タイで暮らしていると、どうしても日本へ電話をかける必要が出てきます。
相手がLINEなどインターネット通話に応じてくれるならいいのですが、必ずしもそうではありません。
そんな時に便利なのがLINE Out(LINE通話)です。
これは、インターネットを使った通話と、通常の電話回線を使った通話をつなげたものになります。
たとえばタイから日本へ電話をすると、自分のスマホから日本の基地局まではインターネットを使った通話で、そこから相手の電話までは電話回線を使うということになります。
つまり、こちらからはLINEを使って電話をかけますが、相手は通常の電話機で受信することになります。
こういう仕組み(LINE Out以外にもあります)を利用すると、相手に通常の電話回線の電話しかないとしても、こちらが通常の電話回線を使って電話をかけなくても済むことになります。
つまり、国際電話をかけなくていいということですね。
国際電話をかけないのですから、料金もそれなりに安くなります。
通常のライン通話のように無料にはなりませんよ。インターネットの通話区間は無料ですが、基地局から相手の電話機までは通常の電話料金がかかりますからね。それでも、国際電話よりお得です。
さらに便利なのは、ローミング通話もしなくてよいことです。
タイのスマホを日本へ持って行くと、自動的にローミングされます。そのまま電話をかけると、ローミング料金がかかります。これがけっこう高いのです。
タイの電話を持って日本にいる時、ローミングで電話をかけると、相手が日本の電話なら、ローミング料金に国際電話料金が加算されます。
相手がタイの電話でも、ローミング料金がかかります。
もしLINE Outを使えば、これがかなり安くなるのです。
ただし、欠点もあります。LINE Outでの受信はできません。
したがって、相手からかけてくることは不可能です。もしローミングしている時に着信があったら、それは受信せず(受信してもローミング料金がかかりますから)に、こちらからLINE Outでかけ直す必要があります。
いずれにしても、とても便利な機能です。まだ使ったことがない方も多いでしょうから、大雑把に使い方をご紹介します。
この説明ではよくわからないという方は、質問をコメントにください。あるいは他に、もっと詳細に紹介されたページがありますので、そちらをご覧くださいね。
@LINE Outを設定する
特に設定しないと使えないのかどうかよくわからなかったのですが、LINEから使う方法が探してもわからなかったので、LINE Outのアイコンをホーム画面に作ることにしました。
※下の<追記>Dで、アイコンを使わない方法を説明しています。先にそちらをご覧ください。
まずLINEの「設定(ギヤマーク)」の画面を開きます。
開き方は、上のように「・・・(その他)」のメニューから「設定(ギヤマーク)」をタップするか、「友だち(人マーク)」のメニューから少し小さめの「設定(ギヤマーク)」をタップするか、いずれかになります。
「設定」の画面の下の方に「LINE Out」とあるので、それをタップして開きます。
ここ(下)がLINE Outのメニューになります。
この下の方に「ホーム画面に追加」とあるので、それをタップし、以降は支持に従ってアイコンを作成します。
作業が終わると、ホーム画面に下のようなアイコンができているはずです。
これができれば、あとはここをタップしてLINE Outを使うだけになります。
ALINE Outを使えるようにする
まだ使ったことがないのであれば、使えるようにするための設定が必要です。
LINE Outはプリペイド方式なので、事前にお金を入れる必要があるからです。それがクレジットの購入になります。
先ほどのLINE Outのメニュー画面(下)ですが、この上部に「コールクレジット」とあります。
これが、プリペイドで入金された状態を示します。
つまり、LINEが発行する「コールクレジット」を購入し、その所有する「コールクレジット」の範囲で通話できるという仕組みです。
「コールクレジット」を購入するには、その下の「コールクレジット購入」をタップします。
100クレジットを120円で購入できるとあります。
ここで「購入する」をタップし、以降はその指示に従います。支払いは、クレジットカードなどでできますよ。
120円からの購入ですから、たとえ使い切れなくても、さほど惜しくないと感じる金額かと思います。
