心屋仁之助さんの本を、久しぶりに読んでみました。最近はFacebookの投稿やブログを読んだりもするので、あまり本を読もうとは思っていませんでした。どんなきっかけか忘れましたが、おそらく心屋さんの武道館ライブへ行ったことが理由かと思います。それで読みたくなって買った2冊のうちの1冊です。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「自分には価値がないと思っている→価値を認めてもらえるように頑張る→でも頑張っても報われない→ますます自分には価値がないと思ってしまう。
この悪循環をひっくり返すだけです。
(中略)
自分には価値があると思ってみる→価値があるから頑張らず自然体でいると、成果が上がる→頑張らなくても報われる→ますます自分には価値があると思うようになる。
このように現実が逆になるのです。スタートは”自分には価値がある”と思えるかどうかにかかわらず、”価値が有ることにする”ところがポイントです。」(p.29)
心屋さんも昔は、頑張って頑張って生きてきたのだそうです。なぜ頑張るかというと、頑張らないと自分に価値がないと感じていたからだと。
しかし、自分に価値がないと信じているのですから、頑張っても報われないことになります。そこで、自分はダメなんだと意気消沈するか、さらに頑張って価値を得ようとすることになります。さらに頑張る道は、いつか自滅する道なのですね。
そこで心屋さんは、前提を変えようと思われたのだそうです。まず自分には価値があると決める。そうしたところ、流れが変わったのだと言います。
「僕たちが電気の粒でできているということは、つまりは僕たちは神様でできている!?
だから、価値が無いということは絶対ないのです。
僕たちは神様(の一部)なんですから。」(p.35)
心屋さんが本気で言われているのかどうかはわかりませんが、心屋さんもついに「神」を語り始めたのですね。斎藤一人さんや小林正観さんなども、やはり「神」を語られる方々です。心屋さんのは心理学というよりスピリチュアルだと思っていましたから、こうはっきり言われる方が納得します。
「好きなことをしようと思ったら、人に迷惑をかけて、嫌われる覚悟がいります。
安定を手放すとか、収入をなくすとか、築いてきた地位や立場を捨てるとか、とにかく一番恐ろしくて、絶対それだけはあり得ない、というところに飛び込まないと、好きなことをしては生きていけません。
つまり好きなことをするには一番嫌なことをしなければいけないのです。
でもラクなことというのは、人から嫌われないようにすることです。
人から批判されたり、憎まれたり、無能だと思われたりして、自分の周りに波風がたつのはラクな生き方ではありません。
だから上手に嫌われないことばかり選んで逃げ回っていくのがラクな生き方です。」(p.77)
好きなことをするとか、自分らしく生きるということは、自分を最優先にすることです。それによって、他人の意向をないがしろにする覚悟がいります。
他人の意向を優先して自分を犠牲にするのは、ラクな生き方だと言います。ラクをしていれば自分が好きなようには生きられない。どっちを選択するのか、という問題なのですね。
「でも、本当に好きなことだけしていたら、生きていけるのでしょうか?
そんなことをしたら、収入がなくなってしまうのでは?
生活していけるのか?
お金がなくなって、ホームレスになったらどうしよう?
みんなからバカにされて、誰も相手にしてくれなくなったらどうしよう?
たくさんの「もしそうなったら」が浮かんできます。
でも、今、あなたはそうなっていませんよね?
まだそうなっていないのに、なぜ未来のことを心配するんでしょうか?
もしそうなったら、そうなったときに考えてみませんか(怖いね)。」(p.82 - 83)
これは今、私が直面していることだけに、心に響きました。好きなことだけしてて、本当に生活ができるのかという疑問は、常にありますから。他人からバカにされるという心配は、もうほとんどありません。でも、収入がなくて生活できないという不安はあります。
しかし、収入などなくても生きていけている、というのも事実です。今は貯金を取り崩しながら、生活できていますから。だから、お金がなくなった時はなくなった時で考えよう、と思っています。
私の考えは、「神との対話」などから得たものですが、心屋さんも同じようなことを言われていますね。だからスピリチュアル系だと感じるのです。
他にもいろいろ書かれていますが、心屋さん自身が書かれているように、特に目新しい理論が書かれているわけではありません。「神との対話」などで書かれているようなことが、別の言葉で書かれているだけです。
けれども、心屋さんが自分の人生で実証してきたことがベースにあるだけに、説得力があります。私も心屋さんの武道館ライブへ行って、初めて生で心屋さんとお会いしました。その人柄に触れて、やっぱり本物だなと感じたのです。

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