タイ・バンコクで日本人(タイ人もですが)がよく利用する乗り物として、BTSがあります。
よく「モノレール」と呼ぶ人がいますが、厳密には間違いです。レールが2本ありますからね。正しくは「スカイトレイン」か「高架鉄道」になります。
とは言え、最初は地下鉄で始まったMRTも、今はパープルラインの開通で高架鉄道部分もできたので、MRTを「地下鉄」と総称するのも厳密には間違いになりました。BTSもMRTも運営する鉄道会社の名前です。東京なら「営団地下鉄」とか「小田急」と呼ぶようなものですね。
さて、前置きが長くなりましたが、昨年から盛んに、BTSのラビットカード(suicaのようなもの)にスマホからチャージ(トップアップとも言います)するCMが流されています。
ラビットカードはプリペイド方式なので、残高が少なくなれば、駅の窓口でチャージする必要があります。それがスマホでできるなら、こんな便利なことはないでしょう。ということで、さっそくやってみることにしました。
参考にしたのは、「サクのバンコク生活日記」、「phablet.jp (ファブレット.jp)」などのサイトです。
※この記事を投稿した2019年2月8日時点での情報ですのでご注意ください。
●Rabbit LINE Payに登録する
まず、私はまったく意味を理解していませんでした。
BTSのアプリをスマホに入れ、駅の窓口で連携すれば、アプリを使ってチャージができるようになる、と勝手に思っていたのです。
しかし実際は、新たにアプリを導入するのではなく、LINEの中にあるLINE Payの機能を使って、ラビットカードと連携するのです。
ついでに言うと、日本のアカウントだとLINE Payですが、タイのアカウントだとRabbit LINE Payとなり、両者は別物だということです。したがって、日本のアカウントのままだと、ラビットカードとの連携はできません。
なお、日本のアカウントからタイのアカウントへ変更ができる、というような記述が参考サイトにありましたが、やり方がよくわかりません。おそらく、LINEに登録している電話番号をタイの番号に変えればよいのではないかと思いますが・・・。
さて、一応、タイのアカウントの方(つまりRabbit LINE Payが使える方)を対象として、登録のやり方です。
参考サイトにあるように、LINEのメニューにある「ウォレット」から「BTS」を選び、指示に従って操作して、そこでラビットカードに記載されている13桁(3-1-8-1桁)の番号を入力します。また、支払い方法をチャージした残高にするかクレジットカードにするかを選びます。(後で変更できます。)
最初にLINE Payを開いて、パスポート番号などを登録する、というような記載がありますが、私はやっていません。
※後で気づいたのですが、私は2017年3月にRubbit LINE Payを何かで使っているようです。なので、ひょっとしたらその時、登録したのかもしれませんね。クレジットカードもすでに登録してありました。
ラビットカードの番号登録が終わると、駅の窓口に持って行ってアクティベートするように、というメッセージが出るのと、LINE Walletのトークに決済登録内容のお知らせというメッセージが届きます。
●駅の窓口でアクティベートする
次は、駅の窓口へ行って、ラビットカードをRubbit LINE Payと連携してもらいます。
この時、パスポートの提示が必要だとされています。タイの運転免許証ではダメなのか疑問があったので、一応両方用意しておきました。
ところが最初にラビットカードだけ出したところ、特に何も要求されずにアクティベートしてくれました。なので、運転免許証ではダメなのかどうかも確認できませんでした。
なおこの時、私は「アクティベート プリーズ」と言ってラビットカードを窓口に出したのですが、最初は理解してもらえませんでした。英語の発音が悪かったということもあるでしょうが。何回か言って、スマホを見せたりして、やっと理解してもらいました。
ところがその後、何か長々と言われたのですが、何を言っているのかさっぱりわかりません。何かいろいろ選択肢があるのかもしれませんが、それもわかりません。それで、わからないという様子を示したら、あきらめてアクティベートしてくれました。
カードの残高がRabbit LINE Payに入ったから、というような説明があり、カードに「LINE Pay」のシールを貼ってから、そのレシートとカードを渡してくれました。
