2015年02月19日
人生の目的
本田健さんの本を読みました。これは1月に健さんの講演会に行くので、その前に購入したものです。
「人生の目的って何だろう?」「自分は何のために生きているんだろう?」
そういう疑問を持つことは、誰にでもあると思います。
大リーガーのイチロー選手が、小学校の頃から大リーガーを目指していたことを知ると、羨ましく感じたりします。
「これが自分がやるべきことだと知ってて迷わなければ、どれだけ素晴らしいだろう。」
そう感じる人も多いでしょう。私も、以前はよくそんなふうに思いました。
「人生の目的を探すことが人生の目的だ。」そういう禅問答のような答えもありますが、健さんはいったい、どう答えているのでしょうか?
ではさっそく、気になった部分を引用して紹介しましょう。
「人生を心から楽しめる人と、楽しめない人の分かれ目は、どこにあるのでしょうか。
その一つは、「ごく普通の毎日に、意味を見出だせるかどうか」です。」(p.20)
特別なことだけが意義があると考えると、人生はつらいものに感じられるかもしれませんね。
「自分自身を縛っているとしたら、それはどのような分野でしょうか?
その制限さえ手放すことができたら、自由で面白い人生が、あなたを待っています。
そうやって生き始めると、新しい出会いがやってきます。素晴らしい人たちと出会っていくうちに、ぼんやりながら、将来進みたい方向性がわかってくるでしょう。」(p.22)
つまり、自分が自分を縛って不自由になっているから、活き活きと生きられていない、ということなのですね。
それを解消することによって、自分らしい生き方が見えてくるのだと。
「だから、私たちの人生も、「意味がない」ぐらいに思っていると、あんまり悩まなくて済むのかもしれません。
そうはいっても、意味のないものに、意味を見出したくなるのが人間の性(さが)です。
あなたが「意味を感じる」ものを探せば、人生に意義を見出だせるかもしれません。
多くの人は、誰かを愛したり、誰かに愛されたりすることで、自分の人生の意味を見出します。誰かに何かを与えることでも、それを感じることができます。」(p.38 - 39)
人生の意味を探すことも、なかなか大変なことです。それほど思い悩むなら、人生に意味などない、と投げ捨ててしまう(=開き直る)生き方もありますね。
そう言いつつ健さんは、誰かを愛すること、誰かから愛されること、この2つをヒントとしてあげています。
「あなたが何に意味を見出すのかは、自分中心に考えてみてください。
別に、他人に認めてもらう必要はありません。
あなた自身が、「これは意味がある」と思えることでいいわけです。」(p.40)
誰かのための人生ではなく、自分のための人生であるべきなのですね。
そうやって自分自身と向き合わない限り、本当の自分の生き方が見出せないからでしょう。
「いままで幸せな人たちにたくさん会ってきましたが、彼らは完璧な人生を送ったから幸せになったのではなく、不完全な状態のなかに幸せを見出したから、幸せになったのだということを知りました。
逆に言うと、人生を通じて、ストレスや問題がないという時期は、ほぼないと考えて間違いありません。」(p.62)
この考えは、久保ひろしさんや福島正伸さんとも同じです。成功者は順風満帆だったわけではないのです。
さまざまな問題はつねにあって、それは誰もが同じなのです。違いは、その問題にどういう態度(考え方)で立ち向かったのか、それだけなのですね。
「悲しいことがあったら、それを受けとめてください。そして、出てくる涙をそのままにしておきましょう。心から悲しんだら、そのうち、自然にポジティブになってくるものです。
無理に、短期間で前向きになろうとする必要はありません。」(p.70)
ネガティブな感情も受けとめ、感じ切ることが重要なのですね。湧き上がる感情を抑圧しないことです。
「試練を乗り越えることは、そう簡単ではないと感じることが多いでしょう。到底、乗り越えるのは無理だと感じる試練に、あなたも遭遇するかもしれません。
乗り越え方がわからずに、絶望することもあるでしょう。
そのときに、思い出してほしいのは、あなたは決して一人ではないということです。」(p.74)
すべてを一人でやろうとすれば、押し潰されそうになるかもしれません。そういうときは、素直に「助けて」と言って、他人の支援を仰ぐことです。
それで助けてくれるかどうかは、他人の自由です。けれども、必ず助けは来ると、ここでも健さんは言っています。
「悲しみは、避けられるなら避けたいものですが、悲しみや苦しみが、豊かな人生観をつくるということもあるのです。」(p.77)
