2016年09月15日

ソース



おそらく昨年買った本だと思いますが、やっと読むことができました。作者はマイク・マクマナス氏で、翻訳はヒューイ陽子さんです。プロデュースとして喜多見龍一氏の名前もあります。

「あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。」と表紙のキャッチにありますが、おそらくそういったことで買ったのだと思います。ワクワクと言えばバシャール。そして出版社のVOICEは、バシャールの本を数多く出版しています。


ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

私たちは世間の目を気にし、直観を無視し、独創的な発想を抑え、のびのびとした大らかな行動や本当に自分らしい生き方をしてきませんでした。この代償はとても大きく、本人だけではなく社会も損失をこうむっていいます。私たちは自分の心を満たしてくれない生き方を選んだ結果、人生に不満を感じ、いらだっています。
 そうした生き方を変えるには、自分のワクワクを追求すればよいのです。
」(p.6 - 7)

本の冒頭にある前書きで、マクマナス氏はこう言います。バシャールとまったく同じですね。ただワクワクすることをやればいい。非常にシンプルです。


マクマナス氏は、いわゆる落ちこぼれの子どもを集めて、特別授業のようなものをやったことがあるそうです。段々と打ち解けて生き生きと授業に打ち込むようになる生徒たちを見て、マクマナス氏はこう感じたそうです。

この生徒たちは問題児や落ちこぼれと見られていました。本当にそうでしょうか。この子たちは他の子たちに比べて、外部の圧力から自分を守ることが不得意な、傷つきやすい生徒だっただけなのではないでしょうか。
 むしろこの子たちの姿は、現代社会のゆがんだ教育観を反映しているのです。
 個人の興味や好奇心をまったく無視して、一律の教育を上から押しつける学習法で、社会で生産的活動を意欲的におこなう、幸せな人間を育成できるという誤った教育観を。
」(p.33 - 34)

このときの実験的教育で得られた成果が、マクマナス氏の「ソース・プログラム」につながっているそうです。


社会全体としても個人としても、私たちは多くの誤った社会通念をうのみにしています。そのために自分の一番大好きなことが見つけられず、人生の方向性を見失っています。こうした社会通念は、一見道理にかなって、実際的な智慧のように見えますが、その実、人々を不幸にし、人生のバランスを狂わせるものです。」(p.50)

常識とか、一般的になど、慣習的なことがらは、個人の価値観を抹殺します。そのことが問題になるのです。


マクマナス氏は、世の中にはたくさんのウソ(真実ではないこと)が、あたかも真実のように信じられていると言います。

責任感に関する誤解は、私たちの社会の中で一番強い誤解です。
 人々は数多くの言い訳をつくり、自分の人生が悲惨なのはしかたがないと言い聞かせます。生き方を変えることはしないで、自己を正当化する高い壁を築き、その中に自分のワクワクを閉じ込めています。そのくせ、どうして自分はこんなに人生に疲れているのかと悩むのです。
 もっとも責任のある生き方は、自分が大好きなことを見つけ、それだけを追求することです。
」(p.63)

しなければならないからと言って、義務に従うことが責任を果たすことだと、私たちは勘違いしていると言います。本当の責任とは、自分に対する責任なのです。最大限に自分自身を生かす責任です。


ヤル気に対してもウソがあると言います。「ヤル気を起こせ!」というのは、やりたくもないのに、無理してやれということであり、本当のヤル気ではないのです。

蒸気機関車を見た子供たち全員が汽車に夢中になるわけではありません。」(p.70)

それぞれの子供のワクワクを選んだのは環境ではありません。親や教師が子供に影響を与えることができるとしたら、その子が好きなことを追求するのを応援するか、やめさせるか、ということだけです。」(p.72)

つまり、ヤル気が起こるのは、そもそも自分の中にあるワクワクを見つけるからであって、他人から押しつけられるものではないのです。

しかし、ワクワクと中毒症状は別だと言います。一日中テレビゲームをするのは、それがワクワクするからではなく、心理的問題があるからだと言います。何かからの逃避ですね。私たちのワクワクは、何か創造的な行為の中に生じるのです。

創造性には奇跡的な力がそなわっていて、何か創造的な行為をすると、それだけ心が解放され自由になります。
 劣等感が消えたり、爪を噛んだりする不安症的悪癖が減ったり、強迫観念や神経症がやわらいだり、場合によっては完全に消滅したりします。
」(p.75)


能力のウソもあります。能力があるからと言って、それがやるべきこととは限らないのです。

適性があると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。しかし、適性がなくてもワクワクすることなら、やったほうがよい」(p.79)

