2015年04月17日

神さまがくれたひとすじの道



印鑰理生(いんやく・りお)くんの本を読みました。

以前に、「自分をえらんで生まれてきたよ」という本を読んでいたので、内容も調べずにちゅうちょなく購入しました。

結果的には、正直に言えばハズレです。あまりオススメしたいレベルではありません。

しかし、書かれている内容はそれほどひどいわけでもないので、せっかく読んだのですから、私がなぜそう感じたのかという分析の意味でも、ここに書いておこうと思います。


りおくんの本で感動したのは、自分で環境を選んで生まれてきたと明言しているところです。

つまり、宿命を自分で決めているということです。

そのことは、前回の本で多く語られていて、今回の本にはあまりありませんでした。

そして今回の内容は、あまりに普通というか、聞いて心地よい言葉が綴られているだけで、深みがないと感じたのです。

ひょっとしたら、前回のとそう変わらないのかもしれませんが。


たとえば、次の詩のような文です。

すじみちは、
「奇跡」と呼ばれることもある。
「偶然」とか、「奇跡」とか、
どの方向から見るかで、言葉は変わる。
でも、言葉には関係なく、
ただ一歩一歩、歩いていく。
それが、人生というものだ。
」(p.15)

なんだかわかったような、わからないような。こういうある意味で哲学的な、ちょっと飾った普通の言葉が続きます。


唯一異なるのは、2011年3月の震災2日前に、それを予言したかのように「人間を自殺させるおばけ」が町にやってきた夢を見たという話です。

そしてお母さんは、次のように言います。

原子力発電所が爆発したとき、わたしは大きなショックを受けました。地震は天災ですが、原発事故は人災です。「人間を自殺させるおばけ」とは、核による被害のことではないか、と怖くなりました。」(p.23)

そしてりおくんたちは、震災の2日後に沖縄に移住します。


このあとに、りおくんの文が続きます。ウランは大地の神さまで、地下で幸せに暮らしていたのに、人間が掘り起こしたから怒って熱くなったと言います。

この文は、読み様によっては、核開発=悪いこと、ともとれますが、別の読み方をすれば、人間に大切なことを気づかせてくれたと言っているだけのようにも受け取れます。

ウランの神さまも、原発も、放射能も、悪くない。
「爆発するな」っていうと、
ウランの神さまは、ますます怒るだろうね。
「ごめんなさい。
人間が勝手で、ごめんなさい」
というところから、始めなくてはいけない。
」(p.27)

核開発そのものが悪いことではなく、これまで与えられてきた、当たり前と感じていたことに感謝し、迷惑をかけながら生きるほかないことを知って、詫びることが重要だと言っている。

そう受け取ることもできます。


考えてみれば、ウランの神さまが掘り起こされて怒るのなら、石油の神さまも、天然ガスの神さまも、石炭の神さまも、みな同じことです。

ウランだけが危険なものではなく、発電量あたりの死者という統計数字を見れば、石炭が明らかにトップです。

危険な炭鉱での事故はもちろん、大気汚染による健康被害もあります。地球温暖化の影響が本当かどうかはわかりませんが、それを信じる人からすれば、その被害は甚大と言わざるを得ません。


そういうことを前提に考えると、原発事故を一方的に人災と決めつけ、それを補強するかのようにスピリチュアル的な言葉を持ってくるやり方は、誤解を招くものと言わざるを得ません。

つまりスピリチュアル的な言葉には、反論できないからです。論理的にどうかではなく、特異体験によって得た言葉ですから。


ただ1つの救いは、それを押し付けようとはしてないことでしょうか。

「ぜったいにおきる」「ぜったいにおきない」ということは、ない。
ぼくのいうことも、「ぜったいに正しい」ということは、ない。
だって、ふしぎは、信じることによって、おきるのだから。
」(p.108)

この文だけが、唯一、私の心に残りました。

もしこの論理で言うなら、恐れる(=恐いことが起こると信じる)から、そういうことが起きるのです。言うなれば「引寄せの法則」です。

原発事故後、りおくんがお母さんに、「必ず、終わりはある。終わりがすぎると、もういいことがおきる。大丈夫」と言って安心させようとしたのも、そういうことだと思います。


ということで、期待が大きかったから、ちょっとがっかりした、というのが読後の感想です。

でも、さっきから言っているように、読み方によれば、スピリチュアル的な言葉の中にも読み取るべきことがあります。

そういう意味では、けして悪い本ではないと思います。

神さまがくれたひとすじの道
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 16:54 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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