2015年03月31日

長生きするのに薬はいらない



またしても現代医学に挑戦するようなタイトルの本を読みました。

著者は宇多川久美子さん。なんと薬剤師であり、栄養学博士でもあります。宇多川さんは、「薬を使わない薬剤師」として知られている方のようです。


さっそく、一部を引用しながら内容を紹介しましょう。

薬を飲むことで健康を維持しているという方もいるかもしれません。でも本当に元気で人生を楽しみたいなら、薬を飲まなくてもいい、むしろ必要のない薬は飲まないほうがいいのです。」(p.14)

まず最初にこう言って、なるべく薬を飲まない生き方を勧めます。そしてその理由として、酵素を消費することによって老化が進むことをあげています。

では、薬が体内に入ったときはどうでしょうか。
 やはり、食べものと同様に体内で分解され、代謝されていきますが、この過程で食べものに比べ、大量の酵素が使われてしまいます。酵素不足は、老化を早めてしまうことになるのです。
」(p.15 - 16)

また、副作用の問題もあると言います。

よく考えてみてください。頭痛薬は、頭の痛みだけに作用するものでしょうか。
 薬とは、身体のなかでよい作用をもたらす一方で、一歩間違えれば毒にもなります。副作用のない薬はないのです。
」(p.17)

これは、つい見落としてしまう視点です。薬がある特定の部位の、特定の症状にだけ作用する、なんてことは不可能ですからね。

異物である薬が体内に入ると、身体はそれを解毒しようとします。解毒とは、異物を分解して毒性のない状態にすること。肝臓で酵素を大量に消費して解毒してくれるのです。解毒するものがたくさんあれば、それだけ肝臓を酷使することになり、肝臓も疲弊してしまいます。」(p.19)

薬を飲むと肝臓の数値が悪くなる。これはよく知られていることです。薬は合成物ですから、身体にとっては異物であることに違いないのです。

また、薬を飲むと免疫力が下がることも問題だと言います。

その白血球(免疫細胞ともいいます)が最も多く存在する場所は腸です。腸には免疫細胞の約7割が存在するといわれています。
 腸内環境が悪くなれば、免疫力は下がってしまいます。

(中略)
 抗生物質は細菌を殺す薬です。ということは、腸内細菌もダメージを受けてしまうということ。」(p.24)

考えてみればそうですね。抗生物質を飲めば、腸内細菌もダメージを受け、腸内の環境が悪化するのは当然です。そうなれば、免疫力も下がってしまうでしょう。


ただし、私はすべての薬を否定しているわけではありません。急性の症状で、すぐに症状を抑えるべきものに対しては、積極的に使うことも必要です。」(p.25)

毒を用いて毒を制すと言うように、ときには毒とわかっていても使うことが有効だということもあります。

それを宇多川さんは、急性症状を抑える時と限定しています。つまり慢性症状(生活習慣病)などは薬に頼らず、生活習慣を改善すべきものだと言うのです。


そうは言っても、薬は出した方が儲かることもあって、何がなくても薬を出す医者も多いです。

それに対しては、自分の身体は自分が良くするのだから、医者に頼らないことが重要だと言います。

数分前にはじめてあなたの身体を診察した目の前の医師よりも、生まれたときからずっと自分の身体とつき合っているあなたこそが、一番自分の身体のことをわかっているはずです。
 もし医師に尋ねることを躊躇してしまうのなら、薬のプロである薬剤師に聞いてみてください。
 病気は自分で治すもの。医師や薬は、そのサポートをしているにすぎないのです。
」(p.42)

病気を治すのは、自分の身体にある自然治癒力です。つまり自分が治しているのです。薬ではありません。

たとえば風を引いて熱が出るのも、咳が出るのも、自然治癒力によって、そうすることが病気を治すのに都合が良いから、そうなるのです。

それなのに薬で熱を下げたり咳を止めたりすれば、治るのを妨害しているようなものです。

薬は、つらい症状を緩和するのが目的であって、治療するためではないのです。


私が薬剤師になった頃は、最大血圧の基準値は「年齢プラス90」でした。60歳なら、60+90で、150mmHgだったのです。
 ところが基準値を130mmHgまで下げてしまったら、患者さんの数は膨大に増えるのは当然です。ということは、そこでまた大量の薬が処方されることになるわけです。
」(p.62)

これもよく指摘されることです。そもそも基準値には年齢差、性別差、個人差などがあるはずです。それを一律に決めてしまうことが、まず問題でしょう。

さらに血圧で言えば、血圧が高くなるにはなるだけの理由があります。年老いて血管が硬くなれば、それだけ高い血圧がなければ血液が末端まで届かないのです。

それを薬で無理に下げたら、数値上は健康ですが、末端に血液が届かなくなります。はたしてそれが、健康に役立っていると言えるでしょうか?