これは選択の問題ではなく、自分に対する義務なのです。自分のワクワクを無視して能力や技術だけをみがいていても、仕事の能力が優れているだけの、心の空洞に気づくことすらない、孤独でさびしい人間になってしまうかもしれないからです。」(p.89)

能力に関係なくワクワクを追うこと。それが自分自身を大切にすることだとマクマナス氏は言います。


人は自分に能力があるかどうかと心配しすぎています。好きなことをしていたら、充分な収入を得られないのではないかと、始める前から心配しています。そんな心配をする必要はまったくありません。ワクワクすることなら、人は自然にヤル気が出てきて、だんだん上手になっていくし、幸せで満足そうな人のところには人や機会やお金が引き寄せられてくるものです。」(p.91)

能力があるとか、上手にできるとか、そういう打算的な理由で何かを始めても、心は空洞なままです。それよりワクワクするものを始めれば、最初は下手くそで、上達が遅くても、いずれそこで一人前になるのですね。


さらに、すぐにやらなければみたいな決断も、重要ではないと言います。

ですからヤル気が起きないときには、ぐずぐずしてかまいません。どんどん先に延ばしましょう。そんなときは、ちょっと休む必要があるのかもしれません。自分の気持ちをさぐる必要があるのです。あなたの人生の方程式がとてもむずかしくて、潜在意識が情報処理を終えるまで少々時間が必要なのです。それはしばらくかかります。かなり長くかかることもあるでしょう。」(p.104 - 105)

すぐに始めなければと、焦る必要はないのです。それより、そうすることがワクワクするかという、自分の心にしたがうことの方が重要なのですね。


優先順位はどこか無理があって、不自然です。経営学や一般の成功哲学ではものごとを優先順位をつけるように教えますが、人間の基本的なニーズである自己実現という面ではマイナスの効果しかありません。」(p.116)

優先順位をつけるのは、他のことにかかずらわっていると、大事なことが達成できないから、という不安があるからですよね。その他のことがワクワクしないことなら、やらなければいいだけです。けれども、ワクワクすることなら、優先順位をつけず同時並行的にやるべきだとマクマナス氏は言います。

自分にとって大切なことに関心をはらいつつ、ワクワクのすべてを実生活に生かさないかぎり、人は幸せにはなれません。ワクワクを残らず実行していくと、人生の新しい扉が開いて、それまで夢にも思わなかった人に出会ったり仕事にぶつかったりします。新しい生き方が生まれ、新たな出会いや天職に恵まれます。「同時実行」の考えを実践していくにつれて、あなたの心は満たされていき、その結果、気力や体力がますます増進します。それがあなたを魅力的な人間にし、周囲の評価も変えてしまうのです。」(p.138 - 139)


ソースの実践において、マクマナス氏は「目標を立てるな」と言います。

目標を立てる代わりに、目指す方向だけを決めておくほうが、長期的には多くを成し遂げられるのです。方向には上限も下限もなく、目標を達成できなかった敗北感を味わうこともなければ、プレッシャーもありません。前章の「小さな一歩」の考え方とぴったり対をなし、幅広い体験を受け入れる柔軟性を持っています。」(p.162)

目標を立てるメリットもあるのでしょうけど、プレッシャーがあるというデメリットもあります。それに、目標によって限定されてしまうということもあるようです。


自分がしようとすることが大事業であれ小さなことであれ、できるという信念がなければ何ごとも達成できません。信念には偉大な力があります。信念は私たちが望む方向に汽車を走らせる機関車の役割を果たす、人生の原動力といえます。」(p.168)

信念とは、「必ずそうなる」と信じていることです。これは、単に「信じる」と言おうと、「確信する」と言おうと同じこと。別の言葉で表現すれば「知っている」とも言えますね。


頭で考えた条件をもとに探そうとすると、その条件に合うものが、かえって見つからなくなります。探すという行為そのものが目的のものを押しやってしまうからです。
 ですから仕事を探さないでください。それよりも、自分の生来のワクワクに根ざした生活を築くようにしてください。
」(p.189)

「探す」のは、「今それがない」という信念に他なりません。ですからその信念が、引き寄せられてしまうのです。

だからこそ、ワクワクすることをしながら直観にしたがう生き方をすべきだと、マクマナス氏は言うのです。


まずやりたいことをやるのです。そうすればお金はあとからついてきます。

 とにかく朝から晩まで一生懸命自分の夢やワクワクを追いかけましょう。自分の好きなことやワクワクすることを中心にした生活をするようになると、その度合に応じて、夢の実現を助けてくれる機会や人物があなたの前にどんどん現れます。
」(p.214)

