2017年11月23日

はやく六十歳になりなさい



西田文郎(にしだ・ふみお)さんの本を読みました。西田さんの本は、これまでにも「ツバメの法則」「驚きの最強思考「赤ちゃん脳」」を紹介しています。イメージトレーニングのパイオニアで、オリンピック選手の指導などもされています。

考え方次第でどうにでもなると説く西田さんの考えは、とてもわかりやすく、また共感できます。今回は、誰もが忌み嫌う「老い」をテーマにして、むしろ老いが素晴らしいんだという視点を見せてくれます。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

脳はイメージを実現するために全力で働き、全身はその指示によって動きます。
 つまり、脳が何をイメージするかによって、人間の行動が変わってきます。この脳の機能を利用して行っているのが、トップアスリートのイメージトレーニングです。
」(p.27)

つまり、私たちが「老い」とか「六十代」に対してどんなイメージを持っているか、それが重要だと言われるのですね。「パッとしない」とか「しょぼくれてる」「もう終わりだ」なんてイメージを持っていませんか? どうせ持つのなら、「まだ若い」「モテモテ」などの明るいイメージを持った方が得だというものです。


六十歳を過ぎたら、ほとんど怖いものはなくなります。
(中略)
 怖いものがないとは、いくらでも自由に大胆になれるということです。
 若いときは妻や子といった守るべきものがありました。また、大事にしなければならない、遠い未来もありました。取り返しのつかない失敗をすることで、その未来を台無しにしてしまうことも怖かったはずです。
」(p.76 - 77)

六十代ともなると、守るべき家族というのもほとんどありません。それぞれが自立しているでしょうから。(自立していなかったら、すぐにでも自立させることです。)また、もうそんなに遠い未来もないので、思い切ったことができます。どうせ後はたかが知れてますから。だから自由に、やりたいことがやれると言うのです。


三浦さんに、もし特別なものがあるとしたら、五〇〇メートルの裏山級の山にも登れなかった六十代が、「エベレストに登ろう。五年後、七十歳で登ろう」と、常識人ならとても思わないようなことを、平気で思えてしまったというそのことだけです。」(p.90)

冒険家の三浦雄一郎さんの話です。53歳で7大大陸の最高峰全峰から滑降を成し遂げて、バーン・アウトしてしまったそうです。その後は164cmの身長なのに体重が90kgまで増え、198もの高血圧、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病に侵され、7回の大手術の後に余命3年と告げられたのです。

しかし、そこからが普通の老人ではありませんでした。思い立ったのは何と65歳。エベレスト登頂の目標を立て、毎日少しずつ鍛錬し、ついにエベレストの最高齢登頂を成し遂げたのです。

西田さんは、そんな三浦さんを他の人と大して違いはないと言います。違いがあるとすれば、「できる」と考えたことだと。では、三浦さんは、どうしてそんな無謀なことができると考えたのでしょうか?

その原動力となったのが、本人の言葉によれば「自分自身も周りも、三浦雄一郎はもう終わったものと思っていた。けれどそんなところから復活できたら、ひょっとして面白いんじゃないか」という思いだったのです。」(p.92)

遊び心と言いますが、何か楽しそうだと思ったことを否定しないことが重要なのですね。結果に執着して失敗を恐れていると、この「ワクワク感」に生きることができません。ともかく「できる」と思ってやってみることが重要なのです。


これまでの人生はすべて練習であり、ウォーミングアップである。
 これからがスタートだ!
」(p.96)

この言葉は、脳を良い状態にして力を発揮するための、最も効果的な自己暗示だと西田さんは言います。実際、これまでの経験は無駄にはなりません。常に今、この時がスタートです。これまでの経験を武器にして、より高いレベルで本番に臨めるのです。


経験知も経験値もピークにあり、お金や人脈だっておそらくこれまでで一番豊富でしょう。若いときに比べれば体力こそ低下しますが、まだまだ健康であり、脳科学のさまざまな実験が示すように、脳の機能はさらに成長しようとしています。
 そういう最高のコンディションであなたは、「競争」や「成功」「優越」「優位」といった社会的な価値から解放され、本当に自分のやりたいことを追求できるのです。
 これまでの六十年は、すべて六十代からを充実させるためにあったのではないか。そんなふうにさえ思えるほどです。いや、間違いなく六十代からが人生の黄金期であり、それまでの努力や苦労がもたらした実りを収穫するときです。
」(p.206 - 207)

会社勤めをしている時は、否応なく競争の世界で生きなければならなかったかもしれません。それは幼い子どもがいて、家のローンがあって、家族の生活を守らなければならなかったからです。しかし、その努力によって、充実した60代を迎えられるのだと西田さんは言います。

だからこそ、この充実した60代を、自由に自分らしく生きるべきだと言うのです。何かを得るためでも、何かを守るためでもなく、ただ自分らしく生きる。何かをしてあげて感謝を求めるのではなく、ただそうすることが楽しいからそうする、というような生き方です。


この本は、否定的に捉えられがちな「老い」を、無理に肯定的に捉えようという内容ではありません。人として、より本質的に生きることが最高の生き方であり、それをするのに、60代は最適だという西田さんの考え方なのです。

したがって、何も60代まで待つ必要もないし、70代、80代であってもできることだと思います。結果に執着するのではなく、ただそうするのが面白いから、楽しいから、自分らしいからという理由でやる。そういう生き方に憧れるなら、常に「今」がスタートの時なのだと思いました。

はやく六十歳になりなさい
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 13:13 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。

ランキングに登録しています。面白かったらボタンをポチッと押してね。
↓↓↓↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ

スポンサーリンク