そして宇多川さんは、健康は手段であって、目的ではないという視点を説明します。

でも、人間は健康のために生きているわけではありません。楽しみたいから、自分らしく生きたいから健康でありたいと思うはずです。
 健康だから孫と一緒に遊べる、旅行もできる、趣味も楽しめる、おいしい食事が食べられるのです。
 健康は、人生を楽しむための手段。健康にいいからといって、嫌なことまでする必要はないと私は考えています。
」(p.67)

人生を楽しみ、自分らしく生きることが目的です。それなのに病気を恐れて、人生を犠牲にしてまで健康を求めることは、本末転倒だというわけですね。


私はその人自身ではありませんから、「薬をやめましょう」とはいえません。
 私が「薬を飲まないほうがいい」といったからやめたのだとしたら、裏を返せば医師に「薬を飲みなさい」といわれたから飲んだということと、「他人に自分の身体をゆだねる」という意味では同じです。

(中略)
 「飲め」といわれたから、逆に「飲むな」といわれたからこうなった、と人のせいにしてほしくないのです。
 あなたの大切なたったひとつの身体は、お金で買えるものではありません。他人に判断をゆだねる前に、薬について「知ろう」とすることが大切なのです。
」(p.100)

これも重要な視点ですね。誰かがこう言ったからとしたがうなら、それは他人に人生の手綱を握らせるようなものです。

自分の人生は自分で責任を持つ。まずその気概を持たなければ、何も変わらないのでしょうね。


そこで、薬に頼らずに慢性症状を改善する方法として、宇多川さんは筋肉を鍛えることを推奨します。

私自身が30年以上悩んでいた頭痛や肩こりが姿勢を直し、歩き方を変え、筋肉を鍛えただけで治ってしまったのですから、間違いありません。
 もちろん今は、頭痛や肩こりとは無縁になりました。お話ししたように、私は胃潰瘍に何度もなっていますが、筋肉を鍛えるようになってからは、潰瘍にもならない身体になりました。
」(p.107)

そう、毎日コツコツ貯めていくことができるのが筋肉なのです。少しずつでも積み立てていくことで、確実に自分の財産になります。ただし、サボってしまうと貯筋はだんだんなくなってしまいますから要注意。
 そしてうれしいのは、貯筋すると「貯骨」にもなるということ。
」(p.110)

このように、毎日筋肉を鍛えることによって、着実に積み上がっていくのが筋肉だと言います。さらに骨粗鬆症の予防にもなるのです。

そして、「筋肉は老化しない。退化する。」と指摘します。だから何歳になっても、筋肉を鍛えることが重要なのですね。

なぜこんなに筋肉の重要性をお伝えしているのかといえば、筋肉量のアップは、そのまま免疫力のアップにつながるからです。
 つまり、筋肉量を上げれば、病気になりにくい身体をつくることができるのです。
」(p.111)

筋肉量がアップすると基礎代謝が上がり、基礎代謝が上がれば体温が上がる。体温が高いということは、免疫力が高いということなのです。


インナーマッスルは細くしなやかな筋肉なので、身体に負担をかけずに鍛えることができます。また、いったんついたらなかなか落ちないのも特徴です。まさに「積立貯筋」ができるというわけです。
 よくダイエットにはインナーマッスルを鍛えると効果的といわれます。インナーマッスルを増やせば、基礎代謝量が増え、脂肪がつきにくく、肥満になりにくい身体になるというメリットもあるのです。
」(p.117)

こう言って宇多川さんは、ご自身が考案した「ベジタサイズ」というエクササイズを推奨されています。

「ひねる」という行為がインナーマッスルに刺激を与えるのだとか。野菜になったつもりで行う「芽生えのエクササイズ」「豆の木エクササイズ」「麦ふみエクササイズ」などによって、効果的に「積立貯筋」することを勧めています。

「ベジタサイズ」の詳細は、ぜひ本をお読みくださいね。


また、歩くことも重要だとしています。

正しい歩き方のポイントは、手を前に出さずに「後ろに引くこと」。」(p.138)

右足を出したら左手を出してバランスをとる。これが、多くの人の考え方でしょう。

そうではなく、右足を出したら右手(右肘)を引く。そのとき、肩甲骨が動くよう意識する。これが重要なのだそうです。


また笑顔と健康との関係から、「幸せホルモン」のセロトニンを増やすために、強制的に笑顔にするワークを勧めています。

私は1日1分、鏡の前で笑顔をつくる「好き好きエクササイズ」をおすすめしています。やり方は簡単です。鏡の前で1分間、「好き好き」というだけ。「好(す)」で思い切りおちょぼ口にしたら、「き」でしっかり口角を上げましょう。」(p.147)

この口角を上げて笑顔になることで、セロトニンが出るようになるそうです。


そして、やはり食事も重要ですよね。ただしここでも、「これを食べるから安心」というように、特定の食材に偏る考え方は危険だと言います。

食事はとても大切ですが、「何を食べるといい」という考え方はある意味で危険です。なぜなら、人それぞれ育った風土が違うからです。
 「『風土』は『フード』」という言葉がありますが、やはり生まれ育った土地のものが身体に合うようにできているのです。身土不二という言葉も同じで、身(からだ)と土(環境)は別物ではありません。
」(p.166)

何を食べるかについては、いろいろ考え方があると思います。宇多川さんは、それが自然かどうかを基準にされているそうです。

また、ただ食べるのではなく、感謝して食べることの重要性も語っておられます。

「いただきます」と「ごちそうさま」は世界中で日本にしかない言葉だということを知っていますか。
(中略)
 私はこの食文化を世界に広めたいと思っています。「国際感食協会」の「国際」という単語には、「いただきます」「ごちそうさま」を世界共通語にしたいという思いが込められているのです。」(p.187)

宇多川さんは、国際感食協会の理事長をされているとか。「感食」とは、「つくってくださった方への感謝の気持ち」「私たちの食べものとなるために落とした命への感謝の気持ち」「五感を思いっきり使って感動して食べる」などの思いが込められているそうです。


薬は上手に利用するものであって、頼るものではありません。

自分が自分らしく生きるために、まずは自分が自分に対して責任を持つこと。

そして、何をどのように食べるのか、健康維持のためにどんな運動をするのかなど、自分でコントロールすることが大切なのですね。

そんなことを考えさせてくれる、素敵な本だと思いました。

長生きするのに薬はいらない
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 15:37 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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