坂爪圭吾さんが絶賛する絵本を買って読みました。作者は荒井良二さんです。坂爪さんは、ブログ「いばや通信」の「自分を殺してひとに好かれるくらいなら、自分を出してひとに嫌われるほうがずっといい。」の記事の中で、「わたり文庫」としてこの本を紹介しています。
読んでみた感想は、「・・・」というものです。大人が読むとしたら、いろいろなことを考えさせられます。でも、子どもが読んで、何かわかるのでしょうか?
ただ子どもが生まれて、成長する中で、「なんでいいんだ ぼくのせかい」と言うだけなのです。ただ笑い、ただ泣き、ただ走る。それだけの絵本です。
そう思ったのですが、はたと考え直しました。そう思うこと自体が、子どもの可能性を制限していると感じたからです。
子どもは子どもで、この絵本を通じて何かを感じるのかもしれない。その可能性を、最初から決めつける必要はないのではないか。そういう気がしました。
何とも言えない不思議な絵本です。絵画で言えば、ピカソなどの抽象画のようなものかもしれません。私にはピカソの良さがよくわかりません。写実的な絵画の方がわかりやすいです。
けれども、こういう作品の中に、何かを感じる人もいるのでしょう。坂爪さんは、そういう人の1人なのだと思います。
子どもがどう感じるかは何とも言えませんが、少なくとも大人の私からすると、いろいろ考えさせられる内容の絵本だと思います。
