2017年12月18日

無肥料栽培を実現する本



また農業関係の本を読みました。著者は岡本よりたかさん。「よりたか農法」と呼ばれる無肥料栽培を実践されています。

農業関連では、これまでに「大地がよろこぶ「ありがとう」の奇跡」「百姓が地球を救う」「自然農という生き方」「ニンジンの奇跡」などの本を読んで紹介しています。私は農業などしたことがなく、せいぜい子どものころ、祖父母の手伝いをした程度なのに、なぜか魅力を感じてしまうのです。

これは、食べ物が人工的であることに対する何とも言えない違和感から、自然な食べ物が身体のために良いと感じているからかもしれません。あるいは、「育てる」ということに、魅力を感じているからかもしれません。理由はよくわかりませんが、農業、特に人工的な農薬や化学肥料を使わない農業に関心が向くのです。

この本のサブタイトルには、「ビギナーからプロまで全ての食の安全を願う人々へ」と書かれています。岡本さんも、化学物質に過敏な人のためにということで、無農薬無肥料の野菜づくりをされてるそうです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

なぜ植物は成長するのか、なぜ成長しないのか、なぜ虫が来るのか、なぜ虫が来なくなるのか、なぜ病があり、なぜ病に勝てるのか、その答えは、全て自然界の中にあります。自然界から得られた解答は、無肥料栽培を行う上で最も大切なマニュアルなのです。」(p.6)

手順が書かれた本を読んでそれに従っているだけでは、応用が効きません。なぜそうするのかがわかっていなければ、返って良くないことをやってしまう可能性もあります。だからこそ、何をどうすれば良いかは、野菜そのものに聞くべきなのですね。


マメ科の植物には、根粒菌という菌が寄生しますが、この根粒菌も窒素固定菌の一種です。落雷によっても、空気中のチッソが土壌中に固定されると言われています。
 土壌中に取り込まれた窒素は、植物によって消費され、余った窒素の一部は空気中に消えていきます。これを「脱窒」といいます。こうして窒素は循環していきます。この窒素の循環があるからこそ、植物は無肥料で育っていけるのです。
」(p.13)

植物の重要な栄養素は、窒素、リン酸、カリと言われています。その窒素は空気中に豊富にあり、それが土壌に固定化されることで、植物の栄養となります。そして植物を形作った窒素は、また空気流に放出され、循環することになります。

自然界を見てみると、この循環が当たり前のように行なわれているのですね。どこにも滞ることなく流れていく。その流れがスムーズであればあるほど、自然は豊かなのです。


しかしよく考えてみれば、自然界は連作障害など起きてはいません。自然界では種はその場にこぼれ、翌年同じ場所で芽吹くのが当たり前だからです。つまり連作障害は人間が作り出した問題だということが推測できます。
正しいミネラルバランスがとれると、正しい微生物バランスが生まれ、連作障害を防ぐことができます。難しいようで、実は簡単なことです。
」(p.21)

農業で問題となる連作障害について岡本さんは、ミネラルバランスが崩れることが問題だと言います。そして、自然界ではそれが整うようになっているのだと。

ですから岡本さんは、「コンパニオンプランツ」と呼ばれる同じ畝(うね)で複数の野菜を育てるというやり方をしておられるのです。


雑草の種類が10種類以上見つけられるようならやせてはいないと判断します。」(p.73)

土壌改良する必要があるかどうかの判断基準として、多様な雑草が生えているかどうかを第1の基準にすると岡本さんは言います。

次には土そのものを見て、粘土質ならやせてる、腐食が多くて黒っぽくなっていれば肥えているという判断です。さらにph(ペーハー)も測って6以上(弱アルカリ)かどうかを判断します。それもOKなら、単純に作物がよく育つかどうかで判断すると。こうやって土壌改良が必要だとなった場合に、土を耕したり、緑肥を植えたりなどの特別な方法が必要になるのですね。

野菜を作る(=畑にする)ということで、すでに自然ではないのですから、何らかの人間による調整が必要になるのだと、岡本さんは言います。


雑草があるからこそ、土が豊かになり作物の成長を助けてくれるわけです。雑草が栄養を取ってしまうという考えは、土壌に肥料を与えるという行為から生まれてくる発想です。与えたから奪われたくないと考えてしまうわけですが、無肥料栽培ではその考えが全く逆転するだけです。」(p.98)

ここでも、循環が大切だということを言っています。循環がなければ、与えて消費されて終わりです。また新たにどこからか持ってきて与えなければなりません。こういう考え方をしているかぎり、永続的な農業は不可能です。そして、それは自然に反するのです。


少数の困っている人たちに、少数の僕らが作物を提供してあげればいいんです。それが僕らの使命でもあるわけです。」(p.189)

多くの人は、多少の化学物質を摂取しても問題ありません。しかし中には、微量でも強烈に反応してしまう人がいる。そういう人にとって、今の社会では食べるものがありません。岡本さんは、そういう人たちのために、ごく一部の人が無農薬無肥料で野菜をつくることが、意味のあることだと言うのです。


大上段に構えて、無農薬無肥料こそが農業の主流であるべきなどと言う必要はないのですね。ただ、それを必要としている人がいる。少々高くても、そういう野菜を食べたい人がいる。そのニーズに応えるだけだと、緩やかに構えていればいいのかもしれません。

私は、今現在、農業をしているわけではありません。しかし、この本にあるように、自然はそもそも循環によって永続できるようになっているのです。ですから、農業をする場合でも無理をせず、自然の循環の中で作物を育てればいいのではないか、という気持ちになりました。

無肥料栽培を実現する本
 

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 01:19 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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