今読んでいる本の中で、野口嘉則(のぐち・よしのり)さんの「鏡の法則」が紹介されていました。
私は以前、本を買って読んだのですが、まだブログの中では紹介していませんでしたね。他の本(「僕を支えた母の言葉」)の中で、紹介しただけでした。
それで、「鏡の法則」を紹介する記事も書いておこうと思い立ち、これを書くことにしました。
ではさっそく、一部を引用しながら・・・と言いたいところですが、これも小説なのです。しかも短編です。
本では、「読んだ人の9割が涙した!」と帯に書かれています。また、○○ページで泣くみたいな予想もありましたね。
なので、自分で確かめるチャンスですから、ぜひ読んでみてください。
実はこの小説、ネットで全文を読むことができます。しかも、野口さん本人の「鏡の法則」のサイトです。
もともとは、ブログで4日間に分けて書かれたものだそうです。その反響が素晴らしくて、書籍化しましょうという話になったのだそうです。
しかし、全文がネットに公開されていたら、本は売れませんよね。たいていそう思うでしょう。だって、無料で公開されているものだし、それをわざわざお金を出して買うなんて、バカなことだと感じるでしょう?
ですから出版社も、ネットでは一部だけ公開して、あとは書籍でというようにしましょうと、提案してきたそうです。
しかし野口さんは、本を売って儲けようとは思わなかったのです。ともかく、1人でも多くの人にこの話を知ってもらいたい。そして幸せになってほしい。その思いだけだったのです。
そして、ある出版社だけが、その野口さんの思いに応えたのだそうです。そのことが、今読んでいる本に書かれていました。この本も、もうすぐ紹介しますけどね。
「当たり前です! もちろんあのままにしておきます!
1人でも多くの人に読んでもらわなきゃだめです。あの話は。
でも、ネットを見ることができない人もいっぱいいますから、そういう人たちのために、本を出しましょう!」
(「私が一番受けたいココロの授業 講演編」p.110)
そう言ったのは、総合法令出版の編集者の方だったそうです。
しかし、ネットで公開していたことによって口コミでどんどん広がり、本の注文も増えてベストセラーとなりました。
野口さんたちの「与える」精神によって、野口さんも出版社も、「与えられる」という結果になったのです。
では、この小説のあらすじを紹介しましょう。
この小説の主人公は、子育てに悩む41歳の主婦、秋山A子です。小学校5年の息子のU太がいじめに合い、その悩みを夫の先輩で経営コンサルタントのY氏に相談します。偶然に夫が再開し、息子のことを話したら、力になれるかもしれないと、Y氏が言っていたからです。
実は夫は、息子のことより妻のA子の方が心配でした。子育ての悩みで気疲れしている。そう感じていたのです。それでY氏に相談していたのでした。
夫からY氏に相談するように言われたA子は、思い切って電話をかけます。息子に起こったことなどを話すと、Y氏は親身になって聞いてくれ、つらいA子の気持ちに寄り添ってくれます。そして、「なんとかするための糸口が見つかるかもしれない」と言って、A子に質問します。
「では、いきなり不躾な質問で申し訳ないのですが、もしかしたらあなたは、誰か身近な人を責めていませんか?」
唐突なY氏の質問に、A子は驚きます。息子のことで相談したのに、なぜ自分のことを問われるのか?
Y氏は、その理由をA子に説明し、さらに質問を続けます。そして、この問題を解決するために、A子に課題を出すのです。そして、その課題をやったA子は、・・・
簡単に読める短い小説です。ぜひ、ご自身で読んでみてください。
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