どうしても、悲しみや苦しみを避けられないことはある。そう健さんは言います。
それでも、それらは無駄なものではなく、自分自身に役立つものだと知っておくことも重要なのですね。
「つらいとき、苦しいとき、あなたよりも大変な人のことを考えて、その人に愛を送ってみてください。」(p.79)
健さん流の、つらさや苦しさの乗り越え方です。お母様から学んだことだとか。
「事業や恋愛で失敗に次ぐ失敗を重ねる人は、意識がついそちらに向いてしまうからです。
自転車に乗っているときに、壁のほうを見ていると激突してしまうのと似ています。」(p.81)
自転車より、バイクに乗っている人はよくわかるでしょうね。バイクは見た方向に進むからです。
これは「引寄せの法則」とも関連することです。自分の意識がフォーカスしていること、つまり日常的に考えていることが現実化します。失敗への怖れ(不安)は、失敗に意識をフォーカスすることになるのです。
「あなたには、自分自身を喜ばせる責任があります。
あなたの人生を楽しくさせる責任、と言い換えてもいいかもしれません。
誰かがそれを引き受けてくれるといいのですが、それをフルタイムでしてくれる人は、残念ながらいないのです。」(p.93)
たとえ親でも、パートナーでも、自分の機嫌をずっととってくれる人はいません。他人に頼ることは、不可能を可能にしようとすることです。
ですから、自分を幸せにするには、自分がやる他ないのですね。
「人生を楽しむ要素には、「あなたがワクワクすることを探す」ということがあります。
あなたが毎日幸せを感じるためには、心からワクワクすることをやり続けることです。」(p.96)
健さんもバシャールと対談していますから、「ワクワクする」ことの重要性をよくご存知です。
「家族と上手につながれる人は、世界ともつながりやすくなります。
家族とトラブルを起こしている人は、世界ともトラブルを起こしがちです。
人間関係の原型は、あなたとあなたの家族のあいだにあります。」(p.98 - 99)
中国の古典にも、世界を治めるにはまず一国を治めよ、一国を治めるには家族と良い関係を築け、というような話がありますよね。(「修身斉家治国平天下」大学より)
こと「人間関係」ということに関して言えば、もっとも身近な関係が家族と言えるでしょう。家族関係が重要なのです。
「人生でイヤなことは、残念ながら、ときどき起きるようになっています。
思ったことがうまくいかなかったり、不愉快な人に出会ったり、というのは、どんなにそうならないように注意していても、そうなってしまうもの、と言うこともできます。
そんなときに、「どうして、こんなひどい目にあうんだ」と不平不満モードになると、またもう一つイヤなことを引き寄せてしまいます。
こういうときこそ、イヤなことをゲームとして楽しみましょう。」(p.105)
出来事はコントロールできません。コントロールできるのは、出来事に対する自分の考え方です。
健さんが言うゲームは、相手が不快なことをする理由を、勝手に想像してみるというもの。自分が「それなら仕方がない」と思えるような理由を探すというゲームです。
「あなたが、そう望めばどの生き方も実現できます。
けれども、何もしないで、ただ待っているだけでは、いまとは変わらない人生です。
自分が望んでいる人生があるとしたら、あなたは、何を優先するのか。それをまず、決めていきましょう。」(p.109)
自分が望む人生で優先するもの。それがお金なのか、家族なのか。それに合わせて、自分が進む方向を決める必要があるそうです。
それを具体的にイメージし、選択することが重要なのだと、健さんは言います。
「あなたが変えなければならないことに挑戦してみましょう。
あなたが変えなければいけない分野は、複数あるはずです。なぜなら、いまの生き方のなかに、たくさんの遠慮があり、自己制限があるからです。」(p.116 - 117)
つまり、私たちが遠慮したり自己制限している分野が、変えなければならない分野なのですね。
「最初の一歩は勇気がいりますが、やってみると、意外にできたりするのです。
怖いと思うことをやり遂げると、そのぶん、あなたの自信になります。
ぜひ、あなたにも、その一歩を踏み出してほしいと思います。」(p.125)
これは私も実感しています。内向的な私としては、挑戦することが実にたくさんありました。今でこそ人前でセミナーなどをやってますが、とてもそんなことができる性格ではありませんでしたから。
「「人生の目的」は、自分も、自分のまわりの人たちも幸せにすることだと、前節でお話ししました。
