まあ、犬の話ですけどね。
登場人(犬)物は、4頭の犬。メス1頭にオス3頭です。
うちで飼っているのはまだら模様のオスで気性の荒いスア(虎)と、真っ黒で小さいメスのミー(熊)。
この2頭とつるんでいるのが、隣の家で飼っている茶色い中型犬のオス、モムとトゥムです。
トゥムは耳が中から折れていますが、我が道を行くという孤高のタイプ。
一方のモムは、意外と気の小さい甘えん坊。
バンコクから戻ってみると、モムとミーがいい仲になっていました。
ピーガン(いわゆる性交)してたので。
そこに割って入ったのがトゥム。
モムやスアがミーに近付こうものなら、間に入って威嚇します。
そしてミーと二人(頭)きりになると、クンクンと甘えたように鳴きながら、ひたすら低姿勢で許しを請います。
しかし、ミーはまったく許そうとしません。
不意をついてマウンティングしようものなら、牙をむいて反撃します。
犬も、この人(犬)と決めたら、一途なのでしょうか?
しかしトゥムも、24時間ずっと張り付いているわけにもいきません。
そのスキを突いて、モムとミーがまたピーガンしてました。
ところが、どういうことが起こったのかわかりませんが、しばらくして見ると、互いにお尻をくっつけた状態でじっとしています。
うすうす勘付きましたが、かわいそうなのでその時の写真は撮りませんでした。

これは、離れた後の写真。
犬でも、抜けないなんてことがあるんですね。(笑)
それと、根元の部分は柔軟で、後ろに180度まで折れても平気なんですね。
改めて、人間と同じところや違うところがわかりました。
トゥムは、一生懸命にライバルを蹴散らしてミーにアピールするのですが、まったく見向きもしてくれません。
何だかトゥムが可愛そうになって、私のところへ来た時は、頭を撫でて慰めてあげました。
「男なら当たって砕けろだよ。とことんやってみようよ。
ダメならダメでいいじゃないか。とことんやれば、後悔しないからさ。
それに女はなにもミーだけじゃないだろ。フラれたっていいじゃないか。」
なんだか私自身のことを思い出しながら、そんな言葉をかけてあげましたよ。
そんなことをしていましたが、2日くらい前から様子が違います。
これまで、モムに出会えば威嚇していたトゥムですが、一緒に歩いていたりします。
ひょっとして、仲直りしたのでしょうか?
それとも、・・・
その理由が、昨日わかりました。

トゥムは、向かいの家のメス犬と、いい仲になりつつあるようです。
向かいの家でも数頭の犬を飼っているのですが、最近、うちの店の前のタライに溜まった水を飲みに来る犬がいたのです。
これまでそんなことなかったのに、どうしてだろうと思ったのですが、その理由もわかりました。


このメス犬には、子犬が2頭いるようです。
少なくともそのうちの1頭はメスのようですね。
ところがどうしたことか、ミーといい仲のはずのモムが、そのメス犬にマウンティングしかけます。

「おい、モム! てめえ浮気してんじゃねぇよ!」
そう思って気づいたのですが、最近、ミーと一緒に寄り添って歩く姿がありません。
モムはミーと別れたのでしょうか?
ここからは想像ですが、おそらくミーは、妊娠する期間(発情期)が過ぎたのだと思います。
すでに妊娠したかどうかはわかりません。
発情期のオスは、メスのお尻を嗅いで、妊娠できるかどうかを判断するのでしょう。
そして、そうとわかればピーガンしようと誘いかけるわけです。
一方のメスは、発情期でなければオスの誘いを受けません。
それだけでなく、気に入ったオスの誘いだけを受けるのです。
ということで、うちの女を巡る男の争いは終わったようです。
今朝は、みんな一緒にまとわりついてきましたから。
それにしても、1頭だけ蚊帳の外のスアは、大丈夫ですかね?
時々なめてきれいに保ってはいるようですが。
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