神田昌典さんがオススメする神田さんの本を読みました。
これは、すでに単行本として出版されたものを、マンガにしたものです。マンガは宮島葉子さんが担当されています。
しかし、ただ単にわかりやすいからという理由でマンガにしたのではなく、そこに神田さんの思いが込められています。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「特にコミックは、ストーリーを伝えるのにとても優れている。描かれた物語は脳に無意識にインプットされ、あなたは、ページをめくっているうちに『非常識な成功法則』の要点がすんなりと理解でき、行動する思考回路が得られる。」(p.3)
神田さんと言えば、「全能思考」が連想されます。これは今、「フューチャーマッピング」と名付けられて、世界に広まっています。
「ストーリーは、人間が生み出した、最古かつ最高のテクノロジーである。」(p.3)
そう神田さんが言うように、神話というものもストーリーであり、それによって古代の人は、重要なことを子孫に伝えてきたのでしょう。
ですからストーリーの効能をもっとも発揮させやすいマンガという媒体は、何かを伝える、または浸透させるという点で、とても優れていると言えると思います。
この本で神田さんは、8つの習慣を作ることで、自分を成功に導けると言っています。
それを以下に箇条書きにします。
1.目標は紙に書くと成功する
ただし、まず「やりたくないこと」を書き出すこと。
2.同じ言葉を繰り返すことで記憶を更新する
寝る前にニタニタするなど、自己催眠をかける。
小さな目標を10個、毎晩書き出す。
3.自分に都合の良い肩書を与えてバージョンアップする
自分が理想とするセルフイメージを自己催眠で作る。
4.効果的に情報収集する
オーディオ学習やフォトリーディングを活用し、普段付き合う人を選ぶ。
5.殿様バッタのセールス
NOの客に無駄な時間を使わず、YESの客だけを相手にする。
6.お金を溺愛する
お金に対する罪悪感を捨て、年収を自分で決め、お金が入ってくる流れを作る。
7.決断は、思い切らない
一足飛びに理想へ至ろうとするのではなく、悪い面を回避しながら「第3の道を探る」ことで良いシナリオを作る。
8.成功のダークサイドを知る
成功という光と同時に、病気、事故、人間関係の悪化などのダークサイドも受け取ることになる。
その影の噴出を未然に防ぐには、以下の3つが効果がある。
@完璧を目指さないこと
A家族を大事にすること
B稼いだお金を有効に使うこと
それぞれの習慣の詳細は、本を読んでお確かめください。
上記の3番目の習慣では、以下のように書かれていました。
「自分で、「自分を凡人だ」と思い込んだままでは、成功者にはなれない。なぜなら凡人は、成功の兆しが見えても、それを妥当な変化としてとらえることができないから。(中略)今までのセルフイメージを守ろうとして、変化を拒む。
(中略)
セルフイメージをチェンジするには、とても手軽でなおかつ即効性の高い方法がある。それは、成功者らしく見せることだ。
(中略)
今までのセルフイメージは、あなたの思い込みによって作られたものだ。それを逆手に取って、自分で自分をいいほうにだます。そのためには、まず鏡に映る自分を変えてしまおう。あなたがなりたい自分になるために、服装や髪型を変える。」(p.79 - 80)
セルフイメージを成功者にすることは、何よりも重要なことだと思います。
そのためには、言葉を繰り返すこと、見た目を変えること、などが有効なのですね。
「この本を最後まで読んだあなたなら、もうおわかりのはずだ。幸せに、お金の有無は関係ない。金銭的な成功はほんの第1ステップに過ぎず、それは、決して困難ではない。この本の通りに行動すればいい。しかし、お金があっても不幸は起こるし、お金がなくても幸せを感じることはできる。重要なのはお金じゃなくて、新しい自分に出会うことなのだ。」(p.188 - 189)
幸せは、お金を稼げるかどうかとは無関係です。成功するかどうかとも無関係です。
では重要なのは何かというと、神田さんは「新しい自分に出会うこと」だと言います。それはつまり、変化し、成長した自分ということです。
せいぜい100年というこの世の人生を考えるなら、その中でどれだけ自分が成長できるのか、挑戦してみたいと思いませんか?
この本は、自分で自分を変えるために役立つ本だと思います。
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