「自分のまわりを幸せにする人生の目的」というのは、自分自身がまず人生に充実感をもっていて、その自分がふれ合う人たちも幸せにするというものです。」(p.130)
まず自分が先に幸せになるのです。まず自分を愛するのです。健さんも、そう言われています。
「人生の目的は、その人が心からやりたいと思っていることの周辺にあります。
けれども多くの人が、本当にやりたいことをやったら生活が成り立たないと感じて、無意識に、それを見ないようにしています。
(中略)
あなたが、本当にしたいことは何ですか。
自分の心に正直になったら、本来の自分の本質が見えてきます。
(中略)
人生の目的というと、なにか一生懸命に努力したり苦労したりしなければ、それができないと考えがちですが、そうではなく、むしろ、自分がいちばんラクにできること、自分にとっては簡単なことが人生の目的なると考えてもいいでしょう。」(p.134 - 135)
苦労することは、無理をしているのです。そうではなく、ワクワクすることをやれば、どれだけそれに時間をかけても大変だとは感じません。だから、自分にとって簡単なことだと、健さんは言っているのでしょうね。
「人生の目的の本質は、「あなたの愛の表現」です。あなたの愛が外に出てきたものです。
それは、あなたの家族、友人、あるいは知らない人への愛の表現です。」(p.137)
実に本質的な表現だと思います。けっきょく私たちは、愛になろうとしているのです。完璧な愛に。
「これまで、人生の目的を見つけ、充実した毎日を生きている何百人もの人に会ってきました。彼らに聞いたのは、「人生の目的を見つける前と、後では何が変わったのか?」ということです。
彼らが口を揃えて言うのは、以前よりも「エネルギッシュになった」「細かいことを気にしなくなった」「幸せになった」ということです。
いったん人生の目的が見つかると、毎日の気分が違ってきます。何をしていても静かなワクワクが続き、同時に心の平安を感じられるようになります。」(p.139)
人生の目的がはっきりすると、活き活きとして生きることができます。そして、心が平安になるのですね。
「あなたが、何の不満もないのに、急に別の活動に心が惹かれていたとしたら、それはあなたの人生の目的が急浮上してきたと考えてください。
一つのサインは、物事に対する感じ方が違ってくることです。たとえばそれは、仕事で結果を出すことがすべてだったのに、急にどうでもよくなったり、まわりの人が幸せな状態でいるかどうかがすごく気になったりすることでわかります。」(p.144)
自分の心の声をしっかりと受け止めることですね。答えは自分が持っている。自分を否定しないことが、重要なのだと思います。
「まず、「人生の目的を本気で知りたいと願うこと」が最初のステップでしょう。」(p.145)
人生の目的を得たければ、切実にそれを求めることが重要なのですね。
けれども、それが少し見えてきたとき、急に怖くなることがあると健さんは言います。はっきりすれば、人生が大きく変わる。そう感じられるからだそうです。
「しかし、魂の呼び声というのがあります。繰り返しそれが聞こえてくるなら、思い切って人生を変えてしまうのもありです。」(p.146)
健さんも、作家になるという人生の大転換があったそうです。それをしっかりと受け止めるのに、何年もかかったのだとか。
「自分の心の声にどれだけ正直になれるかが、ポイントになるでしょうね。
(中略)
そうなってくると、自分の本当にやりたいことを中心に生きるか、それとも、いままで通りに生きるのかという選択が、目の前にあることがはっきりしてくるでしょう。
(中略)
次に必要なのが、選んだ道を一生懸命に進むことです。せっかく、この道だと決めたのに、中途半端にやってしまう人がいます。一生この道で行く、ぐらいの覚悟でやらないと、結果も出ないし、やっぱり間違っていたかも、と後戻りしたくなるでしょう。」(p.146 - 147)
自分の直感を信じて、決めたならばとことんやるしかないのですね。久保さんや福島さんも、「あきらめないことを決めておく」とか「一人でもやると決めておく」ことを勧めていました。
「逆に、何をやっても道が開けない、壁にぶち当たっているとしたら、ちょっと違う道を行けということかもしれません。そのときは、また直感的に、違う道を進めばいいのです。いずれにしろ、止まらずに、これだという道を歩んでください。」(p.147)
どうしても上手くいかない時は、また心の声を聞き直すことですね。
「自分を厳しく律することも、謙虚な姿勢を失わないことも、どちらも大切なことですが、それが行きすぎて、ワクワクして楽しい生き方を失うのはもったいないことです。」(p.151)
