西田文郎(にしだふみお)さんの本を読みました。
西田さんは、居酒屋「てっぺん」の大嶋啓介さんなどが師匠として慕っておられる方です。また、北京オリンピックで金メダルを取った女子ソフトボールも指導されています。
脳の働きを研究され、メンタルトレーニングの権威として活躍されています。
私は今回、初めて西田さんの本を読みました。あまりにお名前を聞く機会が増えたので、これは一度読んでみないといけないなと思い、この本ともう1冊、購入したのです。
読んでみて感じたのは、やはりすごい方だなということ。わかりやすいたとえで、考え方や行動のコツを教えてくださいます。
ではさっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。
「つまり、成功する人は、自分が成功するかどうかなんて考えない、ということです。「当然、自分は成功する」と思っているのです。
彼らに根拠があるわけではありませんよ。成功の兆しなんて何もないうちから、「自分は成功する」と揺らぎのない自信に満ちているのです。」(p.6)
まさに「根拠のない自信」ですね。それがもっとも重要なのでしょう。
「『ツバメの法則』とは
ツ(ツイてる人とつき合う)
バ(場を選ぶ)
メ(目線を高く)」(p.31)
この3つの原則にしたがっていれば、「誰でも恐ろしいほどカンタンに成功してしまう」と西田さんは言います。
「成功するポイントは、努力ではありません。「自分をツイてる人間だと思えるかどうか」です。「ツキがない」と思っている人間には、絶対にツキはやってきません。」(p.51)
斎藤一人さんも、ツイてると常に言うことを勧めていますね。何があってもそう考える。そこが重要なのだそうです。
「どうしてもツイてないことが起こるという人には、必殺ワザがあります。それは”転換するクセをつける”ということです。発想を転換して、”儲かるタネ”として自分の中に仕入れてしまうんです。」(p.52)
これは幸せ実践塾でもよく言っている、「見方を変える」ということです。どんな不快なことが起こっても、それが何か良いことのきっかけになったり、何かを学ぶことができるわけですから。
西田さんは、人間のタイプを鳥に例えます。成功するタイプの人がツバメです。一方、ツバメと似てはいても、絶対に付き合ってはいけないタイプの人がいて、それがカラスなのだそうです。
「一番大きな違いは「行動」と「分析」です。常に物事を「分析」し、先を読んで「行動」するのがツバメで、夢を語るだけで具体的には何もせず、社会が悪いと愚痴を言い、相手を責め立てるのがカラスです。」(p.82)
特にツバメタイプの女性がカラスタイプの男性をパートナーに選ぶと、ヒモになってしまうことがあるそうです。気をつけないといけませんね。
「今でも門下生に言うんですが、成功するには3つのものを持っていなくてはならないんです。ひとつは「夢」。2つめは「夢の話を聞いてくれる友」。そして最後に「夢を支え続けてくれる人」です。」(p.102)
西田さんは、奥さんが支え続けてくれたのだそうです。なのでツバメタイプの男性は、タカタイプの女性を、金のわらじを履いてでも探すようにと言います。
たしかに起業してもうまくいかない時、奥さんから見放されたり、責められたりしたら、男性はつらいでしょう。そちらにエネルギーを奪われてしまいます。
それが「なんとかなるわよ」なんて言われ、「あなたならやれるわ」などと褒められたら、それこそ豚もおだてりゃで木に登ってしまいます。
ですからパートナーを選ぶことが重要だと、西田さんは言うのです。
「大切なのは、「おや?」と思わせることなんです。つまり、「普通とは違うぞ」と消費者に思わせるということです。
私はこれを「オヤ鳥の法則」と呼んでいます。」(p.133)
また面白いネーミングですね。でも、何か違うぞと思うから、人は注目してくれるのです。他人とはちょっと違うことをすることは、重要なことだと思います。
では、どんなことで他人と違いを出せばいいのでしょう?
「それは、「会話」「容姿」「品性」「持ち物」という4つのセンスです。このうちのどれかがあると、周りの人たちは「オヤ?」と思います。」(p.135)
芸人さんがモテるのは「会話」のセンスですし、「容姿」が優れた女性は、それだけで美容関係の起業に有利だと思います。
「品性」というのは難しいですが、「持ち物」なら割と簡単だと西田さんは言います。
一点豪華主義で高価な時計を身につけるなどもありますが、これはやる人が多いので、かなりレアなものにしないと違いが出てきません。
最近はたまちゃん先生など風変わりな格好をする人が出てきましたが、そういう方法なら、それほどお金をかけなくても出来そうですね。
「でも、成功する起業家っていうのは、「社会を変えよう、みんなを幸せにしよう」と、自分の欲望ではなく、社会に対して”しなくてはならないもの”を持っている。最初からでっかい夢を描いているものなんです。」(p.166)
これは使命感と言えるかもしれません。自分がやらなければ誰がやるんだ、というくらいの使命感があれば、どんな困難も乗り越えていけるでしょう。
つまり、脳を常に「快」の状態にしておくことが重要なのだそうです。
そうすれば、アイデアも出てくるし、困難に打ち負かされることもありませんからね。
ツバメの法則も、それにしたがうことで脳を「快」の状態にしておくためのものだと思いました。
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