1月16日(金)に福島正伸さんの1日セミナーを受けることが決まった時、福島さんの本をもっと読んでみようと思って注文した本です。
私が購入したのは文庫本ですが、実はかなり以前に、おそらくこの本を読んでいます。ここに出てくる3つの物語のことは、すでに知っていたからです。
改めて読んでみても、本当に感動する内容ですね。そして、セミナーを受けたことによって、ポイントがとても明確になったように感じています。
では、気になった部分を引用してみましょう。
「仕事が面白いかどうかを、その仕事の内容に期待すると裏切られてしまうでしょう。なぜなら、面白い仕事もつまらない仕事もないからです。
”つまらない仕事なんかない。仕事に関わる人の姿勢が、仕事を面白くしたり、つまらなくしたりしているにすぎない”」(p.28 - 29)
最初の物語では、つまらないと思える仕事を面白くしている駐車場の管理人さんを取り上げています。状況や出来事は中立で、そこにどんな意味を与えるかで変わってくるのですね。
「いや、そうではなく、この運転手さんが”運転手”という仕事を、自分の人生を輝かせる素晴らしい仕事にしているのです。
夢を持つと、すべての仕事が素晴らしい仕事に変わります。」(p.40 - 41)
次の物語は、一社員に過ぎないのに、日本一の会社にしようと頑張っているタクシーの運転手さんを取り上げています。自分がどういう夢を抱いているかによって、仕事への取り組みも違ってきますね。
「”今まで自分は、商品を売ることばかり考えていた。相手のことより、自分のことばかり考えていた。自分が苦しいから、自分のために、仕事をしていた。買ってくださるお客さんのことはまったく考えていなかった。売上をあげてくださるのは、お客さんなのに……”
そして気がついたのです。
”もう、自分のために売るのはやめよう。売上はつくるものではなく、いただくものだ。お客さんのために尽くそう。ただ、ひたすら尽くそう。そうすれば、きっと返ってくる。返ってくるまで、尽くせばいいだけだ”」(p.69 - 70)
最後は、不利な状況でも考え方を変えたことで、味方をたくさん作った酒屋さんの物語です。エゴにはエゴが、愛には愛が返ってくるのですね。
「チャンスにできない出来事はありません。チャンスにしなかった人がいるだけです。いかなる失敗も、未来の糧になります。」(p.96)
「次のチャレンジは、常に過去最高の成功確率なのです。」(p.97)
「自分が簡単にできることは、他人にも簡単にできるものです。
しかし、自分が簡単にはできないことは、他人も簡単にはできないことでしょう。もし、自分が失敗からノウハウを積み上げていけば、他人ができないことができるようになっていくはずです。
このように考えると、失敗が続くほど、やる気になっていくこともできるのではないでしょうか。」(p.97)
「どのような出来事も、自分の受け止め方によって、その後はまったく違った結果になります。
この受け止め方というのは、性格ではなく選択です。
人はいつでも自分の意思によって、どのような選択をするかを決めることができます。もともと考え方とは、生まれながらにして身につけてしまっているものではなく、その都度、自分で自由に選択することができるものです。
そして、その選択の習慣化が、その人の人生になります。」(p.100 - 101)
どんな問題が起こっても、それはチャンスです。失敗は、成功へのチャンスを広げてくれます。そして、そう考えるかどうかは、自分の意思、自由な選択の問題なのです。
「このように、どのような問題があったとしても、自己原因で考えることで自分の出番を見つけ出すことができるようになるのです。」(p.108)
「一方、自分自身に原因を見出すことができれば、自分の出番になり、問題解決へのスタート台に立つことができるようになります。」(p.109)
自己責任と言うと萎縮して、罪悪感を感じてしまうかもしれません。けれども自己原因と言えば、自分が何とかできることになります。自己原因を探して、自分の出番を作ることが重要なのですね。
「自分らしさとは、すべての人に可能性をもたらすだけでなく、社会をバラエティに富んだ、より楽しいものに変えていくことにもなるのです。」(p.116)
「自分らしさとは、そもそも自分自身が持っている感性に基づいた「こだわり」なのです。
本気になるほど「こだわり」が発揮されるようになります。
反対に、楽にやろうと思うほど、「こだわり」がなくなり、自分らしさも失ってしまうことになります。」(p.117)
自分らしさとは「こだわり」のこと。個性とも言えますね。ですから、みんながこだわれば、個性豊かで多様な、楽しい社会になります。
「はじめる前の段階で、人によって、いつあきらめるかが決まっているのです。ですから、あきらめないためには、はじめる前にあきらめないことを「決意」しておくことが必要になります。
(中略)
そして、あきらめないと決めると、他人から怒られたり、非難されたりしても、アドバイスに聞こえるようになります。」(p.130)
最初から「あきらめない」と決めておけば、批判や非難さえも、アドバイスになるという視点が驚きでした。あきらめない限り、成功するしかないのですね。
「このように、私はたくさんの感動と、感謝に包まれて生きていることに気がついたのです。つまり、感動すること、感謝することがいくらでも身の回りにあったのです。世界中の人と関わっていることに気がついた時、私は大いなる感動と幸せを得ることができました。」(p.141)
「実は、私たちが当たり前と思っていることに、感動があるのです。それを発見することは、生きている喜びを見つけることでもあると思います。」(p.142)
身近な当たり前と思っていたことが、有り難いことであり、世界とつながっています。朝、一杯のコーヒーを美味しくいただけた。そのことを考えてみても、いかに世界中の多くの人と関わっていて、その人たちのお陰であるかがわかります。
幸せは、今あることに気づくことなのです。その感動があるとき、私たちは「よーし、自分も世界の人のために働こう!」という喜びと充実感に満ちた気持ちになれるのではないでしょうか。
今回はセミナーに参加させていただき、初めて福島さんにお会いできた喜びもあって、この本を読みながらも、福島さんの笑顔が脳裏に蘇ってきました。
本もオススメですが、福島さんの話を直接聞くことは、さらにオススメです。セミナー会場でさらに2冊の本を買ったので、また随時紹介していきますね。
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