BLINE Outを使う
@で作成したアイコンをタップすると、LINE通話の画面になります。
相手の電話にかけるには、左上(または下)にプッシュ番号のマークがありますので、それをタップすると電話番号が入力できます。
その画面の上部に、かける対象の国と国番号が表示されています。日本なら「日本>」「+81」です。変更したい場合は、「日本>」をタップすると、かけられる相手国の一覧が表示されますので、そこから選びます。
「最近通話した国」「主要な国」「すべての国」でカテゴリー分けされるので、使うほどに使いやすくなります。最初は「すべての国」から選ばなくてはならないかもしれませんが、カタカナの五十音順、その後、漢字となりますので、日本や中国は最も下の方にあります。
あとは、普通に電話をかけるように、相手の電話番号をプッシュ(タップ)するだけです。下の真ん中の電話マークをタップすると電話がかかります。
一度通話をすると、上記LINE通話の画面に、通常のLINE通話と一緒に通話の履歴が表示されます。
見づらいですが、右側にLINE Outで通話したことを示すマークがあります。左の人のアイコンに緑のLINE表示がないのも目印になります。
その履歴をタップすると、相手の情報が表示されますから、そこにあるLINE Outのマークをタップすれば、再び電話をかけることができます。
LINE Outをしていない人の情報には、LINE Outのマークがありません。通常の通話マークですから、LINE通話をかけられます。
C通話料金の情報
こうしてLINE Outで通話をすると、購入した「コールクレジット」が消費されます。
その履歴は、LINE Outのメニューの「使用履歴」(下)に残ります。
「コールクレジット」の残高は、LINE Outのメニューの上部に表示されています。
LINE Outで通話した場合の料金は、「コールクレジット」の消費が通話1分(1分以内で切れた場合も含む)あたりいくらになるかで計算できます。
上は相手が日本の場合ですが、固定電話なら1分0.96バーツです。(バーツ表示を選んでいるためです。表示単位はLINE Outのメニューで変更できます。)
これは3クレジットに相当します。ですから上の履歴の写真にあるように、1分3クレジットごと消費されています。
携帯電話へかける場合は高くなって、固定電話の4.7倍くらいのようです。
タイにかける場合は、携帯電話も固定電話も同じ料金です。(下)
日本へかけるのに比べると、固定電話で倍になりますが、携帯電話だと半額以下です。
このように、国によって値段設定にいろいろ違いがあります。それぞれの国の事情によるものなのでしょう。
面白いのは、どの国から発信しても同じ料金ということです。
考えてみれば当たり前なのですけどね。発信側はインターネットなので、着信側の国の電話事情しか関係がありませんから。
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この記事に書いたLINE Outの使い方は、スマホ会の題材としてはレベルが高い方になりますが、個別対応でご質問にお答えしています。
関心がおありでしたら、遠慮なく上記リンク先にお尋ねください。私も、時々講師として参加していますので。
<2018年8月2日追記>
D「通話」アイコンを設定する
通常のLINEの画面では、メニューに「LINE TODAY」というのが入っています。
iPhoneでは右下にある四角いマークです。
ここを「通話」に変えることができます。
そうすれば、ホーム画面の通話アイコンをタップしなくても、LINEから通話が可能になります。(上記BのLINE通話の画面が開きます。)
まずは「設定」−「通話」で通話の設定画面を開きます。
その最下段にある「通話/LINE TODAYタブ表示」をタップします。
デフォルトでは「LINE TODAY」にチェックが入っています。
これを、「通話」をタップして、通話にチェックを付けます。
「設定」を終了して元に戻ると、「LINE TODAY」のアイコンが「通話」のアイコンに変わっています。
このアイコンをタップすれば、LINE Outなど、LINE通話ができますよ。お試しください。
2018年07月29日
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