2017年08月27日

気功革命



気功の入門書として絶賛されているようだったので、この本を買ってみました。著者は中国の方で盛鶴延(せい・かくえん)氏。奥様が日本人の方で、今は日本に永住されているようです。

日本語で会話するのは達者なようですが、書く方は難しいとのことで、編集者の森田トミオ氏が聞きとって文書にされたようです。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

気功法が他の健康法を大きく違うところは、効果が早く出ること。そして、最後には知恵に行き着くことです。気功法の効果は健康以上の健康なのです。」(p.3)

気功法と他の健康法との違いを、効果が出るスピードだと言い切ります。しかし、どれだけの健康法と比較されたのかよくわかりませんし、その根拠は書かれていません。おそらく、盛氏の感覚的なことだろうと思います。


この本は、現代に生きるみなさんのための気功の本です。そして現代に生きるみなさんのための気功の本として、これまでになかった三つの「気功法の革命」を取り入れました。その三つというのは「時間」と「方法」と「考え方」です。」(p.12)

「はじめに」の中で、この本のタイトルにつながる考え方を示します。これまでの気功は、効果が出るまでに時間がかかったのだそうです。なので現代に合わせて、短時間で効果が出るものばかりを集めたと言います。
また、初心者レベルでもやりやすくて効果の高い方法を、各流派から集めたと言います。そして、動作やポーズだけを教えるのではなく、考え方を教えることで効果が出やすくなるとしています。

それだけ言われるとなるほどすごいと感じるのですが、疑問がなくもありません。では、時間がかかる各流派の正当な教え方は効果がないのでしょうか? そういう教え方に意味がないのでしょうか? いいとこどりをした結果、逆に何か欠点が生じていないのでしょうか? そういうことには触れていないので、何とも言えません。


気功では上丹田(じょうたんでん)、中丹田(ちゅうたんでん)、下丹田(しもたんでん)という考え方をします。上丹田は頭の脳の中にあります。中丹田は胸の所にあって、下丹田はへその下のお腹の中にあります。日本でもよくへそ下三寸といわれる所です。
 三つの丹田にはそれぞれ役割があります。それは気の三つの力と関係しています。三つの力というのは精(せい)・気(き)・神(しん)です。気は赤字から黒字に変化させて、さらに体内で充実させて百二十パーセント、百五十パーセントと密度を高くしていくと、精・気・神と段階的に、質的に変化させていく事ができるのです。
 精というのは体の力、体力です。精を充実させると活力が戻り、病気なども直っていきます。気というのはその上の段階の物質です。気が充実すると精神力が増してきます。雑念が減り、心の活力が増し、でも穏やかな気持ちになり、集中力も高まります。
 そして何より、自分の意志をコントロールすることができるようになるのです。神というのはさらにその上の段階の物質です。気が充分に充実すると神の段階の物質が生まれてきます。神の段階の物質は大きな知恵です。歴史上の大きな発明や発見、思想や哲学、科学などとても人間が考え出したと思えないような偉大な考えは、気功的に見るとすべて神の段階の力の働きです。
」(p.22 - 23)

長々と引用しましたが、気功法の基本的な考え方を語った部分です。「丹田」という言葉は知っていましたが、それは「下丹田」のことを差していたのですね。


昔からの教えに「煉精化気(れんせいかき)・煉気化神(れんきかしん)・煉神還虚(れんしんかんきょ)」という言葉があります。精を練って気に変え、気を練って神に変え、神を練って虚に帰るという教えです。虚というのは虚しいという意味ではなく、自分よりもっと大きな存在の知恵という意味です。
 三つの力、精、気、神はそれぞれ下丹田、中丹田、上丹田と対応しています。
 気功の修行は必ず、下丹田の精から始めなければなりません。それは、ピラミッドのような安定感を作るためです。
」(p.23)

「気を練る」という言葉も知っていましたが、3段階の1つに過ぎないのですね。なかなか奥深そうです。


磁石の反発感のように、自分の体の外側に感じられる気を「外気(がいき)といい、体の内側に感じられる気を「内気(ないき)」といいます。
 外気というのは、例えば森林浴などという言葉でいわれていますが、自然界にあまねく偏在する生命エネルギーの元になる物質です。それを体内に取り入れ、内気に変えて、さらに密度を高くして質的に変化させていくことに気功法の特別の効果があるのです。
」(p.25)

レイキは外気だと言われるのは、こういうことですね。自分の中のエネルギーではなく、宇宙のエネルギーをそのまま身体を通して流すからです。

気功の練習はこのように、外気を取り入れて内気に変えていくこと、内気を充実させて流れを力強くする(気を練る)ということになります。


気功の目的は気を精・気・神と変化させ、最後には天地、宇宙とひとつになって、そこから知恵を得ることです。体の調子を整え、活力を取り戻し、病気を直していくというのはその過程です。最後に出てくるものは知恵なのです。気功ではそれを「天人合一(てんじんごういち)」といいます。」(p.31)

