2015年04月18日

ハッピバースデイ!

2015年のソンクラーン(4月13日〜15日のタイ正月)は、妻の実家へ行ってきました。

妻の実家は、タイ東北部にあります。通称、イサン地方です。

タイの中では、人口が最も多い地域です。メコン川を挟んで、ラオスの一部と一緒に巨大な盆地を形成しています。

イサン人は、人種や言葉の点からも、中央部や南部のタイ人より、ラオス人に近いと思います。

バンコクからは飛行機で約1時間、そこから車で約2時間かけて行きました。


赤土の道が続き、信号機もない田舎です。携帯電話は使えますが、データ通信はほとんど無理。スマホは無用の長物です。街に行けばつながりますけどね。

そんなど田舎ですから、虫はいっぱいいるし、鶏はけたたましく鳴いています。

外から見れば、穏やかなあこがれの田舎生活のように見えるかもしれませんが、実際にそこへ行ってみると、全然違いますよ。


まず虫ですが、噛み付かれるとものすごく痛い赤蟻(モッデーン)がいるし、はいたるところにいます。そしてブヨのような小さな虫やハエが、しょっちゅう目への侵入を図ろうとして、顔の周りを飛び交います。

それだけでも大変ですが、夜も安心していられません。鶏がやかましいのです。

鶏って、早朝に鳴くと思ってました?

それはまったくハズレです。未明、おそらく深夜1時くらいから、断続的に鳴いています。

どこかの鶏が鳴くと、他の鶏がまるで呼びかけに応えるかのように鳴くのです。鳴き声合戦が始まるわけです。


私が寝ていた部屋の壁を挟んだとなりに、鶏が飼われていました。闘鶏用の鶏ですけどね。

これが夜中に突然、バタバタバタと羽ばたきをします。何ごとが起こったのかと、最初はびっくりして飛び起きましたよ。

続けて「コーケコッコー!」と鳴くので、鶏が羽ばたく音だったのかと気づいた次第です。

それにしても、この「コーケコッコー!」がまたうるさいんです。けたたましいにもほどがあります。

それが断続的に繰り返されるので、初日はしばらく眠れませんでした。


ところがあるとき、この鳴き声がある言葉に聞こえたんですよね。

それで、これは面白いと聞き入っていると、どの鶏もそう言って鳴いているように聞こえます。

その言葉とは・・・


「ハッピバースデイ!」



さっきまで「コーケコッコー!」と聞こえていたはずなのに、なぜか「ハッピバースデイ!」にしか聞こえなくなりました。不思議なものですね。

でも考えてみると、どの鶏にも誕生日はあります。それぞれ違っていることでしょう。

あちこちの鶏たちが、「おぉ、今日はあそこんちのだれそれが誕生日だから、祝ってやろう。」と思って、声を限りに「ハッピバースデイ!」と言っていると想像してみました。

すると、なんだか微笑ましくて、楽しい気分になったのです。

「おぉ、またお祝いを言ってるな。そうそう、もっと大きな声で言ってあげないと、あっちまで届かないよ。」

そんな応援さえしたくなりました。

鳴き声を聞いて楽しい気分になると、「うるさい」という思いもなくなります。これも不思議ですね。

お陰で、それからは安眠できるようになりました。


「本当に「ハッピバースデイ!」って聞こえるの?」と思われるかもしれませんね。

それはぜひ、ご自身の耳でお確かめください。




このあたりでは、親戚が寄り集まって暮らす小集落がいくつもあります。妻の実家も、そうなっています。その小集落の中庭に東屋(下の画像)があり、そこに座って撮った動画です。

東屋


見方を変えると、悪い感情を呼び起こす出来事をそのままに、良い感情を生み出すことができるようになります。

今回、意図せずそういうことが起きました。これを意識的に使うようにすれば、人生は楽しいことばかりになるように思います。
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 17:44 | Comment(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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