「ゾーン」に入ると言いますが、まさにこういう状態でしょうね。何をやっても上手く行くし、どんなピンチも勝手に解消されていく。お金の問題も、同じだということですね。

歴史上の人物でも、夢を追い続けただけで上手く行った人は大勢いるとマクマナス氏は言います。たとえば、ヘンリー・フォード氏やキュリー夫人など。

彼らに共通しているのは「失敗を覚悟で、自分の夢をどこまでも熱心に追求した」点です。成功した人には「誰が何と言おうとも自分はやる」という気概が特徴として見られます。彼らは、どんなにまわりの人から反対されても、どんな障害物が現れても、くじけなかったのです。」(p.216)

成功の法則は2つしかなく、「始めること」と「続けること」だと言います。別の表現では、「諦めないこと」とも言えます。それは、たとえ途中で失敗したように見えても、それでもやりたいという情熱なのです。


ソースのプログラムでは次の4つの行動が重要だと言います。

@人生のあらゆる面において自分が持つワクワクの「すべて」を見つける。
 A発見したワクワクは、ひとつ残らず「すべて」、現在の生活に生かす。
 B自分がワクワクすることを自分自身や人のために無条件に使う。
  人のために使うときは、なるべく人知れずこっそりと使う。
 C@からBまで実行しながら、バランスの取れた生活を目指す。
」(p.235)

この「すべて」というのが重要なポイントのようです。そして優先順位をつけずに「バランス」を取ることですね。


ソースの生き方をするとき、自分の枠を超えることが重要になります。しかしそれは、バンジージャンプをするような、無茶なことをする意味ではないと言います。

最大限のリスクを冒すというのは、可能なかぎり自分の枠を広げる努力をしながら、常に学び成功する態度を指します。自分の住み慣れた世界から少し飛び出してみることであり、慣れた環境の外へ出て冒険することです。感情的にも、ときには経済的にも冒険をして、自分にできることをすべて試すことです。自分の力をすべて出しきる覚悟で挑むことです。そうしたチャレンジに立ち向かうとき、人はリスクを冒していると感じます。」(p.242)

いつもと違うことをやってみる。そういうちょっとした冒険によって、自分の枠を超えて行くのですね。


大事なことは、あらゆる行為を愛情の表現としておこなうことです。「ソース」の四つの基本条件の三番目、「無条件に人に尽くす、しかも、できればこっそりと尽くす」というのは、このことを言っています。」(p.251)

損得ではなく、愛情から行うこと。それが人に尽くすことであり、ソースの生き方なのです。


ソースという自分の中の源泉、あなたの真の意味での「個性」を生きるようになると、日常の中で生活していても、常に力にあふれているのが実感できるようになると思います。この力は、あなたの中から自然にわいてくるもので、たとえばモチベーションセミナーなどに出て、人工的につくられた力はすぐにしぼんでしまったりしますが、決しておとろえることがありません。」(p.238)

ソースというのは、自分の個性であり、自分だけの生きる意義なのですね。だから、後付けのモチベーションアップのように、途中で枯渇したりしないのです。


最後に、プロデュースをした喜多見さんは、このように書いています。

「ワクワクの力」には一種、超越的なところがあって、それは理屈を超えている。それがどこから来るのかも、よく分からない。なぜ自分は汽車や線路を見るのが好きなのか(マイク自身がそうだった)、なぜ自分は海でも滝でも水に関わる場所が好きなのか、なぜ自分は機械を分解するのが好きなのか、なぜ自分はギターでなくドラムが好きなのか、なぜ自分は世界の少数民族に魅かれるのか、なぜ自分はアメリカではなくドイツに魅かれるのか。どの質問にも答えが、ない。これを論理的・科学的に説明しようとすると、なかなかむずかしい。まあ、「魂の刻印」というひとつの答えを個人的に持ってはいるが、社会一般には今のところ科学的思考とは認められていない。
 しかし明白なのは、ワクワクがあなたの人生を強力にドライブすることだ。このことだけは確かである。人はなにか、そのように仕組まれている。
」(p.302)

バシャール本も手がけられた喜多見さんだけに、ワクワクに魅せられた感じですね。そして、そのワクワクをどう実際の生活に落としこむのか、その具体的な手法を示したのが、このソースのプログラムだと言えるでしょう。


この本は、1999年10月に日本で発売されたものです。マクマナス氏は、その年に亡くなられたようです。マクマナス氏のことも、こういう本があったとも、私はまったく知りませんでした。

さらに、このソースのプログラム(ワークショップ)は、アメリカだけでなく日本でも行われているそうです。まだまだ知らない世界があるのですね。

ワクワクを実践してみたい方には、お勧めの1冊だと思います。

ソース
 

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 10:02 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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