2020年04月09日

僕らの魂が地球に放り込まれた理由



今年2020年の3月4日ですが、バンコクに来られたQさんこと石田久ニ(いしだ・ひさつぐ)さんと食事会でお会いしました。その時、記念にと言われてご著書を1冊いただき、もう1冊買わせていただきました。そのうちの1冊が、この本になります。

Qさんのことは、2015年にバンコクで行われたセミナーで、初めて知りました。その後、「夢がかなうとき、「なに」が起こっているのか?」という本を読んだ時、あのQさんのことだと気付きました。それ以降は縁がなかったのですが、昨年、Youtube(宇宙となかよし/Qさん)でQさんをお見かけし、再会へとつながったのです。


さて、この本の内容ですが、実はこの本、小説の体裁になっています。物語にすると、自己啓発書によくある堅苦しさがなくていいですね。しかも、この内容が素晴らしいのです。随所に深い知恵が込められています。

ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。と言ってもこれは小説ですので、ネタバレしないよう、引用は少なめにします。

まずは荒筋ですが、サブタイトルに「7人の神様に聞いてみました」とあります。主人公の「ボク」は、気弱でうだつの上がらない30歳代の男性です。それがあることがきっかけで7人の神様の支援を受けて、自分の中に巣食う7匹の鬼を退治しながら成長していきます。

タイトルにある、私たちが地球に送り込まれた理由は、表紙の返しに書かれています。

「君たちは、やりたいことをぜーんぶやるために、この地球に生まれてきたんだよ!」

そのためにも、鬼を退治して成長していく必要があるというわけですね。


神の世界には「善悪」はないの。
悪は善より生じ、善は悪より育つ。
そもそも何の区別もないところが「善」と「悪」とに切り分けられただけ。「不倫は悪」ではなく、「不倫をした」という事実しかない。「フーゾクは悪」ではなく、「フーゾクで働いた」という事実しかない。
同じように「お年寄りに席を譲るのは善」ではなく、「お年寄りに席を譲った」という事実があるだけ。「ボランティアは善」ではなく、「ボランティアをした」という事実があるだけ。
すべては「あるがまま」として事実があるだけ。そこに「善」や「悪」などと切り分ける人がいて、そこに苦しみが生まれるのよ。
」(p.165 - 166)

「神との対話」で言われていることとほぼ同じですね。これはある神様のセリフなのですが、般若心経の「空」を持ち出して説明しています。「空」は「空」であって、「善悪」というものはその人の価値観によるものなのです。


阿頼耶識の正体は「気分」だ。「気分」には時間は存在しない。「いま、ここ」でどんな「気分」にあるかどうかが、すべてなんだよ。
だからな、ただ「いい気分」でいる。これ以上に大切なこともなく、これが宇宙のすべてなんだよ。
宇宙は気分、気分は宇宙。宇宙はの、お主の「気分」がただ、いま、ここ、いま、ここ、いま、ここ……と連続するに過ぎん。それをただ選択しておるに過ぎん。
」(p.253)

これもある神様のセリフです。出来事が何かを決めるのではなく、自分の「あり方」が重要なのです。その「あり方」のことを、「気分」と言っています。今、「いい気分(=幸せ)」であるなら、出来事が何であろうと、その人は今、幸せなのです。


そもそもこの宇宙が始まった時だってな、お前さんらは「ビッグバン」って呼んでるみたいだけど、あんなのオレのアクビだからさ。
ちょっと退屈だな〜ってアクビしたら、なんかまあ、「宇宙」なんてもんが始まってありがたがられているけどさ、マジでアクビだから。
んなもんだからさ、あとはどっかで小さくなって消えていくまで、ノリでいろいろやっているだけの話よ。
」(p.272)

これもある神様のセリフですが、こういう表現は面白いなと思いました。「神との対話」では、絶対的な存在の神が、自分自身を体験的に知りたくて、この相対的な世界を創ったと言っています。これも言いようによれば、退屈だからノリで創った、とも言えますものね。


だったら生きろよ! しっかり生きればいい! 生きてると嫌なこともあるぜ! 苦しいこともあるぜ! だけど、全部受け入れて、勇気を出してしっかり生きていけよ!」(p.282)

けどな、お前さん、生きている限り、ずっと「苦しみ」は続くぜ。生きているってことは、生が「有」ることだろ。しかも、その生になんらかの意味まで「有」ると思っている限り、「苦しみ」は永遠に続くんだぜ。」(p.282)

お前さんの人生とかな、意味も価値もなんにもねえ! マジでどうでもいい! けど、生きてんだから生きろ! だけどな、いつ死んでもいい! 早く死のうが遅く死のうが、事故とか病気で死のうが、自分で勝手に死のうが、どうでもいい!
所詮はどうでもいい人生だ! 無意味に生きてもいいし、どんな生き方してもいい! やりたいことあったらやれ! なかったらやるな!
マジで「どうでもいい」んだから、好き勝手に生きていけ! 何かを目指してもいいし、目指さなくてもいい! 「そのまんま」のお前さんでいてもいい!
」(p.284)

これもある神様のセリフ。人生に意味はないということは、「神との対話」でも言っています。意味がないからこそ、自分で意味を与えられます。自分で好きなように生きられるのです。


この本を読み進めながら、この物語の展開や、神様と鬼との関係の見事さに感心しました。「Qさんって天才!?」って思ったほどです。Qさん、サイン本をいただき、ありがとうございました。

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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 15:24 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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