最終的には宇宙との一体化を通じて、宇宙の叡智を体現する。それが気功の目的だと言います。健康や気力精力を充実させるのは、本来の目的ではないのです。


でも考え方を変えると、一番大きなDNAは背骨といえるのではないでしょうか。本当は、それがパワーの源です。昔からパワーのシンボルとして、中国のいい方では龍、西洋のいい方では蛇があげられてきたものです。私の考えでは、それは背骨を意味しているのです。」(p.69)

背骨には使われていないパワーの源があり、それが大人になるにつれて下がっていく。それで活力が落ちるのだと盛氏は言います。だから、下丹田(仙骨の近く)から上丹田(脳)へと、背骨を通じてパワーの源を上げていく。それが気功法では重要なのだと言います。


気の三つの力、それは精・気・神です。精が強くなると体が丈夫になり、気が強くなると精神力がましてきます。そして神が強くなると知恵が生まれます。そこが普通の健康法と違うところです。気功法で生まれる効果は、健康以上の健康なのです。精・気・神は段階的に変化していく気の力です。」(p.136)

一部繰り返しになりますが、段階的に変化していくという点も、気功の特徴なのでしょう。

虚に帰るというのは、最後には自然や宇宙と一体となった一段高いレベルの知恵が入ってくるようになることです。それは、例えば第六感といわれる感覚の発達です。そうすると、今まで分からなかったものが分かるようになってきます。」(p.136)

「神」のレベルを超えると「虚」のレベルですが、ここでは「帰る(還る)」という言葉が用いられています。特に説明はありませんが、人(魂)が生まれてきた大本という意味ではないかと思います。

その段階では宇宙と一体化し、宇宙の叡智を体現すると、先に書いたとおりです。それを平たく言えば、直感が働くということですね。


また、双修の方法の他にない素晴らしい所は、セックスは考え方を変えると、最高の陰陽交流の方法なのです。間違った方法では単なる精の浪費ですが、正しい方法で行なえばそれは長生きの元になる健康法になるのです。セックスは本当の命の源だからです。」(p.138)

双修というのは、男女2人で同時に行う気功法になります。紛らわしい文章で、双修がセックスをすることのようにとられるかもしれませんが、それは違います。ただ、セックスの準備段階として、役に立つ方法でもあるようです。

セックスが単に浪費に終わる間違った方法というのは、短い時間で終わって射精することです。正しい方法はその反対に、長い時間行ない射精しない方法です。」(p.138)

昔、「接して漏らさず」というセックスの格言を聞いたことがありましたが、ひょっとしたら気功法から来ていたのかもしれませんね。


花とお酒を愛する仙人たちのようになりたかったらどうすればいいか、君に正直に話してあげよう。花が無かったら、お酒が無かったら、道になることはできないよ。」(p.168)

明の時代の有名な道教の達人の詩を訳したものです。「花」とは女性のことだそうです。もう1つの詩でもこう言っています。

女性やお酒などのいろいろな欲望を直して、自分の行いを定める方法があります。それには女性が薬です。そしてお酒が給料です。お酒と女性の中で自由自在になることができたなら、それが長生きの秘密であると分かるでしょう。お酒を飲んで、女性と楽しくすごしているのを神様や鬼たちが見たら、きっと人間が羨ましいといって泣くに違いない。」(p.168)

要は、酒や女性を好みながらも溺れないということなのでしょうね。溺れるのは執着して依存することですから、自由になりません。来ればつかみ、逃げれば放す。それを楽しめる状態が自由なのだと思います。


セックスに「八益七損」というものがあるそうです。その中の七損(7つの損)は秀逸ですので、概要を紹介しましょう。

1.「セックスの時に痛いことをする、痛くても無理にすること
2.「セックスの時に汗をびしょびしょにかくこと
3.「セックスの数が多すぎること
4.「自分に無理してやること、体の状態が整っていないのに頭だけでやりたいこと
5.「自分にも相手にも不安がある時、でも、セックスしたい
6.「女性は絶対にしたくない、でも男性は絶対にしたい、そういう場合にすること
7.「ゆっきり話をしたり、リラックスしたりすることもなくてただ急いですること
(p.172 - 173)

こういうセックスは、精を浪費してしまうだけなのですね。無理に急いで挿入することや、激しく動いてすぐに射精してしまうこと、体調不良があったり心配事があるときに無視して行うことなど、考えてみれば「良くない」とわかりそうな感じですね。


この本には、図解入りで様々な気功のやり方が紹介されています。最初に書かれているように、どれも簡単にできそうなものです。

一部、部位ごとに病気を治す気功も紹介されていますが、姉妹編に詳しく書かれているそうです。さらに、形や動きが図解ではわかりにくいという人のために、DVDもあるようです。

この本をまとめられた編集者の森田氏は、実際に習った気功をやっていくうちに活力が出てきて明るくなったと、「編集あとがき」に書かれています。やってみなければわからないという世界はあるのだろうと思います。

気功革命
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 16:42 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

●コメントを書く前に、こちらのコメント掲載の指針をお読みください。

ランキングに登録しています。面白かったらボタンをポチッと押してね。
↓↓↓↓
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 自分らしさへ