「お〜い!、フレンチフライって、どうやって作るんだよ〜!?」
可愛い子には旅をさせよとばかりに、放り出すのが妻の教育方針のようです。
(練習くらいさせてから任せろよな。という訳で妻が出かけた後、練習としてフレンチフライを見よう見まねで作って食べました。もちろん自腹です。(泣))
しばらくすると、妻からLINE通話がかかってきました。
新しいバイクを買いたいのだそうです。
下取りが2万バーツで、今ならあと2万9千バーツとか何とか言っています。
「買う? 買うならこっちに来て。」
「お〜い!いきなりそんなことを言われてもな〜。」
本当に妻の行動力には辟易(へきえき)・・・じゃなく感心します。(笑)
それで結局買うことになって、私も車で街まで行きました。
そして妻が買ったのがこれ(手前)。
(おそらくタイで一般的な100〜115ccだと思います。タイには原付はありませんから。ついでに言えば、小型、中型、大型もありません。)

お店の人の説明では、下取りが2万バーツで、販売価格は現金だと4万7百バーツ。
したがって、あと2万7百バーツ支払えばOKとのこと。(電話と違うじゃん。)
3回払いやクレジットカード払いもできますが、手数料がかかると言うのでATMへ。
その場で納車となりました。
ん? そうです。まだナンバープレートがありません。
発行まで2ヶ月かかるとのこと。
「じゃあ、その間はどうするんだよ〜!?」
大丈夫です。ナンバープレートがないまま乗れば良いのです。
「本当か〜、それ?」(笑)
実はその前日、ガスコンロも新調しました。
前の携帯用ガスコンロのガスが無くなったからです。
この時もすったもんだしました。
上部のコンロの取替えを自分でできれば、下のタンクを交換するだけです。
交換用のタンクを買って、無くなった方にガスを充填してもらう。
この繰り返しでずっと使えます。
ところが妻は、小さいのはすぐ無くなるから大きいのにすると言って聞きません。
それじゃ持ち運びが大変でしょう?
結局、大きいタンクのガスコンロになりました。

後で、小さいタンクに充填してくれる店が近くにないのだと言っています。
「そんなことがあるのか〜!?」
もちろん、ガスを直接充填はしてくれないでしょうけど、充填したタンクを売ってくれる店はあるはずです。
現に、小さいガスコンロを買ったのですし、その店にはタンクだけも売っていますから。
最終的には、大きいタンクの交換は、妻の実家の近くの店がやってくれるけど、小さいタンクは街まで行かなければならないから、という話で決着しました。
ふ〜っ。この日も大きな夕日が沈んでいきます。

翌日(4月5日)は、今度は別の街に買い物に行くと言います。
Googleマップのナビを頼りに、何度か道を間違いながら、ようやく辿り着きました。
隣のブンカーン県に近いカムタカという街です。
そこにスーパーマーケットのBIG-Cが3月末に新装開店したので、そこへ行ったのです。
オープニングイベントをやっていました。

BIG-Cは、タイのいたるところにある大型店です。
食料品から家電品まで、たいていのものが揃っています。

このソース関連の棚を見てください。
これでも半分なんですよ。いかに種類が多いことか。
タイは、料理ごとに味を決めるソースなどが売られているので、たいていはそれを使って料理します。
ですから、入れ過ぎてしょっぱいなどの失敗はあっても、基本的に組み合わせが悪くて不味いということがないんですね。
ここでは、売れ行き好調なフレンチフライや揚げ物用の油を大量に仕入れました。
ついでにソンクラーン(タイ正月)用に、妻がジンやラムを買い入れました。(私のビールは後回しです。(泣))
その日の夕方、妻が「一緒に出かけるよ!」と言います。
前日の夜にも行った街のおばさんの家です。
前日の夜は何かパーティーのような感じだったのですが、どうやらそこの息子(?)が出家するのだそうです。
つまり前日が前々夜祭で、この日が前夜祭のようなものだとか。(タイ語で説明されてもよくわからないのです。)
そう言えば前日、妻の実家の前を賑やかな行列が通りましたが、それは出家する人がお寺に入る行列だったようです。
動画に撮りましたので、ご覧ください。
タイでは、男性は一生に一度は出家すると言われます。
期間は1週間くらいからいろいろあるようです。
出家は、タンブン(ทำบุญ:徳を積むこと)の中でも上位のものとされていて、誰かが出家することは一族の誇りでもあるのです。
特に、男の子が母親のためにする親孝行としては、出家は最高のものとされています。
そういうこともあって、誰かが出家をする時は一族でお祝いするのです。
妻と一緒に出かける時、持っていくものの1つに、赤アリ(มดแดง:モッデーン)の巣がありました。
この赤アリは、噛まれるととても痛いし、腫れると言われます。

赤アリはマンゴー(มะม่วง:マムアン)の樹の上に、葉っぱを巻いて巣を作ります。
この中には、赤アリの卵(ไข่มดแดง:カイモッデーン)がいっぱいです。
これがご馳走になるのです。
しかし、蟻の巣を入れたビニール袋の縁(ふち)を、赤アリがうろついています。
妻はそれを「持って来い!」と言うのですが、いやいやそう簡単には持てませんよ。(汗)
するとお義母さんが、「なによ、だらしない!」という表情で、さっさとビニール袋の口を縛って持って行きました。
う〜ん、慣れとは恐ろしいものです。
前日と同じ街のおばさんの家に親戚が集まり、出家の前夜祭が行われます。
中心には出家をする男性がいて、お坊さんが使うお鉢が白い布を巻いて飾り付けされています。

男性は片手に卵(生かどうかわかりません)とカオニァオ(ข้าวเหนียว:もち米のご飯)を持っています。
この片手にみんなが、白い糸を結わえ付けていきます。

糸は、自然に取れるまでそのままにしておくそうですが、他の人に見られないところで取ったりもします。(笑)
ミサンガと同じで、幸運を呼び寄せるもののようで、お祝いの場では必ずこれをやりますね。
白い糸を結わえ付ける時、お祝いの言葉をかけたり、お金(お札)を渡したりもします。
私もやりましたが、タイ語はほとんどダメなので、無言で結わえ付けました。(汗)
この後は、みんなで食事をしておしまいです。
翌日の朝、妻とお義母さんは2人で出かけました。
上の動画にもあったように、お寺に送っていく儀式があるからです。
私は1人残ってお留守番です。

ルークチントート(ลูกชิ้นทอด:練り物の揚げ物)とBBQ(บาร์บีคิว:バーベキュー,豚肉の串焼き)、それとフレンチフライ(เฟรนฟรายทอด:フレンチポテト)のラインナップ。
(かき氷(น้ำแข็งใส:ナムケンサーイ)はお休みしました。多すぎるので。(汗))
お客は5組くらいだったので、何とか無事にこなしました。
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