昨日のメルマガでは、久保ひろしさんのことを書きました。
ブログで紹介した久保さんの本ですが、Facebookでも紹介したら、けっこう反響がありましたね。
「やるからできる」
そのメルマガに対してですが、よく感想をくれるHさんから、また感想をいただきました。
◆--------(Hさんの感想)---------------
本日のお話、とてもわかりやすく、勉強になりました。
赤木さんは、お母様からそんな言葉をかけてもらったことがあるんですね。
確かに吉江さんも北野さんも大失敗していますね。
僕は失敗はしていますが、金額でいえばせいぜい300万くらいで、それは単にリサーチ不足だったようにも思います。
大失敗するにはそれだけの思い切りと度胸がいると思うのですが、それができないから大きな成功もできないのかな、と考えてしまいます。
多分そうなのでしょう。
◆--------(Hさんの感想)---------------
Hさん、感想を送ってくださって、ありがとうございます。
ちょっと最後が気になったので、本文で取り上げさせていただきました。
おそらく、私の書き方が悪かったんですね。
誤解させてしまったようです。
成功した人には挫折の経験があるとして、久保さんや福島正伸さん、吉江勝さんや北野哲正さん、そして歴史上の人物を例にあげました。
大きな挫折をした人を取り上げたために、成功するには「大きな挫折が必要」と思わせてしまったかもしれません。
あるいは、「大きな挑戦をしたから、大きな挫折をした」のだと。
それは誤解です。
私が言いたかったのは、単に「成功した人には挫折がある」ということです。
そして挫折という出来事があっても、「それによって自分を否定しなかった」ということが重要なのです。
たとえばエジソンは、小学校の勉強にもついていけず、先生からダメ出しされました。
でもエジソンのお母さんは、ダメな息子とは思いませんでした。
また、有名な電球の発明では、1万回もの失敗を繰り返しました。
けれどもエジソンは、失敗の都度、「成功に近づいた」と考えたのです。
300万円の借金ではダメで、1000万円以上の巨額な借金でなければ成功しないというのは、まったく違いますよ。
そうではなく、その挫折に押しつぶされず、なおも自分を信じて肯定するかどうかが重要なポイントなのです。
意気消沈せず、ワクワクすることに没頭できるか、ということですね。
昨日、福島正伸さんの本をもう1冊読みました。
今日のブログで紹介していますので、こちらもお読みくださいね。
「夢を叶える」
この本の中で福島さんは、こういうことを言われています。
「そこで私が気づいたことは、次のようなことだったのです。
「自分は、ものごとがうまくいかないように考えている。しかし、何かを成し遂げた人たちは、ものごとがうまくいくように考えている」
そして、何よりも驚いたことは、どんなに優れた成功者と言われる人であっても、さまざまな問題や困難が、同じように降りかかっているということでした。」(p.29)
つまり、問題や困難に直面することは、避けられないということです。
その問題の大きさ、つまり挫折の程度が、成功に直結するのではないのです。
そして重要なのは、成功者は「きっとうまくいく」と常に考えているということです。
問題や困難を歓迎し、挑戦することを楽しんでいます。
福島さんは、人の考え方には、自立型思考と依存型思考があると言います。
依存型思考は、問題の原因を他者や環境に求めます。
出来事によって決まるという考えも、依存型思考と言えるでしょう。
一方の自立型思考は、問題の根本原因は自分にあると考えます。
原因が自分にあるのですから、自分の出番が生まれます。
自分が努力することで、問題は解決するはずなのです。
出来事で決まるのではなく、自分の考え方で決まるという考え方も、自立型思考と言えるでしょう。
「でも、どんなに努力しても、不可能なことがあるのではないか?」
そう思いますよね。
でも福島さんは、不可能はないと言い切ります。
「人はどんなに努力をしても、さらに努力をすることができます。これ以上の努力はできないと思うことはあっても、努力そのものに限界はないのです。
(中略)
何時間努力するかという、時間的努力は有限かもしれませんが、どのような努力をするかという質的な努力は無限です。努力の内容は、無限に改善することができるのです。」(p.47)
失敗に対する恐れがあると、こういう考え方はできないでしょうね。
そこで福島さんは、次のように言います。
「実は、失敗が人生に与える影響は、まったくないのです。
つらいことだと思えばつらいことになりますし、ありがたいことだと思えば、ありがたいことになるのです。
影響を与えるのは、失敗に対する考え方なのです。」(p.84)
先ほど紹介したエジソンの、電球の発明についてのエピソードは、まさにこのことを物語っています。
「それは大した失敗じゃないからだよ。借金で首が回らなくなるとか、大きな失敗は誰でも恐いでしょう。」
そう言いたい気持ちもわかります。
けれども、その失敗を恐れたら、上手くいくのでしょうか?
失敗を経験した久保さんや福島さんは、それでも自分を信じて、肯定して、前に進むことだと言うでしょう。
「神との対話」には、こういうことが書かれています。
「破産したときは破産したときだ。それを偽ってもしかたがないし、認めまいと物語をでっちあげてもむだだ。だが、あなたは「破産は悪いことだ」「恐ろしいことだ」「自分は悪い人間だ。善い人間なら一生懸命働くし、破産なんかすまいと努力するだろうに」などと考える。その考えが、「破産」の経験を支配する。「わたしは破産した」「一文無しだ」「もう金がない」というあなたの言葉によって、破産している期間が決まる。それをとりまく行動が−−自分を憐れんだり、落ち込んだり、「どうせ、だめなんだ」と思って、脱出の道を探そうとしないことが−−破産という現実を長びかせる。
宇宙には「良い」状況も「悪い」状況もないことを第一に理解しておくべきだ。すべてはあるがままにすぎない。だから、価値判断はやめなさい。
第二に、すべての状況は一時的だ。どんなこともいつまでも同じままではいないし、静止してはいない。どちらの方向へ変わるかはあなたしだいだ。」(p.108)
実際にそういう大失敗をしたとしても、その出来事はニュートラルだと言います。
起きたことは、単に結果に過ぎないのです。
問題は、その結果を目の前にして、どう考えるかです。
この世は変化するものであり、私たちの状況も変化します。
その変化の方向を決めているのは、私たちの思考なのです。
ですから、失敗を恐れるという思考は、失敗という出来事を創造するだけです。
「それでも上手くいく」という思考は、上手くいくという結果を生むのです。
自分が普段、どういう考え方をしているか、チェックしてみてはいかがでしょうか。
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