2015年10月12日

『古事記』75の神社と神様の物語



ちょっと変わった本を紹介します。

著者は由良弥生(ゆら・やよい)さん「大人もぞっとする 初版「グリム童話」」などのベストセラー作家です。童話や昔話の再現に挑戦しておられるのだとか。

本書は、日本の神様のことをつづった古事記と、その神様を祭っている神社を紹介するというスタイルになっています。

たしかに考えてみれば、日本にたくさんある神社は、いずれも誰かしら神様を祭っているはずですものね。

神話と神社を結びつける試みは、これまでになかったものだけに、面白いと思いました。


この幸せ実践塾で紹介するようなジャンルの本ではないので、どうしようかと迷ったのですが、あえて紹介することにしました。

最近はパワースポットがブームで、その多くが神社にあることもあり、神社めぐりをする人が増えたと聞いています。

それはもちろん、運が良くなりたいとか、それによって幸せになりたい、ということが動機でしょう。

なので、これまではパワースポットとして参っていた神社にまつわる神話を知ることは、神社めぐりをより奥深いものにするのではないかと思います。

ただ、この本に書かれているすべてをここで紹介することはできませんので、それはぜひこの本を手にして、ご自身でお読みになっていただけたらと思います。


ここでは、私が神話の中で特に好きな、岩戸(いわと)の話を少し紹介させていただこうと思います。

私のふるさとは島根県の西部、石見(いわみ)地方になります。ここには伝統的な石見神楽(いわみかぐら)という郷土芸能があり、この時期は各地で奉納神楽が行われます。

最近は石見神楽を町興しにということで、奉納神楽以外でも、各地で神楽の上演を行っています。東京や世界に出て行っての公演もあるようです。

その石見神楽の演目に「岩戸」というのがあります。これは古事記にある話をもとにした神楽です。

私が撮影編集したダイジェスト版の動画(5分24秒)がありますので、ぜひこちらもご覧ください。



ストーリーを簡単に説明しましょう。

弟のスサノウノミコトの狼藉に耐えかねた姉のアマテラスオオミカミが、「天の岩屋戸(あまのいわやど)」の中に身を隠すという事件が起こります。

太陽神が隠れたので世の中は暗くなり、神々も困ってしまいました。そこで策を使ってアマテラスオオミカミをおびき出そうとします。

神々は大宴会を開き、その中心ではアマノウズメノミコトが踊ります。(動画ではアマノウズメノミコトは、2分20秒くらいから登場します。)

あまりに激しく踊ったので、着ていた服がだんだんとはだけて、ついには乳房も陰部も見えてしまうほどになりました。それを見た神々は、やんやの喝采を贈って、宴会は大いに盛り上がったのです。

自分が隠れたのになぜ神々は喜んでいるのかと不思議に思ったアマテラスオオミカミが岩屋戸から外を覗くと、自分に代わる新しい神が現れたと聞かされます。

見るとそこに、美しい神がいました。実はそれは、鏡に映った自分の姿だったのですけどね。

もう少しよく見ようと前に出たとき、待ち構えていたタヂカラオノミコトが腕を掴んで外に引っ張り出します。

その隙に岩屋戸の入り口にしめ縄を張って、二度と中に入れないようにしたのです。

こうして、世の中は元通りに明るくなりました。めでたし、めでたし。



なんだか面白いでしょ?

特に好きなのは、アマノウズメノミコトです。踊り狂って半裸になってしまうなんて、なんだか神らしくないし、とてもチャーミングじゃありませんか。

アマノウズメノミコトは、芸能の神様として信仰を集めています。祭られているのは、三重県鈴鹿市の椿岸(つばきぎし)神社、伊勢市の佐瑠女(さるめ)神社、などがあるようです。

この本では、66ページから77ページにかけて、神話と神社が紹介されています。


このような神話と神社がたくさん紹介されているのが、この本になります。

興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。

『古事記』75の神社と神様の物語
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 14:03 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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