2016年11月27日

「あたりまえ」を「感謝」に変えれば「幸せの扉」が開かれる



Facebookで友人が推奨していたので買った本です。タイトルからして、まあそうだろうなと感じました。著者は来夢(らいむ)さん。もちろんペンネームでしょう。アストロロジャーとあります。私はよく知らないのですが、おそらく占星術師のことをそう呼ぶのかと。

本の帯にはこうあります。「自分の「気」を取り戻す 小さな習慣」「今日の生き方が、明日につながっていく」私もそう思っているので、内容的には思った通りのものではないかと感じ、それで購入しました。

読んでみて思ったのですが、正直に言うとわかりにくいです。言葉がスッと入ってこないのです。とは言え、決して違和感があることが書かれているのではありません。ただ、その言葉の言わんとするところが、流れるように入ってこないのです。

これは、1文が長かったりすることや、です・ます調なのに、ところどころで体言止めすることとか、何の説明もなし唐突に書かれる表現があることなど、表現が原因ではないかと私自身は解釈しています。

とは言え、書かれていることの本質は、素晴らしいものだと思います。なので、ここでも紹介したいと思います。きっと、これが合う人もおられるでしょうから。


と言うことでさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

あなたの人生には、あなたに必要なことが起きています。
 それは、あなたの人生に必要なものは、すでに用意されているということでもあります。
 目の前にあること、起きていることをちゃんと見たなら、あなたにはあなたしか歩めない「道」があることに気がつけるでしょう。
」(p.4)

プロローグに書かれている文章ですが、これがすべてを言い尽くしているように感じます。起こることはすべて必然で無駄がない。それがわかれば、抗うこともなく、他人の真似をする必要もありません。安心して、自分の道を歩めば良いのです。


男が稼いで女を食べさせる時代なんて、とっくに崩壊しています。
 たとえ他人から後ろ指をさされるような人でも、愛してしまったらどうしようもない。他人がとやかく言うようなことではないわけです。
 いまは、「これでいい」「これがいい」といった基準は、自分で決められる。「本当にそれでいいのか」という不安はあっても、それでも自分で選べる自由があるわけです。
 それが、自分の活き方で行き方=生き方になっていきます。
」(p.32)

常識と言われる世間の価値観、他人の価値観などは、どうでもいいのです。自分がどうしたいのか、自分がどう生きたいのか、それだけが重要なのです。


人はそれぞれ、性分も価値観も違うから、それを認めて扱うことが大切です。それが自分としての、幸せ体質をつくっていくことにつながります。
 たとえば、いくら健康を追い求めても、それを指導している先生のリズム=性分や価値観や世間一般の標準的なリズムと、自分のリズム=性分や価値観が合わなければ、バランスを崩して不健康を呼び込んでしまったりする。
」(p.51)

たとえそれが師の教えだったとしても、自分の価値観と違うのであれば、自分に合わないことはあるのです。盲目的に他人に従うのではなく、自分というものを中心に持ちながら、他人の意見を参考にすることが重要なのだろうと思います。


その後で、「幸せ体質」「不幸体質」を書き並べて比較しているところ(p.52 - 53)がありました。

・幸せ体質
「自分に起こる現象のすべては必要事項と感じる」
「素敵な人を素直に素敵と感じる」
「自分の価値観を知っていて、それでいてそれを人に強要しない」
「来るものは拒まないし、去るものも追わない」
「相手を尊重し、自分に後悔のないよう、気持ちを正直に伝える」


・不幸体質
「なんで私がこんな目に……と感じる」
「素敵な人を否定する」「妬み、やっかむ」
「その場しのぎの価値観を相手に押しつけ、他人の価値観は一切認めようとしない」
「一方的な気持ちを抱き、恨み、つらみ、または固執・執着する」


結局、他人をコントロールすることが自分の幸せに通じると信じていて、他人(あるいは環境)が自分の思い通りであることに固執していることが、不幸体質になっているように思います。幸せ体質なら、他人は他人でいていいし、自分は自分でいていいと許容できるのです。


価値観は人それぞれだから、自分とは違う人を「すごい」と感じて見習うことも必要だけど、その先で、自分にはあてはまらないし、向いていないってわかるときが来ます。
 そこで「所詮無理」って察知する気づきは敗北ではなくて、それこそが素。その経験を力とした行いは、いずれ自分だけの芯=真なる勝利へとつながっていきます。
」(p.72)

ここはちょっと難しいところだと思いました。自分が何でもできるわけではないという諦めは、ある意味で敗北感と背中合わせです。それが本当に自分に合わないことなのか、それとも逃げなのか、見極めが難しいと思うのです。

けれども、自分がまったく興味がわかないことであれば、できない(やらない)ことに敗北感は感じないと思います。どこまで世間の価値観を自分が引きずっているのか、そこが見分けるポイントになると思うのです。

斎藤一人さんは、英語ができないことをまったく問題にしていません。彼は、自分には英語は必要ない、と信じているからです。もし心に不安があって、「今どき英語もできないと、困ったことになるかもしれない。」などと思っていると、なかなか思い切れないかもしれません。


いつの時代にも、自分自身の問題を社会や親のせいにする人たちは存在しているけれど、生きている時代も親も兄弟も、当然自分が選んできているわけで、その環境でどう生きて、自分なりにどうしていくか、そのすべてが今世の自分自身の魂磨きとなるのです。」(p.80)

あまりに当然のことのように書かれているので、そういう価値観のない人には違和感を覚えるかもしれません。けれども、すべては自分(魂)が選んでいるということは、私もその通りだろうと思います。

自分が選んだ環境、自分が選んだ登場人物がいるドラマで、主人公である自分がどう生きるかを自分で決めている。それが私たちの人生ドラマだろうと思います。


目の前に起きるすべては自分への必要事項であって、幸や不幸でくくれないってこと。
 いま、一瞬起きている出来事だけで、人生は決まらない。もっと生きている自分を信頼してほしい。
 自分に正直に生きるとは、自分を信頼して生きるってこと。人間は霊長類なわけで、それぞれの行く道への合図は誰にでも平等に、さまざま起きている。
」(p.99)

起こることがすべて必然で無駄がないのだから、それを信頼することが重要です。あの人は導かれても自分は導かれないなどということはないのですから、自分の導きを信じていればいいのですね。


著者は星占いによるセッションをされているようですが、この本は、よくある星占いの解説本ではありません。星占いも導きの1つに過ぎないという視点から、私たちの生の本質を語っているように思います。

全体的にまとまりがないというか、話があっちこっち飛んでいる印象があります。ただそれも、著者の自由な感性の成せる技かもしれません。数多くのセッションで実績を残している方ですし、書かれている本質的なことは、私も共感します。

「あたりまえ」を「感謝」に変えれば「幸せの扉」が開かれる
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 13:55 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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