2017年09月08日

アナスタシア



話題になっているというので買って読んでみました。「響き渡るシベリア杉シリーズ1」になるそうで、その後も何冊かシリーズが続いています。(「The Ringing Cedars」シリーズは現在10巻あるようです。)私はこれを含め、シリーズ3までの3冊を買いました。

作者は起業家のウラジーミル・メグレ氏。翻訳は水木綾子さん、監修は岩砂晶子さんです。ウラジーミル氏は河川用汽船による通商を行っていました。1995年にオビ川沿いでアナスタシアという若い女性と出会い、タイガの森の奥深くで3日間を共に過ごしました。この本は、そこで起こった一部始終だそうです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

世界ははじめから、人間が何を食べようか、どこでそれを得ようかなどということに、思考のエネルギーを費やす必要がないように創られているの。
 すべてのものが人間の必要に応じて熟すようになっているから、人は呼吸をするように食べて栄養など気にせず、もっと大切なことに意識を集中していればいい。
」(p.67 - 68)

まだ1歳にもならないアナスタシアを、彼女の母親は草地に1日中残したことがあったそうです。どうして餓死しなかったのかというウラジーミル氏の質問に対して、アナスタシアはこのように答えました。

アナスタシアは、リスなどが採って渡してくれる木の実などを食べているようです。決まった時間に食事を摂るのではなく、食べたいときに、食べたいだけ食べる。しかも歩きながらだったり。

上記の答えは、聖書にある一節と類似しています。ですから、たしかにそういうことなのかもしれない、という気もします。実際、オーストラリアのアボリジニなどは砂漠を横断する時、食べ物は与えられると言います。まあ彼らの場合は、獲物が目の前にやってくるので、狩りをするのですけどね。


たとえば、闇の勢力がどういう手段を用いてこんなにも女性たちをだましているのか、そこがまだつかみきれていない。」(p.100)

またモスクワへ行って、都会の生活の状況を確かめたいと言うアナスタシアです。その理由が、闇の勢力のことを知りたいからだと。この後も何度か、闇の勢力のことが出てきますが、それが何なのかははっきりと語られていません。


考えてみて。いったい誰がたんなる肉体的快楽の結果としてこの世に生まれてきたいと思う?
 人はだれでも、たんなる快楽の結果としてではなく、偉大な愛の高まりと創造への熱望のもとに生まれてきたいと願っている。
」(p.109)

アナスタシアと過ごしている時、ウラジーミル氏は一夜を共にします。それは「これまでの人生で味わったことのない、歓喜に満ち満ちた、壮大な感覚に包まれている」感覚だったとか。妻との間に生まれなかった息子を思い、息子が欲しいという欲求があった。そういう思いで交わったことで、単に快感を味わうだけのセックスとは違うものになったと言うのでしょう。

しかし、ウラジーミル氏は結婚しているのでしょうか? 他には妻や子どもの話が出てこないので、どうなっているのかわかりません。また、この本には結婚観とか、不倫や浮気についての倫理観にも、まったく触れている箇所がありません。


「きみはセックスだけの関係は悪だと言うのか?」
「そう、とてつもない悪。人を真実から切り離し、家庭を破壊する。あまりにも大きなエネルギーが行き場を失ってしまう」
」(p.111)

ウラジーミル氏とアナスタシアは、結婚もしていないのに魅力に惹かれてセックスをしました。しかしそれは、息子が欲しいという思いからだからOKだと言うのでしょうね。そうではなく、ただ相手の肉体的魅力に惹かれてセックスをした関係は良くないのだと。子どもを創る目的でなければ、セックスしてはいけないと言いたいのでしょうか? よくわかりません。

ウラジーミル氏はアナスタシアに、ではなぜ雑誌などは官能的なポーズをした女性の写真を載せたりしているのかと尋ねます。つまり、それこそが人間性ではないかと言うのです。

アナスタシアは、それは闇の勢力の仕業によるもので、本来の人間の性質ではないと言います。そして、女性たちが真実に気づいて闇の勢力と闘い、いつかは女性自身を解放するのだと。そういう女性たちによって、男性も変わると言います。


光の勢力の対極にある闇の勢力は、人間がこのプライドという罪を手放さないよう秒刻みで働いていて、お金はその主要な道具。お金を考えだしたのは彼ら闇の勢力。」(p.212)

人間の世界に起こる悪いことは、すべて人間自身が、「霊的存在としてのルールに違反して、自然とのつながりを失ったときに自ら引き起こしている」とアナスタシアは言います。その中でもプライドという自尊心は、人間に死をもたらす大罪であると。

闇の勢力は、そこにつけ込んで人間に死をもたらそうとしている、ということなのでしょうね。そのための道具がお金であると。


最後まで読んだのですが、私はまだこの本の評価ができません。書かれていることはどれも核心に迫っておらず、中途半端でどうにでも受け取れるような内容だからです。闇の勢力というのもよくわからないし、霊的存在としてのルールというのもさっぱりです。

ウラジーミルは、アナスタシアの知識を確かめるためにUFOの飛行原理を聞き出しています。それとて、微生物が空気を吸い吐き出すことを利用しているようなことが書かれているだけで、どんな微生物なのかとか、それをどう操作するのかなど、肝心なことはまったく書かれていません。それに、真空の宇宙空間ではどうするのでしょうね?

また、この話は3日間の出来事のはずなのですが、時間的な経過が明確でなく、内容を読む限りはとても3日間で終わったこととは思えないのです。そういう点も、この本の内容を信じる気持ちになれない理由です。それにしてはアマゾンなどの評価が高いのが驚きですけどね。

もちろんだからと言って、これがすべてウソだなどと言うつもりはありません。ただ、信じるに足りるだけの論理と事実が書かれてないと、私が思っているだけです。論理性ではなく、感性で感じる何かがあるのかもしれませんから。まだシリーズがあと2冊ありますので、それもまた読んで、合わせて評価したいと思います。

アナスタシア
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 18:58 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。

ランキングに登録しています。面白かったらボタンをポチッと押してね。
↓↓↓↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ

スポンサーリンク