何かの紹介で気になって買った本です。著者は清水義久(しみず・よしひさ)氏。気功の大家のようです。
それがどうして「出雲の神さま」なのか、そのへんの理由はよくわかりません。どうやってそれを発見したのかも不明です。ただ、清水氏は気がわかるということで、この方法が間違いないと確信されたようです。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「この本を読むことで、あなたも、
「願い事が次々叶っていく、都合のよい世界」
を引き寄せることができるようになります。
そんな素晴らしい世界の実現に、力を貸してくださるのが、
「出雲の神さま」です。」(まえがき p.2 - 3)
つまりこの本は、自分に都合のよい出来事が次々に起こるような、引き寄せの法則を駆使する方法を示したものになります。そしてそのために、「出雲の神さま」に頼むことが有効だということですね。
「ということは、いつも「よいこと」を願っていれば、明るさや楽しさといった情報を持つ、よい出来事が引き寄せられるということになります。
ただし、そこには「気」のエネルギーが必要で、その量が少なければ願い事は叶わないし、よい出来事も発生しにくいということがあるのです。」(p.19)
自分の「願い(思い)」が原因で、それに合う結果が現実に現れるということです。そのとき、気のエネルギーが多いか少ないかも、影響するということですね。
「ところが、私たちが望むどんな願い事の「マイ金型」も、用意してくれる存在がいるのです。
それが、出雲神の総代表・大国主(おおくにぬし)さんです。
こんなステキな計らいをしてくださるのは、八百万の神さまの中でも出雲の神さまだけ、なのですよ。」(p.81)
願いが実現するには、まず金型となる気のエネルギーが必要だと言います。しかもそれは、自分の金型、つまり「マイ金型」でなければ、自分の願いが実現しないのだと。
さらに、どんなマイ金型を持っているかは、最初から決まっていると言います。したがって、どんなに願ってもマイ金型を持っていなければ、それは実現しないのです。
では、持っていないマイ金型をどうすれば手に入れられるかですが、「願うこと」「できると思うこと」「保持すること」の3つのステップでそれができると言います。しかし、「願うこと」は簡単でも、「できると思うこと」や「保持すること」は難しいもの。
そこで、出雲の神さまに頼れば、持っていないマイ金型も簡単に与えてもらえるというのです。
「ですから、あなたが大国主さんに願い事を叶えてもらうための条件はただひとつ。
「笑うこと」なのです。」(p.106)
ただ「笑うこと」によって、出雲の神さまに願い事を叶えてもらえるようになるのですね。
とは言え、それで終わりではなく、そのために「浄化」と「活性化」のワークが必要だと言います。ネガティブなエネルギーを消して、よいエネルギーをチャージすることです。
「そこで、
「関係者すべてを幸せにしてください」
といって神さまに丸投げすると、神さまは関係者全員の「未来」を見たうえで、ベストアンサーをくれるわけです。
みんなの幸せを願える人は「よい人間」です。「よい人間」には神さまが共振します。そして問題や願い事を、よい現象に高めて解決してくれます。」(p.170)
たとえば不倫相手と上手くいくということを願えば、相手の奥さんを苦しめることになるかもしれません。そういう矛盾する状況で、全員の幸せを願うことがコツなのだと言うのです。
しかし、私たち人間には限界があります。あれもこれもすべてというのは無理です。3次元空間にいる限り、あっちとこっちの両方は手に入れられないからです。しかし、その限界さえ超える方法があると言います。
「「出雲の神さまをまとう」=「人間神化」。
方法はただひとつ、これしかありません。」(p.212)
出雲の神さまに包んでもらうようにして、人間としての限界を超えるのです。
この本には、ここで紹介したようなことを実践する方法が詳しく書かれています。
ただ私は、いろいろ疑問に感じざるを得ません。突然降って湧いたように「こうすべし」と言われても、それが正しいという根拠が何も書かれていないからです。
しかし、別の見方もできます。ここで言われていることは、要は上手くいくのだと信じて委ねて、自分は力を抜いてフニャッとしていることですから、これは「引き寄せの法則」を駆使するためのテクニックです。それが簡単にはできない人も、「出雲の神さま」と言われれば、何となく親しみも湧くし、信じやすいという面もあるかと思います。
まあ、こういう方法もありなのかな、と思います。これが役立つという方もおられるでしょうから、一概にダメとは言いません。それに、私の故郷は島根県ですから、出雲の神さまに親しみもありますからね。
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