まだ朝7時になる前のオープンです。田舎の朝は早いですからね。お坊さんが托鉢に歩くのですが、それを出迎える人たちが、その後、朝食のおかずにと買ってくれました。
売っているのは、ルークチン・トート(豚肉などのつみれ揚げ)とムー・ヤーン(焼き豚)、それとお義母さんが作られたおかずです。
バンコクの屋台なら、サービスにカオニァオをつけるのが普通ですが、こちらでは生野菜だけですね。
まあ、それぞれの家にカオニァオはあるので、サービスは必要ないのでしょう。
家族が店に集ったものだから、放し飼いの犬たちもやってきて、足元でじゃれます。のどかな田舎の風景ですねぇ。
しかし、朝のうちはそこそこ客も来ましたが、10時くらいからはさっぱりです。暑くなってきたし、みんな出歩かないということもあるでしょう。
客が来なくても店番は要る。なかなかつらいところです。
私も早く顔を覚えてもらおうと思って、なるべく店に座っているようにしています。
この記事も、店先で書いているんですよ。
●カオニァオの食べ方
カオニァオというのは、イサン地方の主食です。タイ米のもち米ですね。カオは米またはご飯、ニァオはねっとりしたという意味です。
このもち米を蒸して食べます。「おこわ」ですね。
ただ、日本のご飯ほどベタベタしません。表面は乾いたような感じで、中がもちもちした感じです。
このカオニァオは、竹編みのような独特な器(おひつ)に入れておきます。ここから手づかみで取り出します。
通常、片手で一握りのカオニァオを取り出し、それを丸めて米粒が落ちないように整形します。
この時、手にべたつかないのがいいですね。
次に、取り出したカオニァオを一口大にちぎって丸めます。
これをそのまま口に入れて食べることもありますが、たいていはおかずと一緒に口に入れます。
まず、親指、人差し指、薬指の3本で丸めたカオニァオをつまみます。
そのまま汁を付けて食べることもあります。
おかずと一緒に食べる時は、親指を離して、カオニァオをおかずに押しつけるようにします。
そのおかずの下から親指を入れ、おかずとカオニァオを一緒につまみます。
これで、元の3本指でカオニァオをつまんだ形になりました。
そのまま口に入れて食べます。
今回のおかずは、小魚やエビなどを炒め煮にしたものでした。
昔の日本と同じで、おかずはしょっぱい味付けにして、少しだけ食べます。
基本的にはカオニァオ(ご飯)を食べるのです。
なので、おかずの汁をカオニァオにつけて食べたりもします。
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