2016年11月06日

海難1890

 

映画で観て、とても感動したので本を読んでみました。どうやら、この本が原作なのではなく、映画をもとに本にしたノベライズ作品のようです。著者は豊田美加(とよだ・みか)さん、映画の脚本は小松江里子(こまつ・えりこ)さんとなっています。

この映画は、昨年末(2015年)に公開されたようですが、私は最近になって、タイから日本への機内で観ました。しかもたまたま観ただけで、こんな映画があったことすら知りませんでした。

観てみると、エルトゥールル号遭難事件を扱ったものであることがわかりました。そしてそれが、イラン・テヘラン在留邦人救出事件につながっているということを、この映画では扱っていました。

このことは、白駒妃登美さんの本などで知っていましたが、改めて映像で見ると、また受ける印象が違います。いろいろな人の思いを考えてみる時、込み上げてくるものがありました。深夜便だから良かったですが、暗い機内で声を押し殺しながら、涙をボロボロと流しました。


ではさっそく、一部を引用しながら・・・と言いたいところですが、これも小説ですからね。ぜひ読んでいただきたいと思います。ここでは、簡単にあらすじを紹介しましょう。

トルコの国威発揚のために、答礼の航海に出たエルトゥールル号。様々な試練を乗り越えて日本に到着し、天皇陛下の謁見も済ませ、あとは帰るだけとなります。しかし、無理をして台風シーズンに出向したことがアダとなり、遭難することになりました。和歌山県の先端にある大島で座礁し、600人ほどの乗組員の内、生存者がわずか69人という大惨事になります。

このエルトゥールル号遭難事件で、生存者を助けたのが大島の貧しい人々でした。自らの体温で遭難者を温め、その日暮らしなのにわずかな食料を提供し、トルコの人々を助けました。

そして時が流れること95年。イラン・イラク戦争が勃発します。イランの首都テヘランに残された外国人を救うために、それぞれの本国から救援機が向かいます。しかし日本だけは、救援機が来なかったのです。日本航空は乗務員の安全が保証されないとして拒否し、自衛隊は法律の問題があって派遣できません。(※日航機は許可を待っている間に時間切れになって、飛び立てなかったと本には書いてあります。)

その時、日本人を救うために救援機を飛ばしてくれたのがトルコでした。自国の国民がまだ残っているのにも関わらず、トルコは日本人を助けることを優先し、自国民は危険な陸路を避難することになりました。

飛ばす救援機の乗務員を募集すると、居合わせた全員が率先して挙手したと言います。自分にも危険があると言うのに、日本を助けることを優先したのです。また、自国民より日本人救援を優先した政府に対して、国民はほとんど批判しなかったと言います。

どうしてトルコの人々が、こうまで日本人を助けようとしたのか? それは、およそ100年前のエルトゥールル号遭難事件を、みんなが授業で習っていたからです。今こそ恩返しをする時だと、意気に感じてくれたのだと思います。


このことが、実際の歴史であることに驚きます。人というのは、こうまで優しくなれるのだと、感動せざるを得ません。

私は、機内で観た映画をもう1度観たくて、DVDを購入しました。そして、もっと手軽に読めるようにと、本も買いました。この歴史的事実を、多くの人に知っていただきたいと思います。

海難1890
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 17:30 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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