2020年06月08日

まんが超訳『論語と算盤』



いよいよ新一万円札の肖像が渋沢栄一氏になるということで、渋沢氏の著書「論語と算盤」が話題になっています。
以前、その解説本を読んだことがあると記憶していますが、内容はすっかり忘れてしまいました。なので今回、手っ取り早く内容を知りたいなと思って、まんがの解説本を買いました。

想像していたのとはかなり違って、雑誌編集者の孝が、故・竹田和平氏をモデルにした吉田和平と出会い、インタビュー記事を書いていく中で「論語と算盤」の教えを体験していくというものになっています。

シナリオは、かつて竹田和平氏に弟子入りして人生を好転させたという山本時嗣(やまもと・ときおみ)氏が、その実話に基づいて書かれたそうです。ベストセラーとなった「現代語訳 論語と算盤」を参考とし、訳者の守屋淳(もりや・あつし)氏が監修されています。解説には渋沢氏の玄孫の渋澤健(しぶさわ・けん)氏、漫画構成は今谷鉄柱(いまたに・てっちゅう)氏、作画は新津タカヒト(にいつ・たかひと)氏となっています。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。と言ってもマンガなので、ストーリーの中でピンと来た部分を、セリフを引用しながら解説しますね。

今の境遇を「自己の本分」だと覚悟を決めることです。」(p.21)

これは「現代語訳 論語と算盤」(p.35)に書かれた言葉だそうです。たとえ逆境になろうとも、むしろ逆境だからこそ、そこに自分の進化を試される機会があると考えて、覚悟を決めて臨むことが大事なのですね。


本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと、決して長く続くものではない。」(p.51)

これも「現代語訳 論語と算盤」(p.86)に書かれている言葉です。単に儲けようとすれば、時に騙すことを考えてしまいがちです。そうではなく、誠心誠意、社員のため、お客様のため、社会のために、良いことをする。それでこそ永続する事業だということです。


「理解することは、愛好することの深さに及ばない。愛好することは、楽しむ境地の深さに及ばない」と。」(p.58)

これも「現代語訳 論語と算盤」(p.108)に書かれていて、孔子の言葉の引用です。これを吉田和平は次のように意訳します。

要は「ワクワクして熱い真心を持って仕事をしましょう」ということです。」(p.58)

仕事は、嫌々やるのではなく、楽しんでやることが重要なのです。


そして、楽しみながらもコツコツとやり続けることが大事です。そのために、次のように言います。

「1日を新たな気持で」。殷王朝を創始した湯王が大事にしていた言葉です。」(p.65)

これも「現代語訳 論語と算盤」(p.112)に書かれているそうです。初心を忘れずに、倦まず弛まず続けることが大事だということですね。


大転換期にいた人たちは「これからの時代高度成長だ!!」と感じていたと思いますか?」(p.103)

渋沢栄一が活躍した時代は、まさに大転換期でしたが、それは日本にとっての大ピンチの時代でもあります。人々は期待したというより、不安にさいなまれた時代です。そんな時代に、希望を見失わなかった人が、常に前を向いてみんなを引っ張ったのです。


師となる人物を見つけ自己を磨くことです。」(p.105)

自分を磨き続けると、家族をまとめ、国をまとめ、天下を安定させる役割を担うというところまで道は続きます。」(p.105)

最近は「メンター」と呼びますね。自分を磨き、伸ばすために、導いてくれる師が必要だと言います。そして自分を向上させるための読書も。学問とは、自分を磨き、社会に役立つ存在となるために行うものなのです。


かりに悪運に助けられて成功した人がいようが、
善人なのに運が悪くて失敗した人がいようが、
それを見て失望したり、悲観したりしなくてもいいのではないかと思う。

成功や失敗というのは、結局、
心をこめて努力した人の身体に残るカスのようなものなのだ。
」(p.125)

成功や失敗は、単に結果に過ぎないのです。成功したから立派で、失敗したからダメなのではない。結果よりも重要なのは、どう生きたかという生き様なのだ。だから、結果に一喜一憂することなく、常に自分を磨き続けることが重要なのですね。


人は、その人が残した結果を見て判断しがちですが、渋沢栄一氏は、そのような生き方をしなかったのでしょう。
常に誠実な生き様をしようとした。それが結果として、日本の繁栄の基礎を築くことにつながったのだろうと思います。

マンガなので簡単に読めてしまいますが、これで興味を持たれたら、「現代語訳 論語と算盤」を読まれるのがいいかと思います。

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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 18:22 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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