自分に厳しいのは、それがワクワクすることならいいのです。そうでないなら、それは自分の価値観ではなく、他人の価値観なのでしょう。
「人生の目的で難しいのは、「大義名分」に偏りすぎると、個人的には不幸になる可能性があることです。」(p.153)
「まずは、自分を不幸にしないことに気をつけてください。自分では、人生の目的を果たしているつもりなのに、イライラしたり、つらくなったりするのは、どこかに無理があるのかもしれません。」(p.155)
社会のため、世界のためと、大義名分に頼ってしまうのも、実はワクワクすることからかけ離れていることがあります。
本当はワクワクしていないのに、「これはワクワクすることに違いない」と自分を説得しているのです。
だからそれをやったときに周囲の反対などがあると、イライラしてしまうのでしょう。本当にワクワクするなら、やっているだけで十分に楽しくて、イライラしてくることはないはずです。
「人生の目的を、自分の価値と置き換えないようにしましょう。
無価値観から、人生の目的を生きようとすると、ずっと不十分だと感じながら頑張らざるをえなくなります。」(p.158)
「歯車であることを悲観するのではなく、一つの歯車として、どうやって幸せを感じるのかというセンスが、人生の目的を見つけるためには必要だということでしょう。
「社会に貢献する」ことを人生の目的にすると、「社会に貢献していない」と思った瞬間に無価値観にはまります。」(p.160)
「ありのままの自分」を受け入れていないと、何か行動することで自分に価値が生まれると思ってしまうのですね。自己受容が大切なのです。
「この本で私が伝えたいのは、「人生の目的」を掲げて、それに向かって頑張りましょうということではありません。
それでは、あまりに肩に力が入りすぎてしまいます。
もっと肩の力を抜いて、「人生の目的」を考えてほしいのです。」(p.161)
だから最初の方で言っているように、人生の目的なんてないと考えてみることも、悪いことではないという訳ですね。
「相手がどう受け取るかは別にして、それをやることに自分が深い喜びを感じられるようになっていたら、その情熱はちょっとのことでは、減らないでしょう。
深いところから湧き出るような情熱を見つけてください。
そのためには、人が喜ぶかどうかではなく、自分が心から楽しいと感じるかどうかを一つの基準にしてみましょう。」(p.165)
他者貢献を目的にすると、相手が感謝してくれない、喜んでくれないことが不満になったりします。そういうときは、考え方が間違っているのです。
本当にワクワクすることは、相手がどう反応しようと自分の喜びはなくなりません。愛は与えるだけで十分です。何も見返りを必要としません。それと同じですね。
「人生の目的を見つけた人は、「人生の目的を見つけたから、より自由になった」と感じています。実際、人生の目的が見つかると、経済的にも、考え方、感じ方、生き方も、すべてが自由になっていきます。」(p.169 - 170)
つまり、自分で自分を制限していたことがなくなるのですね。観念から制限がなくなっていけば、それが現実として現れるというわけです。
「最初は、たいしたことがないように感じても、継続していくと、きっと大きな結果が出ます。ぜひ、「自分には無理だ」と思わないでください。
こんど、自分には難しそうだと思ったときは、「そう感じるということは、まさしく自分がやるといいことなんだ」と、解釈を変えてみましょう。」(p.179)
不安や恐れから、自分でブレーキを踏んでしまうことがあります。これも自分で自分を制限していることです。
そういうときは、あえてその道に進んでみてはどうか、と健さんは言います。バシャールも、不安のドキドキはワクワクに変わるということを言っています。
「両親との軋轢(あつれき)は、その人の人生に、ずっと影を落とします。両親との関係がうまくいかないせいで、仕事や恋愛がうまくいかないと感じている人も多いでしょう。
しかし、その宿命をいったんは受け入れないと、次に進めないのです。
人生は努力して変えられるものですが、変えられないものがあるのも否定できません。
それが、あなたの宿命です。
(中略)
自分の宿命を100%受け入れるということが、最初のステップです。
そして、できれば、自分のなかにある痛み、恨み、悲しみを癒やしながら、それをエネルギーに変えていくことです。」(p.188)
「人生で起こることをあなたがコントロールすることはできませんが、それにどう対応するかは、100%あなたが、決められるのです。」(p.192)
