2016年09月24日

人の心を動かす伝え方



大本教の教祖の出口王仁三郎(でぐち・おにさぶろう)氏のひ孫にあたる出口光(でぐち・ひかる)氏の本を読みました。と言っても、宗教関係の本ではありません。

タイトルからして、人の心に響く話し方のテクニックが書かれているのかと思いました。たしかにそういう面もありましたが、しかしこの本が伝えたいことの本質は、そういうテクニック的なものではありませんでした。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

まず第1章で、テクニックは重要ではないと言います。それよりももっと重要なもの。それが伝えたい「想い」だと言います。その例として、卒業式に子どもへの感謝の気持ちを詰まりながらも話した母親の話をします。

お母さんのスピーチは息子に対する「想い」にあふれていました。そしてそれは、今日卒業を迎える子どもたちの親全員の本当の「想い」でもありました。だから人々に伝わったのです。
 つまり、あなたの言葉が相手に伝わらないのは、話し方の問題だけではないということです。
」(p.23)


ではどうして、普段は「想い」を語ることができないのでしょうか? それは理性や感情が邪魔をするからだと言います。つい子どもを叱ってしまうのも、本当は「愛している」とか「大切なのだ」という「想い」の前に、感情が邪魔してしまうからなのだと。

感情や理性を消すには、それらがあることをいさぎよく認めて、言葉にして出してしまうことが有効です。
(中略)
 マイナスの感情や理性を認めると、不思議なことにそれらが消えて、本当の「想い」が見えてくるのです。」(P.59)

自分の感情を抑圧せずに、感じたことや思ったことを、そのまま認めることが重要なのですね。


「なぜ」を考えることで、魂から生まれる本当の「想い」を言葉にすることができます。すると、あなたの「想い」は相手に伝わるのです。」(p.78)

理性で考えたことに対して、「なぜそう言うのか?」という問を自分に投げかけるのです。そうすると、その先にある自分の「想い」に気づくのだと。


この後、「四魂の窓」によって、人を4つのタイプに分類します。そしてそのタイプごとに、「想い」を探る上でヒントになる動詞(志動詞)を見つけていきます。これによって、人や場に合わせた話し方ができると言うのです。

極端な表現でいってしまえば、
「好きな人の話は聞けるが、好きになれない人の話は聞けない」
 ということです。
」(p.125 - 126)

自分の人生の喜びや、怒り、悲しみ、楽しみをわかってくれる人は、誰にとっても大切な存在であり、そういう相手のことを、人は好きになるということです。」(p.126)

このように、人を理解して、わかっていることを伝えることによって、好きになってもらえる、つまり聞く耳を持ってもらえるのです。そのために「四魂の窓」「志動詞」が重要なのだと言います。


相手に本当の「想い」を伝える方法は、あなた自身が相手の本当の「想い」を聞く方法でもあります。
 上手に自分の「聞き耳」をつくることができれば、会話のキャッチボールがさらに順調に進むことはいうまでもありません。
」(p.145)

自分の「想い」を伝えるには、相手の「想い」を聞くことなのだと言います。このようにして「想い」でつながることができれば、人間関係はとても素晴らしいものになります。


ここまでは、言葉でどうやって伝えるかという内容です。しかしここからは、「想い」を極めて「志」を見つけることや、「志」で人とつながることの重要性を訴える話になります。

つまり、人の心を動かすというのは、自分の「志」を見つけることであり、人と「志」でつながろうとすることなのです。

あなたの本当の「想い」に触れたときに、あなたの言葉に魂が宿ります。その言葉はとてつもないパワーをもち、必ず聞く人の魂を揺さぶるでしょう。
 あなたの魂の奥底にある本当の「想い」に触れて、ほんの少しの勇気をもって、それを「志」だと、自分自身で認め、受け入れることから始めてほしいのです。
」(p.238)

誰の心の底にも、この「志」があると言います。それは、世の中を良くしたいという想いにつながるものです。それを気づかせようとするのが、この本の主題だと感じました。


他人を都合よく動かすことではなく、「志」に感銘する同士を得る。そういう「志」でつながった仲間なら信頼できるし、語り合っても楽しいと思います。

そのためには、まず自分が「志」を持つことです。そのために、この本は役立つと思います。

人の心を動かす伝え方
 




タグ:出口光
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 13:19 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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