その時、同時に、LINE Walletのトークにも、アクティーベーとされたことのお知らせが届きました。
●BTSに乗る
アクティベートされたラビットカードを使って、さっそくBTSに乗ってみました。
ラビットカードを読み取り機に当てると、これまでは画面に残高が表示されましたが、もう残高表示がされません。何か英語のメッセージが表示されているだけです。(毎回同じなので、大した意味はないでしょう。)
そしてBTSから降りて改札を通ると、LINE Walletのトークにメッセージが入ります。運賃がいくらだったか、ここでわかるのです。
ところが、1回目の乗車は0バーツでした。そこでやっと思い出しました。最初の乗車3回が無料になるプロモーションがあったということに。
その後、無料の乗車が終わった後、決済した運賃のメッセージが届くようになりました。
左(上)が支払い方法(決済方法)を「クレジットカード」に設定した場合で、右(下)がチャージした「残高」にした場合です。
残高に設定すると、決済後の残高もメッセージで届くようですね。それにしても、このわずかな運賃が、その都度、クレジットカードで決済されることに驚きです。
クレジットカードを使えば、残高が少なくなった時にチャージ(トップアップ)する必要がありませんから、便利だと思いました。
●チャージ(トップアップ)する方法
そもそも、プリペイド式のラビットカードにチャージ(トップアップ)するのに、その都度、駅の窓口へ行かなければならないのが面倒で、スマホでチャージできるなら便利だと思って始めたことです。肝心のチャージ方法を調べてみました。
LINEのメニューにある「ウォレット」から「BTS」を選ぶと、上の画面が開きます。ここにある「Add Money」をタップすると、「チャージ」の画面が開きます。
ここに表示されてる銀行の口座を持っていないと、銀行口座からのチャージはできないようです。
私はクルンタイ銀行の口座を持っているので登録しようとしたら、・・・できませんでした。(泣)
理由は、数字13桁のIDを入力しなければならない設定になっているからです。つまり、タイ人しか使えないのです。この銀行口座の登録をしないと、この画面をスクロールした先にある「オートチャージ」もできません。したがって、タイ人しか、残高が一定額以下になったら自動的にチャージするという方法は使えないのです。
では、ATMやバンクアプリからチャージしようと思って、「ATM / Mobile Banking」をタップすると・・・
カシコン銀行、サイアム・コマーシャル銀行、バンコク銀行の3行しか対応していませんでした。orz
したがって私がチャージするには、やはり駅の窓口などへ行かなければなりません。
その際、これまでならラビットカードを出せばよかったのですが、今度からはスマホのQRコードを提示しなければならないようですね。これはちょっと不便かもしれません。
●決済方法の設定
チャージは不便になっても、決済がクレジットカードでできるなら便利です。しかもクレジットカードなら、そのポイントも付きますから。
ということでその設定方法ですが、「ウォレット」の「BTS」にある「Setting」を開きます。
真ん中あたりに「Rabbit LINE Pay Balance Change」とあります。これは、今の設定が「残高」からの決済になっているという表示で、ここをタップして変更します。
「お支払い方法」に「残高」と「クレジットカード」とあります。お好みの方をタップして「○」に緑の色を付けて、下の「登録」をタップします。これで、決済方法を変更することができます。決済方法を変更すると、LINE Walletのトークにメッセージが届きます。
なお、この変更は、乗車ごとに切り替えることも可能なようです。私は、残高をほぼ使い切ってから、クレジットカードに変えようかと思っています。
以上になりますが、結局、当初のスマホからチャージということはできなかった、ということですね。
そのうちクルンタイ銀行のアプリにも対応するようになったら、試してみたいとは思いますが。
まあでも、クレジットカード決済ができることがわかり、そっちの方が便利だとわかったので、結果的にはやってみて良かったと思いました。
もし、これからやってみようと思われている方がおられましたら、どうぞ参考にしてみてください。
2019年02月08日
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