2016年06月09日

奇跡が起こったのかもしれない

5月16日に1ヶ月後のリストラを通告されて、はや3週間が過ぎました。

最初は、現状が強制的に変化することに耐えられなくて、何とか今までのままでいられないか、または変化を小さなものにできないかということに、必死でしがみつこうとしました。

しかし、リストラされるという変化を止めることは不可能だとわかりました。そこで私は、その現実を受け入れることにしたのです。


この自分の気持ちの変化は、ある気づきから始まりました。

それは、しがみついている自分のことが嫌だなと感じたことです。

自分のことが嫌だと感じているということは、自分自身を客観的に見たのです。

誰が?

そう、そこにはしがみついている自我(エゴ)とは別の私がいました。私(自我)を観察している私です。

そして、私はしがみつくのをやめて、自分らしく生きようと思ったのです。


もう1つ気づきがありました。

それは、この変化は自分が創造している、自分が引き寄せているということです。日頃から私自身が言っていることですが、自分の現実を創造しているのは自分です。そのことに改めて気づきました。

「そうだよな。これも自分が創ったんだよな。」

何のために?

そう、それは自分のため以外に理由などありません。自分が何かを体験するために、最適な状況を創るのです。


そうだとしたら、もう受け入れるより他ないではありませんか。

私の精神にとって、これは快適な変化とは言えません。しかしこの変化を、私にとって良い変化だと見ることにしたのです。

「これもまた、しょうがない。」

そういう感じですが、これもまた私にとって必要なことなのだと、受け入れることにしたのです。


前にも書いたように、貯金はほとんどありません。ただ、会社に貸し付けたお金が少しずつ返済されるので、1年くらいは何とか食べていくことはできそうです。

しかし、今までのように何度も一時帰国するなど、そういったお金の使い方はできません。お金を使う時は、シビアに将来のことを考えないと・・・。

でも、そういうときに限って、お金を使う事態になるんですよね。妻が、日本に一緒に行きたいと言い出しました。

「そんなの、無理だよ。」

そう声に出しそうになって、私はその言葉を飲み込みました。

今回のリストラで、一番不安に感じたのは妻だと思います。それなのに、それをおくびにも出さず、明るく振る舞ってくれます。

その妻が、私の母親のことを心配し、会いに行きたいと言ってくれるのです。他で贅沢はしないから、日本に連れて行ってくれと。私の母からもらった浴衣を着て花火を見て、その写真を母に見せたいのだと。

これまでは、毎年2回、妻と一緒に帰省していました。そのとき、国内を旅行したりもしていました。でも今年は、まだ1回も連れて行っていないのです。

「わかった。いいよ。一緒に行こう。」


お金のことは、あまり考えませんでした。「なんとかなるだろう。」くらいなものです。

その数日後、売ろうとしていた投資用マンションが、予想以上に高く売れることがわかったのです。


10年くらい前だったか、売れないか検討したところ、ローン残高ほどの値もつきませんでした。なので、ローン完済するまで保持するしかないなと思っていたのです。

しかし、ちょうど悪い(良い?)タイミングで内装工事が必要となり、10万円以上の出費が発生しました。

この貯金が底をつきかけた状態で、この出費は痛い。今は、ローンの返済金と賃料がほぼトントンなので、こういう出費や税金も含めると、年間では赤字です。

賃料もだんだん下がってきたし、このまま持ち続けても負担が増すばかりではないか。そう思って、また売ることを考えたのでした。

10年前と比べると、多少土地の値段が上がったところもあるし、ローンの返済も進んでいるし、売ってローンを完済できるくらいになるのではないか。そういう淡い期待を抱いて、見積もってもらいました。


結果は、ローンを完済した上に、さらに数百万円が手元に残ることがわかりました。

貯金が底をつきかけていた状態から、急に数百万円の自由になるお金が手に入ることになったのです。これを奇跡と呼ばずに何と呼びましょうか。

今、マンションを売却する手続きを進めています。予定通りに売れるよう祈っていますよ。


もちろんこれで、私の一生が安泰になったということではありません。数百万円と言ったって、それだけで生活すれば、せいぜい1年くらいで底をつきます。

けれども、まとまったお金があるということは、何かに投資することができます。つまり、自分が自分らしいことをして生きていくための、基盤を作るために使えるのです。

そして少なくとも、明日の生活を心配する必要性はなくなりました。もっとも、もともとそんな心配はしていませんでしたけどね。

でも、安心して妻を日本へ連れて行き、花火見物を楽しむこともできます。


あとは、これから私が何をしていくかです。

とりあえず当面の生活には困りませんが、生活が安定しているとは言えませんからね。

何をしていくのがいいのか、じっくりと考えたいと思います。


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posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 18:02 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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