2017年09月24日

愛の空間



「響き渡るシベリア杉シリーズ3」を読みました。「アナスタシア」「響き渡るシベリア杉」に続く3冊目になります。著者はウラジーミル・メグレ氏、翻訳は水木綾子さん、監修は岩砂晶子さんです。

アナスタシアの本を出版したことで、ウラジーミル氏は有名になります。読者とのやり取りすることで、アナスタシアに直接話しを聞きたいという思いも強くなりました。そして何より、生まれた自分の息子に会い、愛したかったのです。それでウラジーミル氏は、アナスタシアに会いに行くことにしました。この本は、アナスタシアに会う前と、会ってからのエピソードなどが書かれています。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

そのあとすぐ私は、私の夢が現実となって、人びとが闇の勢力の時間域を超えて運ばれ、幸せになるということを、はっきりと理解し、認識しました。私が夢に描いたことは、すべて実現するのです。報われる愛以外は。これは、私の犯した過ちと、私の不完全性と、私の意図の純粋性が不充分であることに対する報いなのです」(p.52)

タイガを再び訪れたウラジーミル氏を案内するアレクサンダーは、アナスタシアを拘束しにやってきた科学者たちの一団が何をしたのか、そしてその後どういうことがあったのかというエピソードをウラジーミル氏に話します。その中のアナスタシアの言葉です。

アナスタシアは他でも、自分が思い描いたことは必ず実現すると言っています。たしかに、思いが現実になるということはあるので、そのことに間違いはありません。しかし、アナスタシアの言い方だと、他の人がどう思うかについては言及されていません。他の人がどう思うかが関係ないのであれば、アナスタシアが1人で地球を救えば良いではないか、という気になります。

そして、それだけの絶大な力がありながら、自分のウラジーミル氏への愛が報われないと言っています。このアンバランスをどう考えれば良いのか、私にはよくわかりません。


ウラジーミルは嫉妬しなかったのです。もちろん、嫉妬はよくない感情です。でも私は、ほんの少しだけ、わずかでいいから彼に嫉妬してほしかった。」(p.68)

これもアレクサンダーから聞いたアナスタシアの告白です。あるビデオの講演者がウラジーミル氏のことを「男らしい男ではない」とか、アナスタシアにはオーストラリアにもっとふさわしい男性がいると言っている場面を、ウラジーミル氏が見た時のことです。ウラジーミル氏は、そのオーストラリアの男性に嫉妬せず、むしろその通りだと思ったのだとか。そしてそうなれば、アナスタシアから息子を取り返せると感じた。そのことにアナスタシアはショックを受けたのです。

まあ普通の恋愛話であれば、それもまた面白い展開かと思いますが、神の意図を知っていて、その通りに生きようとしているアナスタシアです。それが1人の男の言動に一喜一憂するというのは、スピリチュアル的にはちょっとお粗末な気がします。

その前に物語としても、ロシアの不思議な女性にふさわしい男性がオーストラリアにいるなどと聴衆の前で語る男性なんて、あまりにちぐはぐではありませんか。そんな有名人がいるんですかね? それに、その講演者はアナスタシアに会ったこともないのに。こういうちぐはぐさが、この本の内容が信じるに足るものだろうかという思いを私に抱かせるのです。


宇宙はひとつよ。統合されていて不可分のもの。でも、人はそれぞれ自分の空間を宇宙の中にもっている。そして総体としての宇宙は、ひとり一人の人間にかかっている」(p.185)

すべては「ひとつのもの」だということは、スピリチュアルの世界ではもう当たり前のことのように語られています。ですから、こういうことを当然のようにアナスタシアが語っても、それは不思議なことではありません。

そこまでよく真実を知り、不思議な光線で透視をしたり、目線で他者を癒したりするようなパワーを持ちながら、どうして1人の男性に溺れてしまうのかが不思議です。


この本の中で、「森の学校」と呼ばれる公立の学校が紹介されています。生徒が自由に学びたいことを学び、不思議な方法で高等数学の知識を得たりするのだとか。そんな学校が本当にあるのかと思って検索しましたが、日本語ではそれらしい情報が見当たりませんでした。

各国にアナスタシアの協会があり、日本には「アナスタシア・ジャパン」という名前であるようです。シベリア杉のオイルやネックレスも販売しています。そこには、ウラジーミル氏のメッセージもありました。今年のを読むと、政党を設立して国政に参加しようとしているようです。


このシリーズを3冊読みましたが、私は未だに半信半疑です。もちろん、現実的にウラジーミル氏が様々な活動をされていて、それを支援する大勢の人がいることは間違いないと思います。したがって、アナスタシアという存在が、まったくの作り事とも思いません。

ただ、本に書かれていることは、非常にわかりづらいです。何が言いたいのか、よくわかりません。結論を出さずに論点が移ることもしばしば。いえ、きっと本人は結論を出したつもりなのです。ただ、それがわかりづらいために、私の心には何も残らないのです。

それにしては、アマゾンのレビューが非常に良いことが気になります。ファンだけが書いているからなのか、という気にもあります。またレビューを読んでも、具体的に何がどう素晴らしいかに言及していないものが多く、参考になりませんでした。


これは完全に憶測ですが、アナスタシアの生き方を是とするなら、地下から掘り出したもので作り出した文明を一切捨て、自然の中で生きよということになるかと思います。赤ちゃんの世話は熊や狼、鷲などの動物に任せる。それを見守りながら、母親は必要な時だけ授乳する。

アナスタシアは、刺繍のための針さえ持たないと言います。もしそうなら、着ていた服はどうやって作ったのでしょう? サイババ氏がやってみせたように、空中から取り出したのでしょうか? もちろん、それもあると思います。そうすれば、彼女が嫌うような地下から資源を掘り出して、地球を痛めることにはなりませんから。

理想としてはわかるし、そうなる可能性もあるとは思います。しかし、それをすぐにすることは現実的ではないと思います。そうであれば、アナスタシアは現実の社会に何をしようとしているのか、どういう生き方をせよと言っているのか、いまいちよくわからないところです。


そして「神との対話」にあるような、「自由」を認めていないことも気になります。一方で自由だと言いながら、もう一方で言うことを聞かないと破滅するというのでは、自由とは呼べませんから。それは「神との対話」で指摘されている通りです。

しかし、単に宗教の1つを立ち上げたいということでもなさそうです。では何なのか? 何かあるという気もしますが、この本の文章からはよく理解できませんでした。ということなので、私はこの本の内容を否定はしませんが、今のところ保留にしておこうと思います。

愛の空間

響き渡るシベリア杉シリーズ
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:05 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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