メンターの吉江勝(よしえ・まさる)さんの本を読みました。吉江さんの本は、これまでに「どんな人にも1つや2つ儲けのネタはある!」や「人生を好転させるたった2つのこと」を紹介しています。マーケティングのコンサルタントなのですが、起業支援もされています。
今回の本は、何かの景品としていただいた本だったと思います。もう課長は関係ないかなと思って、ずっと積読(つんどく)状態でした。(汗) さすがに放置もできないので、読んでみました。これから課長になる方、あるいは今、課長をされてる方に、仕事の進め方や心構えなど、101の項目(ルール)に分けて解説しておられます。
ではさっそく、一部を引用して内容を紹介しましょう。
とは言え、この幸せ実践塾で課長の作法を紹介しても仕方がないので、幸せに通じるような考え方の部分を紹介しますね。
「出世にこだわらない姿勢が出世を呼ぶ」(p.216)
これは「課長のルール94」のタイトルです。ここでは、出世したいという気持ちがあっても、それを前面に出すのではなく、その気持を忘れたかのように目の前の業務遂行に全力を尽くす方が、結果的には出世が早いという話題を取り上げています。
これは、まさに私がいつも言っていることですね。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」結果に執着せず、放り出した方が良い結果に結びつくのです。
「その悩みは自分をもっと上のステージに導いてくれる宝物だと認識して、問題が起こったら喜ぶくらいのポジティブさが課長には必要です。」(p.219)
問題が起こらないことが良いのではありません。起こった方がむしろ良いのだと吉江さんは言います。なぜなら、それによって自分も会社も成長できるからだと。
そこで、何か起きた時に唱えるおまじないを2つ紹介しています。それは、「これでいいのだ」と「なるようになる」だそうです。何が起ころうとも「これでいいのだ」と言い、あとは「なるようになる」と腹をくくって対処する。そうすれば、結果はついてくるのですね。
「私はこの現実社会の理不尽こそ、神様があなたと遊びたくて繰り出すゲームなんだと思うのです。」(p.231)
神様とのゲームですから、もし自分が真剣に取り組めば、神様も楽しいでしょう。そうなれば、神様が幸運とか成長とかのプレゼントをくれると吉江さんは言います。
神様のご厚意による恩恵はどうかと思いますが、現実はゲームだという考え方はわかりやすいと思います。ですからどんな困難なことも、ゲームの中の山場に過ぎないのです。最高に面白いところですから、それは真剣に取り組まないともったいないというものです。
そして、問題に真剣に取り組み、果敢に挑戦していれば、自然と成長が促されます。そして、そういう前向きさが、幸運な現実を引き寄せるのだと思います。
この本には、具体的な仕事の仕方などの話もたくさん載っています。したがって、実際に課長をされてる方は、そちらも参考になると思います。これから課長を目指す方は、予習にいいかもしれません。そして、その上に行かれた方は、後輩への贈り物としてどうでしょうか。
メンターの本ですから、一応宣伝しておかないとね。(笑) まあそれは冗談ですが、生き方そのものに言及された部分もあり、大いに役立つ本だと思います。
【本の紹介の最新記事】