2016年11月05日
おひとりさま出産
七尾ゆずさんのマンガを読みました。おそらくホリエモンさんが勧めていたので買ったのだと思います。
タイトルからわかるように、シングルマザーの本です。と言っても、通常のシングルマザーとは違っています。
ではさっそく、一部を引用しながら・・・と言いたいところですが、これはマンガですから。その代わりに、あらすじを紹介しましょう。
主人公は、売れない漫画家。七尾さん自身のことです。年齢は38歳。子どもを生むためのリミットが迫っています。
付き合っている男性は30代のイケメン。ただし、金銭的にルーズで甲斐性なし。したがって、結婚して堅実な家庭を築くという可能性が感じられません。
そんなとき、七尾さんは将来の孤独が案じられて、子どもが欲しいと思うようになります。結婚してくれなくていいというより、むしろ結婚したくない。経済的に大変になるだけだから。だから男は要らないけど子どもが欲しいと思うのです。
妊娠するのに効率よく性交するための努力、結婚しないけど妊娠したことを親にどう伝えるのかなど、様々な問題が起こります。
そういう騒動を経て妊娠し、出産をどうするかを考え、いろいろな公的扶助制度を調べ、対策を考えていきます。
思い通りにならなかったり、思ってもいなかったことに気付いたりなど、いろいろなことが起こります。そういう騒動の末に、出産となるようです。
「出産となるようです」と書いたのは、この本1冊では、最後まで描かれていないからです。続編があって、出産までと、その後の子育て編とあるようです。
「でき婚」と言われる「できちゃった結婚」でさえ、20年前はなかなか受け入れられませんでした。シングルマザーも白い目で見られました。それがやっと認められるようになってきた昨今、今度は最初から男を必要としない「おひとりさま出産」なのですね。
私は、生き方はいろいろあって良いと思います。別に愛する人(男)の子どもでなくていい、自分の子どもが欲しいという考えも、アリだと思います。
もちろん、批判はあるでしょう。「子どもの人生を何だと考えているんだ!?」みたいな。けれども、だったらそういう人が、本当に子どもに完璧な人生を歩ませているでしょうか?
ただ単に自分の価値観で完璧だと思うことはあっても、子どもからすれば、いろいろ不満があるかもしれません。世の中は、そういうものではないかと思うのです。
新たな価値観を示してくれる面白いマンガだと思います。今後どういう展開(問題)があるのか気になるので、続編も買ってみたいなと思いました。
<追記>2016.12.18
続編を買って読みました。3冊セットでお勧めです。
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