2020年01月18日
あり金は全部使え
ホリエモンこと堀江貴文さんの本を読みました。堀江さんの本はこれまでに、「お金はいつも正しい」、「もう国家はいらない」、「バカとつき合うな」を紹介しています。堀江さんは、いつも本質をズバリと指摘されるので、とても気に入っています。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「『アリとキリギリス』の世界は遠い過去だ。
食べ物がなくなる冬など、もう地上には存在しない。
いつでも腹いっぱい、安くて美味しい食べ物を食べられる。
じゃあなぜ、貯めるのか?
簡単だ。「貯金信仰」にとらわれているだけだ。
古い時代からの幻想を、少しでも解いてもらうために、僕は本書をまとめた。
声を大にして言いたい。
あり金は、全部使え!
それが、人としての信用を裏づけ、お金の本質を学ぶための最善策だ。
誤解されてはいけないが、1円残らず使いきり、ボロボロの貧乏人になれと、売れない芸術家みたいなことを言っているわけではない。
あり金をすべて使うつもりで、やるべきことをしよう。」(p.8)
この「はじめに」に書かれている文が、この本の内容をすべて表しているかと思います。「貯金信仰」は「不安(恐れ)」から来ているのです。その不安によって萎縮してしまい、自分らしく生きられなくなっている。堀江さんは、そのことを指摘されているのです。
「身体は大人になっても、行動の欲求は、3才児レベルでいいと思う。
3歳時は、ご飯を食べていても興味がころころと移り変わり、ご飯をこぼして親を困らせる。好奇心を抑えられず、道路で走り出して、ケガしたりする。それで全然いいのだ。」(p.28)
今、興味があることを、その好奇心のままに行動する。これは、まさにバシャールが勧めている「ワクワクする生き方」だなぁと思いました。
「やりたいことが現れれば、後回ししない。やれるとき、その瞬間に乗っかって、やってしまうのが大事だ。
できると思った順にチャレンジする。できそうかな……? などと躊躇していたらダメだ。できる! と確信して、やってしまおう。根拠はいらない。」(p.50)
「できるかどうか」ではなく、「やりたいかどうか」で判断することですね。堀江さんは、自分自身で好奇心が強い方だと言われていますが、それをすぐに行動に移すことで、好奇心を育ててきたのでしょう。
「好きになった女の子に、好きだ!と伝えるのに、腰が引けてどうするのか?
断られる不安や、恥ずかしさは、とっくに捨ててしまった。」(p.62)
堀江さんは、恋愛に対しても同じ姿勢を貫いておられるようです。アタックして成功することもあれば、玉砕することもあるとか。重要なのは結果ではなく、行為への情熱なのです。
「これまでの人生で、親や教師、年長の大人の教えに従ったことは、一度も無い。
僕が忠実に従っていた相手は、何かにのめりこんでいく自分自身。
すなわち没頭だった。
没頭が、僕を多くの遊びやビジネスとの出会いに導いた。
お金や学び、そして生きていく楽しさを教えてくれたのは、家庭や学校ではない。没頭体験がすべてだ。」(p.68)
自分の好奇心にしたがって、そこに全力で突き進むこと。これはまさにバシャールが言っていることですね。
「仮に何か大きな目的があって、そのために投資をするのだという人がいたとしても、そんなことをするくらいなら別の、何か熱狂できる目の前のことにお金を使えと言いたい。株なんてギャンブルにすぎない。」(p.72)
堀江さんは、何かのためにお金を貯めることはもちろん、投資することも否定します。それよりも熱狂すること、没頭することが重要なのです。
「誰だって、好きな遊びはある。遊びに没頭できる。
生まれてから一度も遊んだことがないという人は、いないはずだ。
好きな遊びは必ずある。中途半端にやめてしまって、遊びきっていないだけだ。」(p.77)
何かに没頭すること、遊びにハマることが重要ですが、それは堀江さんが特別だからできるわけではない、と言うのですね。自分が中途半端にやめてしまうから、没頭しないから、ハマるものが見つからないのです。
「お金の利便性と強さを盲信しすぎて、お金へのいびつな執着を生んでいるのだ。
執着は、お金の本質を見抜くための思考を遮っている。そして少しの損を回避する(気がする)ために、貴重な時間を捨て、行列に黙々と並んでいるのだろう。」(p.116)
月末に、お金を引き出すためにATMに並ぶ多くの人に対して、堀江さんはこのように言っています。現金にせずに、カード決済やオンライ処理で支払えば、余分なコストがかからないのにと。そして、自分の貴重な時間を無駄にしているのだと。
「読書をしていれば、思考の筋肉をキープできる。
分厚い小説や専門書を読まなくても、しっかりした取材に基づいて描かれた漫画でもいい。物語を丁寧に読むことで、思考の筋肉は鍛えられる。
思考の筋肉は、物事を深堀りして、本質を見きわめるのに必要だ。」(p.133)
このように読書を推奨しておられます。しかし、思考の筋肉を鍛えるのは、読書だけではないとも言われています。いけてる人に会って面白い話を聞いたり、めずらしい場所へ行って体験を重ねることの方が、時間対効果が高いとも言われています。
「僕の行動原理はシンプルだ。
楽しみが減る選択はしない。
ときに非合理でも、ともかく楽しいと感じた道を行く。
目標設定は、自分の限界を勝手に決める行為だ。」(p.191)
堀江さんは、目標を決めないと言われています。ゴールを設定してしまうと、そこが限界になってしまうと言うのです。目標を定めなければ、もっと違う楽しさがあるかもしれないのに、それを捨てることになってしまうのですね。
堀江さんの考えは、どれもピンとくるものばかりです。私も、改めて、こういう考え方で生きようと思いました。
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