心屋仁之助さんがブログで紹介していた漫画を読みました。
作者はれのれのさん。
アマゾンの内容紹介には、以下のように書いてあります。
「2ちゃんねるで知り合い、初対面30分で結婚を決めた夫婦。初日に婚約し、2日に新居決め、親に紹介される段階になってもまだお互いの顔を覚えていない…でも幸せ!!! Twitterで大きな話題となった衝撃の実録4コマが、描き下ろしたっぷりで単行本に!」
漫画なので、一部を引用するわけにもいきません。なので私がどこに興味を持ったかを書きましょう。
心屋さんのブログ記事は、以下の通りです。
「■ネットで会って30分で結婚を決めた話」(心が風になる)
この記事で心屋さんは、お互いが自由でいる夫婦を「この自由さがとても楽しい。」と評価しています。
私も「自由」であることが重要だと思っているので、妻とは付き合う時から「お互いに自由だからね」と言ってきました。
私の妻は、この作者夫婦のように最初から自由を求めていたわけではなく、おそらく普通の女性としての感覚だったのだろうと思います。
なので私が「自由だ」と言うと、「それは愛してないからだろう。」とよく言いました。タイ語だと、サデン・ワー・マイ・ラックと言うんですけどね。
毎回毎回そう言うので、私も覚えて、妻が言うのに合わせて、サデン・ワー・ラック「それは愛しているからだよ。」と言ったものです。
あるとき、妻の友だちから話を聞きました。妻が私のことをとても気に入っていて、その理由が「何でも許してくれるから」と言うのだそうです。
「何でも許す」というのは、タイ語ではアライ・コ・ヨームと言います。有名な男性歌手の歌に、アライ・コ・ヨーム・ターというのがありますが、これは「あなたのことを何でも許すよ」という歌です。
私は、妻を自由にしたかったので、妻がやりたいと言ったこと、ほしいと言ったもの、可能な限り許していました。
もちろん、できないものはできませんけどね。妻は言いませんでしたけど、たとえば「車が欲しいから買って」と言われても、そんなお金はありませんから。
妻の実家で、親の病院通いのために車が必要だった時も、私は一部を資金援助しただけ。あとは妻が自分で工面しました。
妻が自由であること、そのために妻の好きにさせること、それが私にとっての愛情表現なのです。
私自身がこうなので、この心屋さんの評価にとても共感しました。
そして心屋さんは、次のように指摘しています。
「んで、面白いのが
この本のレビュー。
星一つ★がいっぱいなわけです。
ああ、僕らから見れば
こんなの最高! なのに
「常識」の世界に住んでるひとからみれば
こんなのアカン、なんだなーと。」
ちょっと空白行が多いので減らしましたが、改行はそのままに引用しました。
これ、とても興味をそそられるポイントでした。
「ほう、世間の普通と言われる人は、どう思っているんだろう?」
だいたい想像はつきますが、実際に読んでみたいと思い、アマゾンのレビューを読みました。以下、★の少ないレビューから一部を引用します。
「専業主婦が家事をしないって痛いってことをこの作者は自覚した方が良いです。」
「別のお方も書かれていましたが、言葉一つ一つが養われる側が言う言葉ではないように思います。」
「この人は働かずに遊んでばかりでただのニートだなと言う印象しかもてませんでした。」
「仕事をせずひきこもりだという主婦が
掃除洗濯もろくにせずたまに料理もサボるけど
でも夫は何も言いませんだってお互い日々の感謝があるから!
って、夫側から言うならまだしも
『許される立場の人』が言うセリフではないのでは…?」
つまり、自分の価値観に合わないから否定しているのですね。
もちろん、この夫婦(特に作者)と価値観が違うから、「自分はこうはならない」と思うのも自由です。
でもそれは、自分がそうすれば良いだけの話であって、他人がどうするかは、放っておけば良いのではないかと思います。
ましてや、この作者夫婦は、お互いにそれで幸せなのですから、周りがとやかく言うこともないと思います。
最後に、私がこの漫画を読んで、アマゾンのレビューに書いた内容も、ここに引用しておきます。面白い本なので、ぜひ読んでみてくださいね。
「心屋仁之助さんのブログを読んで、Kindle版を買って読みました。
まさに心屋さんが指摘された通りですね。
このマンガに★1つの評価をされた方のレビューを読むと、自分の価値観に合わないのにラブラブでお金にも困らずにいることが許せないようです。
努力して、頑張って、苦労しなければ、幸せになっていはいけないかのよう。
でも、本当はそうではないのだと思います。実際、この漫画のようなことがあるからです。
ちなみに、うちの奥さんも洗濯は10日に1回くらいだし、干しても1週間くらい取り込まないし、タンスに私の下着が入ってないこともしょっちゅう。
でも、私は、そういう妻を、そのままに受け入れています。変えようとはしません。
そういう考え方ができるようになると、すっごく楽になるんですけどね。
この本は、そういう生き方もいいんだよ、ということを教えてくれて、とても参考になると思いました。」
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