2017年09月30日

まんがで読破 戦争と平和



これも「読書のすすめ」で購入しました。前回の椋鳩十さんの本トルストイ氏の大長編「戦争と平和」が取り上げられていたので、それならその本のことももっとよく知りたいと思いました。しかし、さすがに大長編を一気には読めないと思ったところ、ちょうど手頃なマンガがあり、買ってみたというわけです。

原著者はトルストイ氏です。マンガの作者名は書かれていません。会社で作ったものだとしても、載せてあげたらいいのにと思いました。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。と言ってもマンガですから、一部のセリフを引用しつつ、概要を説明します。

時代は19世紀初頭、ナポレオンが革命に成功して皇帝となり、ヨーロッパ制覇に動き始めた頃のことです。ほぼ全ヨーロッパを手中にしたフランスは、いよいよロシアに向けて侵攻を始めます。

そんなころ、この物語の主人公の1人でもあるピエール伯爵は、美貌の妻エレンとの間に問題が発生します。それは、悪友のドーロホフがエレンと関係を持ったという噂が流れたからです。成り行き上ピエールは、ドーロホフと決闘し、重症を負わせます。

ピエールは告白します。なぜエレンと結婚したのか? 父親の財産を引き継いで伯爵となったピエールに、独身の女性たちは注目しました。伯爵夫人になれるからです。その中に、美貌で名高いエレンもいたのです。しかしピエールは、エレンの肉体にだけ惹かれたのではありませんでした。

みんなの
羨望や嫉妬が

僕には心地
よかったんだ
」(p.74)

それまで、うすのろと思われていたピエールは、みんなを見返したい気持ちが強かったのでしょうね。ですから、愛されていないことを承知しながら、エレンと結婚することにしたのです。エレンとの結婚を、他者による自己評価を高める手段として使ったのです。


無邪気で天真爛漫なナターシャは、18歳になって舞踏会デビューを飾ります。そこで、ピエールの友人のアンドレイと知り合い、婚約することになります。しかし、アンドレイがいない間に、エレンの兄アナトーリは、ナターシャに迫ります。ナターシャを逃げられない状況に追い込んで、このまま自害するか、それとも自分の妻になるかを選ばせたのです。

ナターシャは悔しさをこらえながら、アナトーリの申し出を受けることにしました。その時、ピエールが飛び込んできて、ナターシャは救われます。しかし、一瞬であってもアンドレイを裏切った自分を、ナターシャは許せませんでした。

私は…
アンドレイ様に
捧げた愛を
守れなかった

アンドレイ様を
裏切ったのよ!
」(p.111)

そしてアンドレイは、ナターシャとの婚約を解消したのです。アンドレイも、前の奥さんが出産時に亡くなったことを、ずっと引きずっていたのです。自分は戦闘中で、奥さんを守るために戦っていたはずなのに、という思いがあったのです。自分はまたしても愛する人を守れなかった。そう、自分の不甲斐なさに苦しむのです。


ナポレオン軍の激しい侵攻を受けたロシアは、ついにモスクワを捨てて逃げます。モスクワに残ったピエールは、フランス軍の捕虜となります。たいした取り調べもなしに、ロシア人が銃殺刑にされる。それを目にしたピエールは、人生とは何なのだろうかと思い悩みます。

同じ捕虜収容施設にいたカラターエフは、ピエールに語りかけます。

どんなにひでぇ
目にあっても
つれぇのは一瞬さ

人生は
なげぇんだから!
クヨクヨしなさんな
」(p.157)

それでも同胞の無残な死を見て落ち込んでいるピエールに、カラターエフはこう言います。

悲しんじゃ
いけねぇよ
旦那……

彼らの魂が
悲しみの種に
なっちまう

天命にゃ
逆らえねぇ
すべては神の
思し召し
」(p.158)

カラターエフは、難しいことはわからないがと言いながら、食べていたじゃがいもの例えで説明します。1つのじゃがいもにも命はあります。それを種芋として植えれば、育ってたくさんの小芋が生まれます。その収穫した芋を人々は食べ、畑を耕します。

みんな繋がって
ひとつなんだ!

誰もひとりじゃ
生きられねぇ!
」(p.160)

処刑する者も、処刑される者も、すべてつながっていて、ひとつなのだと言うのです。一粒の麦が死ぬことで、多くの麦が生まれる。そうだとしたら、その一粒の麦の死とは、いったい何なのでしょうか?


冬将軍によって撤退を余儀なくされたフランス軍を、力を温存していたロシア軍が襲います。ピエールは、仲間によって助け出されます。しかしその前に、体調が悪くなって歩けないカラターエフは、フランス兵によって殺されます。

しかし、カラターエフはうろたえもせず、これも天命だと受け入れます。その時、ピエールは悟るのです。

なんと強く…
なんと自由な精神だろう!
」(p.177)

捕虜となって、すべての自由を奪われたように感じていたピエールですが、精神は自由だったと気づいたのです。どんな状況であって、精神は好きなように考えることができる。うろたえることもできれば、泰然としていることもできる。そのことを、カラターエフの生き方から学んだのです。


ピエールは生きてモスクワに戻り、ナターシャとアンドレイは結ばれます。人は平和を構築するための歯車であり、ひとり一人がどう考え、どう生きたかまで、歴史に記されることはありません。それでも人は、人として生きるのだと、トルストイは締めくくるのです。


大長編のざっとした概要ではありますが、とても雰囲気がよくわかるマンガだと思いました。紹介した椋鳩十さんの本では、お母さんが高校生の息子さんに頼んで、1日20分程度、「戦争と平和」を読んでもらうという話がありました。これを読んだら、生きるとはどういうことなのかを、親子で話し合えるかもしれませんね。

大長編ですから、なかなか手に取りづらいかと思います。なので、まずはこういうマンガであらすじを知っておくというのも良いのではないでしょうか。

まんがで読破 戦争と平和
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 22:34 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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