生まれてきた環境は受け入れるしかありません。起こった出来事も、受け入れるしかありません。不平不満や、文句や愚痴をいくら言っても、何も変わりません。
まずそれらを「これでいい」としっかり受け入れ、そこからスタートすべきなのですね。
「あなたの宿命と運命のラインを見分けるには、ものの見方を変える必要があります。
たとえば、ネガティブな状態があったとしても、それを足枷(あしかせ)だと思うのか、チャンスだと思うのかによって、人生の展開が変わってきます。」(p.195)
「自分のなかで「当たり前だと感じていたこと」に、疑問をもってみるのです。
いままで正面から見ていたものを、横から眺めてみましょう。あるいは、それを斜め右から、または上から見てみましょう。
これまでとは違う角度でものを見ることで、いままで見えていた世界が、まったく別のものに見えてきます。」(p.196)
福島さんも、問題が起こったら「チャ〜ンス!」と言おうと言われてました。ものごとは捉え方次第なのです。
「あなたがどういうものを得たいのかを考えて、そういう世界を発信してみてください。
愛を得たければ、愛を。そして、友情を得たければ、友情を発信していくのです。」(p.198)
バシャールは、「与えたものが返ってくる」というのが、この世の唯一の法則だと言っています。だから、何を発信する(与える)かが重要なのですね。
「それには、3つのことが必要です。ものの見方を変えること。感じ方を変えること。行動を変えることです。
この3つをやれば、あなたの人生はいままでとまったく違うものになります。」(p.199)
健さんは3つと言っていますが、最初の「見方を変える」ことをすれば、他の2つはついてくるように思います。
見方が変われば、感じ方が変わってきます。感じ方が変われば、行動も変わってくるでしょう。
「人生の達人の生き方は、自分のところにやってくるものを拒まず、100%受け入れることです。そして自分の人生から去っていくものを追わず、期待せず、ただ淡々と生きることです。
人生の目的は、あなたが心から大切だと思うものを大事にすることによってしか実現できません。また、それは、目の前に来たものを大事にするということでもあります。
それがポジティブなものでもネガティブなものでも、来るものを拒まず受けとめること。
去っていくものは、追いかけようとはせず、ただただきれいに手放すこと。
この2つができると、あなたは幸せに近づけます。」(p.201)
「苦しくなったとき、「また次があるさ」というのは、心を楽にしてくれるアファメーションです。自分がいましがみつこうとしているよりも、もっと素敵なパートナー、チャンスが必ず来ると保証されたら、楽に手放せるはずです。」(p.202)
これはまさに「愛」ですね。条件を付けずに、来るものは拒まず、去るものは追わず、すべてを相手の自由にさせることです。それが人生の達人の生き方なのですね。
そしてそのために、「また次があるさ」というアファメーションを使うこと。これを口癖にすると良さそうですね。
「あなたが何に対して幸せを感じるのか、それはあなたが決めていいのです。
(中略)
世界のどこに住んでもいいし、何をしてもいいのです。人に褒められるようなことをやらなくてもいいのです。自分の幸せを追いかけているうちに、きっと何かをやりたくなります。」(p.203 - 204)
世間や他人の価値観にしたがうのではなく、自分の価値観にしたがうこと。これが大前提ですね。
「人生の目的は、見つけようと思っても、すぐに見つかるわけではありませんが、探さなければ、自動的に手に入るものでもありません。
お金がなくても、才能がなくても、人脈がなくても、手に入るのが人生の目的です。
そのためには、社会の価値観から脱し、本当に自分にとって大切なものを見つけてください。世界中の人が何と言っても、あなたにとって大切なものです。」(p.206)
何がなくても、人生の目的は手に入ると、健さんは言います。そのために重要なのは、自分がどう感じるかという考え方なのですね。
「神との対話」でも、内に入っていかなければならないと言っています。外(他人)ではなく内(自分)の中に、自分らしさを探すのです。
さすがに健さんの本ですね。最初はちょっとまどろっこしいなあなどと思いながら、だんだんとハマってしまいました。
読みやすく、またわかりやすく、時に繰り返すことで理解を深めさせてくれます。
人生の目的について、この本を読みながら考えてみるのも良いと思いますよ。
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