2019年07月05日

日韓がタブーにする半島の歴史



韓国の歴史、および日本との関係について興味を持っていたので買った本です。随分前に買ったものですが、やっと読んでみました。

こういう歴史の真実を暴くような内容はけっこう好きなので、何がどう間違っていたのか興味津々でした。著者は室谷克実(むろたに・かつみ)氏。時事通信の記者や雑誌の編集長をされてこられた方です。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

例えば、半島に伝わる最古の正史(官撰の歴史書)である『三国史記(サムグクサギ』には、列島から流れてきた脱解(タレ)という名の賢者が長い間、新羅の国を実質的に取り仕切り、彼が四代目の王位に即(つ)くと、倭人を大輔(テーポ)(総理大臣に該当)に任命したとある。その後、脱解の子孫からは七人が新羅の王位に即き、一方で倭国(ウェグク)と戦いながらも新羅の基礎をつくっていったことが記載されているのだ。
 くれぐれも誤解がないように確認しておく。『古事記』『日本書紀』など、日本の古史書の記述内容を、国粋主義的な視点から解析していけば、そういう結論になると言うのではない。
 半島で、半島の史官が、半島の王の命令を受け、半島の王朝と人民のために編纂した半島の正史に、そうした内容が書いてあるのだ。
」(p.13)

この本では、高度な文明を持った半島から列島(日本)へ文明が渡ってきたという歴史解釈は間違いで、真実は高度な文明を持った列島から半島へ文明が渡った、ということが示されています。
その最初の証拠として、半島には様々な人々が暮らしていて、特に南部は倭人が多く住んでおり、その倭人、脱解が新羅王国の国王になり、行政のトップにも倭人を採用したことで、高度な政治体制を構築したとしています。


DNA分析が示す科学的事実。そして『三国史記』に僅かながらも示されている半島内部の農業史、さらには中国史書を併せ読めば、新羅人や百済人、あるいは高句麗人は、とても倭人に稲作・米作りを伝授したり、農業を指導したりするような立場ではなかったと判断するのが妥当なのではないのか。
 韓族が倭人に稲作をはじめとする農業を教えたのなら、日本の農業関係用語には韓語に似た語彙がたくさんあって然るべきだが、私が知る限り全く存在しない。
」(p.73)

詳細は本を読んでいただくとして、ここでは様々な観点から、列島(日本)で稲作が行われていたころ、半島では粟や稗を常食していたと結論づけます。
後でも出てくるのですが、半島から列島へ文明が渡ったとか、韓人が倭人に教えたという歴史観は、根拠が示されていないことがほとんどのようです。最初に結論ありきで、精緻な調査も行わず作り上げられたもののように思います。


『隋書・百済伝』は、百済の民族構成について「新羅、高句麗、倭人などが混ざっており、中国人もいる」と伝えている。もとより、新羅の南方にある倭地でも多数派は韓族であり、海を渡った倭本国にも韓族は少数だろうがいた筈だ。
 しかし、国と国は対立していても、それぞれの国内では民族間に大きな対立はなく、混血が進んでいたのだ。
」(p.117)

半島に倭人が多くいても、混血が進んだこともあり、アイデンティティは倭国ではなく、自分が属する国にあったとみられています。ですから政治的に重要なポジションに倭人が据えられたりもしたし、倭種の王が倭国を攻めようと提案したりもしたのだと言います。


乙支文徳の「降伏」は、いわば出先司令官による口頭の申し入れだった。しかし、六一四年のそれは、国家として国書をもってする正式な降伏申し入れだ。それすらも、時間稼ぎのための方便に過ぎなかったのだ。
 核問題に関する北朝鮮の対応を見よう。国家として発した声明も、公式の場で署名した国際協定も守らない。
」(p.128)

高句麗の乙支文徳は、随から責められると敗走を続け、最後には降伏するから軍を引いてくれと騙し、引き上げ兵の背後から追走するという作戦で大群の随を破りました。
614年も同様ですが、王は国書を送って降伏を願い出ます。その時の随行員が「弩(いしゆみ)」を隠し持っていて、船中で随の煬帝が国書を読んでいる時に、その弩で撃ったのです。
これって、ある意味でテロですよね。たとえば第二次大戦の停戦条約を結ぶためにやってきた連合国の代表を、ピストルで撃ち殺したり、あるいは人質にとったりするのと同じ行為です。

室谷氏は北朝鮮の対応と比較していますが、最近の韓国の対応も同様かと思います。自分たちの利益のためなら国際協定さえ平気で反故にする。同じ文化が続いているのではないでしょうか。

室谷氏は、2008年北京五輪に向けての野球アジア地区予選での、韓国チームの紳士協定違反の例も取り上げています。野球のルールではなく、紳士協定ですからマナーです。そのマナーを破ったばかりが、それに抗議した星野仙一監督に対し、韓国の保守系新聞の「朝鮮日報」は、非は無知だった星野監督にあると断じたのです。
まさに、騙し討ちは当然という文化を持っていると言えるでしょう。サッカーでのスポーツマン精神のなさも、そういう文化的背景があるように思います。


他にも「献女外交」の文化も書かれていました。女性を貢いで歓心を買おうとしたのですね。中国の皇帝から、可愛そうだからと送り返されたり、献女を禁じるという勅令が出ても、なお続いた文化のようです。事実、朝鮮戦争の時は、米軍に対して女性を貢いでいますからね。
自分たちが女性を貢ぐという文化を持っているから、他国も同様に違いない。そういう思い込みがあるのでしょう。それが今の、慰安婦問題につながっている気がします。


他に、日本の大学教授が、根拠もなく半島から列島へ文化が渡ってきたという考えを示し、その権威のためか、その教授の考えが広まったということも書かれていました。
さもありなん、ですね。そしてこれは、慰安婦問題も、竹島問題も、同様であるように思います。誰か権威が、根拠もなくこうだったと決めつける。それを散々に喧伝することで真実であるかのようにしてしまう。

そういうことがよくあるのが、こういう歴史の世界なのだと思います。
だからこそ、私たちは権威ある人の言葉を鵜呑みにしてはならないと思うのです。

もちろん、この本の内容も、真実かどうかはまだ何とも言えません。
しかし、このように根拠を示しつつ論を展開しているなら、その根拠の事実認定がおかしいのか、他に隠された事実があるのか、論の展開が無理筋なのか、などの点で反論ができるはずです。
そういう論理的な議論がなされていくなら、いずれ真実にたどり着くでしょう。

そういう意味で、歴史の解釈に一石を投じる本だと思いました。

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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:46 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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