「FREEDOM」に引き続き、高橋歩(たかはし・あゆむ)さんの本を読みました。
この本のタイトルにある「海」と「空」は一般名称ではなく、高橋さんの2人のお子さんの名前です。いずれ巣立っていくことになる息子の海くんと、妹の空さん。この兄妹に向けた父親からの手紙なのです。
自分の家族に向けた手紙を本にしてしまう。こういう発想が高橋さんの素晴らしいところ。同じように子を思う親御さんたちの共感が得られるのでしょうね。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「もちろん、父ちゃんの人生も、
失敗したり、失恋したり、バカにされたり、
無視されたり、裏切られたり、
大切な人が死んでしまったり、
辛かったり、苦しかったり、
逃げ出しそうになったり、死にかかったり、
ブルーなことも、山盛り、特盛りだったよ。
でも、それに負けないくらい、
いや、ブルーなことなんて忘れちゃうくらい、
楽しかったり、嬉しかったり、
感動したり、抱きしめあったり、
愛しあったり、喜びあったり、
なぐさめあったり、支えあったり、
仲間とハイタッチしたり、乾杯したり、
はしゃぎあったり、嬉し泣きしたり、
超ウルトラ山盛り、素敵なことがあった。」(p.66 - 67)
自由人として有名な高橋さんでも、必ずしも順風満帆ではなかったようです。そして、そういう人生のネガティブな面よりもポジティブな面に注目している高橋さんの生き方が伝わってきます。
「プラスのコトバを使う人のまわりには、
楽しい人、明るい人が集まるから、
自分の人生も、楽しくなっていく。
マイナスのコトバを使う人のまわりには、
ギスギスした、暗い空気が漂うから、
自分の人生も、つまらなくなっていく。」(p.98)
高橋さんの実感として、こういうことがあると言います。だから言葉の使い方が重要なのです。こういうところは、小林正観さんや斎藤一人さんの教えと合致しますね。
「楽しく、幸せに生きていくためにはさ。
有名になったり、偉くなったり、
お金をたくさん稼ぐことより・・・
自分にとって、大切な人たちを、
ちゃんと大切にすること。」(p.188)
高橋さんは、貧乏だった時もあれば、ふんだんにお金を使える時もあったと言います。しかし、お金があるかないかは、幸せと感じるかどうかとは一致しないと言うのです。
お金よりも、周りの人を大切にして、喜ばれることの方が幸せになれるのですね。正観さんも、人間は他の人から喜ばれると嬉しいと感じる存在だと言っています。喜ばれることをすれば、それで幸せになれるのです。
「大人はすぐに、「なんで?」って聞くけど、
行動するのに、理由なんていらないんだ。
ただ、ワクワクする気持ちに、まっすぐに。
大都会から、大自然まで、地球を飛び回ってさ。
王様から乞食まで、みんなとトモダチになってみな。
周りがどうこうではなく、
自分の心が感じていることに、正直に。
好きな場所で、好きな人と、好きなことをやればいい。
今回の人生、80年の物語を、
おもいっきり、楽しみながら、生きていこうぜ。」(p.196)
ただワクワクすることをやる。「やってみたいから」「それが好きだから」という理由だけでいいのです。
間違ってもいいし、間違っているかどうかなんて、誰にもわかりません。やってみなければ、それはわからないのです。
だから、周りの人の言葉にしたがうのではなく、自分に正直に生きるようにと、高橋さんは勧めるのですね。
文字数は多くないので、この本も1時間もあれば十分に読めてしまいます。けれども、その文の一つひとつに、子どもたちへの深い愛が感じ取れます。
もし、自分が子どもに手紙を書くとしたら、どんなことを書くでしょうか? そんなことを考えながら、読んでみてはどうかと思います。
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