2016年08月17日

3つの真実



以前に単行本で読んだことがありますが、野口嘉則さんのこの本を読み直したくなったので、文庫本で買ってみました。以前読んだのは、2008年のことだったようです。

ベストセラーとなった「鏡の法則」で有名になった野口さんは、メンタルマネジメントの講師です。しかし、単に心理学を応用しているだけでなく、スピリチュアル的な面もあることが、この本を読むとよくわかります。


ではさっそく一部を引用しながら…と言いたいところですが、これは小説になっています。なので引用は限定しながら、あらすじを紹介することにします。

主人公は、自らを「ミスター目標達成」と名乗る矢口亮。成功法則と出合うことで、ダメダメ人間から成功者へと階段を登りつつありました。

しかし家庭では、妻はうつ症状に悩んでおり、息子は登校拒否をしています。思い通りにならない家庭に、イライラすることも多いようです。

そんなとき、会社でとんでもない出来事が起こります。会社の目標達成のためには絶対欠かせないトップ3の社員が揃って、辞表を提出してきたのです。しかも、顧客を奪って独立するのだとか。

怒り心頭の矢口は、家族にもイライラをぶつけます。家庭にも居場所がなくなり、仕方なくオフィスへ出かけることにしました。

いつしか机の上で眠ってしまった矢口は、朝7時くらいに目が覚めます。そのとき、謎の老人の訪問を受けるのです。

その老人は、ある人物から依頼されて、矢口を助けるために来たと言います。

君の中に問題を解決する力が、いや解決どころか、その問題をきっかけにして真の豊かさを実現する力があるのじゃからな。しかし、君がその偉大な力にアクセスして、真の豊かさを実現したいなら、どうしても知るべきことがある。それを教えることが、わしのできるサポートじゃ」(p.49 - 50)

その「どうしても知るべきこと」というのが、「3つの真実」なのです。


ところが多くの人間は、自分にとっての本当の幸せがなんなのかを知らない。その結果、本当の幸せを犠牲にして生きるはめになる。ある者はお金を得るために、ある者は人から認められるために、ある者は自分の正しさを証明するために、本当の幸せを犠牲にするのじゃ」(p.71)

謎の老人は、本当の幸せについてわかっていないことが、問題の根源にあると指摘します。お金は幸せになるという目的の手段だったのに、いつしかその手段が目的となり、本当の目的がないがしろにされてしまう。だから幸せから遠ざかるのだと。


大人も子どもも、周りから評価されるために、目に見える結果ばかりを追い求める。そして、自分らしさを埋没させてしまっているのじゃ」(p.84)

目に見える結果によって人から認められようとする限り、比較の世界にはまり込んでしまう。比較の世界では、自分の相対的な価値は上がったり下がったりするのじゃ。」(p.84)

人は、人とのつながりにおいて幸せを感じます。しかし、そのつながり方を間違えて「依存」してしまうと、かえって不幸になるのです。他人と比較して劣等感を感じたり、優越感を感じようとして他人を責めたりします。


ここで重要なことを教えよう。いいかね、人間の行動の動機は、突き詰めていくと愛か怖れのどちらかしかないのじゃ。このことを知ると、自分の行動の背後にあるものを理解できるようになる」(p.86)

「神との対話」でも、究極的な動機は愛か不安(怖れ)だと言っています。これがわかるだけでも、随分と見方が違ってくると思います。


人間は、怖れによって行動するとき、本当の幸せから遠ざかっていく。よく覚えておきなさい。本当の幸せは、愛に生きるとき、もたらされる。われわれは、愛に生きるとき、幸せに人とつながることができるのじゃ」(p.94)

怖れは消さなくてもよいから、支配されないようにしなさいと、謎の老人は言います。そのために重要なのが自尊心だとも。

自尊心を自分で満たすことができるようになれば、人から認められなくなることへの怖れや、相手にされなくなることへの怖れに支配されなくなる」(p.95)

自尊心を持って怖れに支配されなければ、愛に生きることが可能になるのです。

教えてあげなさい。『君はそのままで素晴らしい存在なんだ』と。子どもの自尊心は、いい成績を取って褒められたときに満たされるのではない。悪い成績を取っても抱きしめられたときに満たされる。」(p.105)

ありのままの自分でも良いのだと受け入れられることで、子どもの自尊心は育ちます。こういう点は、アドラー心理学でも指摘している通りです。


ここで君にわかっておいてほしいことは、人間も宇宙も、その本質は愛であるということじゃ」(p.144)

私たちの本質は「愛」です。だから、ただ存在しているだけで素晴らしいのです。

人間は肉体を超えた存在であり、宇宙の偉大な力とつながっている。そして、その本質は愛である。これが第一の真実じゃ。このことを心の底から認めるとき、われわれの自尊心は満たされ、怖れに支配されなくなる」(p.146 - 147)

「3つの真実」のうちの1つ目は、こういうことなのです。もはや心理学の範疇を超え、スピリチュアル的な解だとも言えます。しかし、ここに触れない限り、人間が本質的に素晴らしい存在だとは言えないように思います。


この後、2つ目、3つ目の真実が語られます。それによって主人公の矢口は徐々に目覚めていきます。そして最期は…。

これはフィクションですが、読んでいて嗚咽を漏らしてしまいました。そして、この本を7回読んでみたい、という衝動に駆られました。

「神との対話」などで語られている真実を、ここまでわかりやすく物語にしたものは他にないと思います。強烈にお勧めしたい1冊です。

3つの真実
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 12:34 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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