えます。その医療行為は人間という生物にとって正しいのだろうか、と。まず真っ先にこのことを考えます。そして、最終的にその治療はその患者さんにとって最適な科学的な治療なのかということをつねに考えます。
 このように考えるから風邪薬も血圧の薬もみんないらないと気づき、処方しません。検査も最低限の項目で、最低限の回数でおこなうように努力します。不必要なレントゲン検査もしません。
 人間という生物をよく心得ていますから、人間という生物の加齢現象のこともきちんとわかっています。不可逆的な変化を起こしている高齢者に若者と同じような薬は投与しませんし、検査もしません。
 このように高齢者には高齢者に合った医療があることを十分にわかっているのが良い医師の条件でしょう。患者さんの気持ちも大切にしますが、患者さんにとって悪いことはきちんと説明して、納得してくれるように努力します。
」(p.164-165)

少し長めに引用しましたが、こういう医師と出会えるといいですね。


血圧を心配せずにすみ、病医院に行かなければどれだけあなたは節約できるでしょう。降圧剤の最大の副作用は懐が痛むことです。医療で浮いたお金で美味しいものを食べて、旅行にでも行ったらいかがでしょうか。高血圧の治療で医療機関を定期的に受診していると、年間に少なくとも3万〜4万円はかかると思います。とてももったいない話です。」(p.169)

高血圧を心配して医療にかかることは、お金をドブに捨てるようなものなのですね。


最初に書いたように、この本で書かれていることは、理屈としてとても納得できます。
病気を治しているのはもともと備わった自然治癒力であって、薬や手術ではありません。だからこそ、頼るべきは自分の身体なのです。自分の身体が最適なことをやっているのだと信じることが、もっとも大事なことではないかと思いました。

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タグ:松本光正
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 08:00 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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