2015年03月23日

人はなぜ食べるのか?



友人が電子出版するということで、その出版記念パーティーに参加したところ、来賓としてスピーチされたのが著者の中野さんでした。

帝王学の話をされるということでしたが、どうも違います。そのとき、出版されたばかりの本として紹介されたのが、この本だったのです。

生活環境ジャーナリストの中野博(なかの・ひろし)さんと、食のプロファイラーの渡邉郁(わたなべ・かおる)さんの共著になります。

本の表紙を見せていただいた時、すぐに「おもしろそう」と思いました。それは帯に「龍馬はなぜ、江戸と長崎を徒歩で何度も往復できたのか?」とあったからです。

食べることに関しては、私は少食を実践しています。龍馬はどうだったのか気になったので、すぐにネットで注文しました。


さて、前置きが長くても退屈でしょうから、さっそく本から引用しながら内容の紹介をしたいと思います。

「今より『良く』なりたい!」という変身願望があるなら、この本はオススメです。<食>とは、漢字にある通り「人」をより「良く」することです。この世でかけがえのない命をもらった<あ・な・た>という「人」をもっと「良く」するのが<食>なのです。」(巻頭言)

こう言って、「一冊の本が運命を変えるという経験を、ぜひあなたにも、味わっていただきたい。」と本書を勧めます。なかなか自信たっぷりの表現ですね。


順天堂大学医学部の教授で、免疫学の世界で有名な奥村康さんは『健康常識はウソだらけ』(WAC)という書籍で、健康の秘訣について次のように断言されています。
@病院へは行くな!
A薬を飲むな!
B健康診断は受けるな!
C激しい運動はするな!
Dよく笑え!
」(p.39)

本書ではこのように、いくつかの本からの引用があります。特にこの引用部分は、私も共感する部分なので取り上げました。医学の権威である医学部教授がこう言うのですから、一理あると思いませんか?


何気ない人生の一つ一つの場面が、人々の無限の<愛のリレー>というネットワークで成り立っているのです。これを私たちは<食卓縁起>であると、信和義塾大學校の帝王學講座で徳山先生に学びました。今こそ、なぜ<食べる>のかを考えるためにも、この<食卓縁起>を胸に刻んでいただきたいと思います。」(p.54)

これは、一匹の秋刀魚が食卓にあったとした時、そのためにどれだけの人の手がかかっていると思うか? という質問から始まった話の結論です。

おそらく10万人以上の人々の誠意と努力があって、やっと食べられるのだと言います。

日本では当たり前のように食前に「いただきます」と言い、食後に「ごちそうさまでした」と言って手を合わせます。

しかし、こういう言葉がある国は、他にはないのだそうですね。たしかにタイにもありません。

私はこの部分を読んで、しばらくそういうことをやっていなかったことに気づきました。そして、これからはやろうと思ったのです。


人間の身体には約60兆個の細胞があり、毎日新陳代謝を繰り返しています。あなたの身体や頭脳をつくってきた古い細胞は死に、今度はあなたの「食べた物」が新しい細胞をつくり上げるのです。」(p.93)

脳細胞や内蔵、皮膚などは30日、筋肉は60日、骨は90日で生まれ変わると言います。私たちが取り入れているのは、酸素、水、食べた物だけですから、これらによって自分の身体を作っているのです。

そういうことから、「何をどう食べるのか?」が重要だと言います。


食べるだけの一方通行では、毒素が溜まってしまうため、健康体はあり得ません。食べたらその分身体を使い、きちんと排泄することをモットーに、毒素を溜め込まない習慣を身に付けていくことが大切なのです。」(p.105)

瞑想などでは呼吸もまず、吐いてから吸うことを習います。食も同じで、まず出す(排便など)ことが重要なのですね。

そのためには、少食にすること(腹八分目)午前中は白湯(さゆ)や果物くらいにして内蔵を休ませる、などの方法を勧めています。

私も基本は朝食抜きです。朝食を抜くだけでも少食になるので、効果的だと思います。


このように、<身土不二&医食同源>が多くの研究者らの努力により、世界的に広がっていったのです。これが、今の時代では「マクロビオティック」とか「地産地消」など、さまざまな言葉による違いはあるものの、<食べる>行為を正しく捉え直そうという動きが再び起きているのです。」(p.112)

この「身土不二」というのは、明治以降、急速に西欧化が進む日本の現状を憂いた陸軍薬剤監・石塚左玄氏が起こした運動のスローガンだそうです。

生息する地域によって、同種の動植物であっても見た目が違っています。これは、その地域に適応したものです。ですから、その地域で生息する動植物を食べるのが、もっとも身体に合っているというわけですね。


毎日、箸を使うという習慣が、日本人の頭能力と指先の器用さを形成する上で、大きく役に立ってきたのは間違いありません。なぜならば、5本の指先には無数の神経細胞が集中していて、脳と直結しているので、指先を使えば使うほど脳が刺激され、頭の回転がよくなるのです。」(p.128)

日本人は指先が器用だとよく言われます。その原因が箸を使うことにあるというのは、なんとなくそうかもしれないと感じます。


あの坂本龍馬が江戸〜長崎間4万キロ以上を歩けたのも、頑丈な身体と気力が充実していたからです。頑丈な身体と気力が生まれるのは、自然界の贈り物としての食品があるからなのです。」(p.167)

実際に龍馬が何を食べたかはわかりませんが、少なくとも現代のような化学物質まみれでなかったことは確かです。また、世界が注目する和食を食べていたはずです。

たしかに現代の食糧事情は深刻で、外食だけでなくスーパーで買う食材でさえ、化学物質に汚染されています。農薬はもちろんですが、化学肥料もバカになりませんから。

さらに成型肉などのまがい物も横行しています。それらを作るために、どれほど化学物質が投与されていることか。

本書では遺伝子組み換えの問題は指摘されていません。私も、これについてはまだ何とも言えないという考えです。

それよりも、はっきりとわかっている食品添加物などの化学物質、残留農薬の問題の方が深刻だと思っています。


本書は、そういう食品業界の問題を指摘するためのものではありません。「食べる」ということが、どれほど私たちの「良く生きる」につながっているかを啓蒙し、意識して考えてみることを促すものです。

そのために、様々な切り口からアプローチしているので、ある意味で散漫と感じられるかもしれません。

しかし、「良く生きる」ということをテーマに、その中心である「食」を取り上げた本はあまりないので、とても新鮮な気がします。

本書を読んで、「良く生きる」ということを考えてみるのも良いことだと思います。

人はなぜ食べるのか?

posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 22:21 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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