ひすいこたろうさんと、はせくらみゆきさんの本を読みました。
これはたしか、新聞の広告か何かを見て、読んでみたいと思って買った本です。
サブタイトルは「22世紀的「人生の攻略本」」とあり、タイトルからしても今の自分を肯定的にとらえる内容だとわかりますが、やはり予想通りでした。
予想通りですが、それは当たり前のことばかりで面白くない、という意味ではありません。当たり前のことを、「なるほど!そうか!」と驚きと感動を抱きながら読めたからです。
では、気になったところを一部引用しましょう。
「どんな過去であれ、過去はこれでよかったんだと受け入れることで、
過去を味方にできます。
未来に関しては、ときめく未来にフォーカスすることで、
未来を味方にできます。
すると、過去から、未来から、いま、ここである「現在」に向けて
「風」が流れてくるのです。
あとは、その風にひょいとのるだけで、
ワクワクする現実があなたの目の前に現れてきます。
鳥は努力で空を飛んでいるわけじゃない。
ヒナは努力してタマゴからかえる
わけじゃない。
自然を見ればわかります。
自然界はがんばってるわけではないのです。
ただ、宇宙に流れるリズム(風)にのっているだけです。」(p.19 - 20)
もうこれだけでワクワクしてきます。過去と未来を解放して、今ここに生きるだけでいいんですね。それが宇宙のリズムなのです。
「でも、確かに、お笑い芸人の品川庄司の品川さんも同じことを言っていました。品川さんは、すごく悩みやすい性格だそうで、悩まない人を見ると「いいなぁ」と、また悩んでいたそう。でも「俺は悩むのが好きな人間なんだ」って思ったら、悩むのが楽しくなったというのです。「俺は好きで悩んでる。自ら進んで悩んでる」。そう考えたら、あれほど嫌だった悩みが、すごい自分になっていくためのステップアップに思えるようになったって。」(p.30)
はせくらさんは、「まさに悩みは趣味なのです。飽きたら終わります。」と言い切っています。
同じ論理で、心配性も怖がりも、自虐的な自己嫌悪や罪悪感も、すべて趣味なんですね。だって、そう考えなくてもいいのに、わざわざ考えているんですから。
ですからまず、自分が好きでそうしているんだということを認めてしまうこと。そうすれば心が軽くなるということなのです。
「そうです。認めたら消えます。認めないから残ります。心は突き詰めると、スイッチのオン、オフと一緒なんです。なので、無駄な抵抗はしないほうがいいんですね。悩んでいる自分をそのまま認めてしまって、悩んでいる自分に対して逆らわないということを選択するんです。」(p.36)
また、はせくらさん自身が悩まない理由を、次のように言っています。
「だって私は
「いのち」なんだもん。
「いのち」がほんとうの自分だって知ってるから
「いのち」が体をいただいて
出来事と心を観察しているだけだから
全部面白い。
うれしいことも
悲しいことも
怒ってるときも
ぜ〜んぶ
しっかり感情を味わって
味わいつくせばいい。
それが生きてる醍醐味だから。」(p.50)
これはもう、「神との対話」などで書かれていることと同じですね。私は、ここを読んですっかり、はせくらさんのとりこになりました。
「起こっている出来事だけ見たら、大変なことでも、本当はそのカルマがもう終わりつつあるから、現象化しているんですよ。」(p.75)
思考が現実化するとか、起こることは必然で無駄がない、などはよく言われますが、起こるのはそのカルマが終わりつつあるからだ、という視点は斬新でした。
「いま、目の前に現れたことが
いまのあなたにとってすべきことです。
必要必然ベストなことが
起こっているんです。」(p.140)
だからこそ、今ここに生きるべきなんですね。過去を悔やんだり、未来を心配するのは不毛というもの。もっと自分にふさわしいものがあるんじゃないかと探し回ることも、同じ理由で意味がないんです。
目の前のことを文句を言わずにやっているだけでよいと、小林正観さんも言われています。そうすれば導かれるのだと。
「誰かの喜びを生みだそうとワクワクしているとき、
夢はアッサリ叶う。
とはいえ、自分が満たされてないのに、
相手だけうるおそうというのではムリがあります。
人間とは人と人の間と書きます。
あなたと私の間(あいだ)をうるおそうとするときに
夢はアッサリ叶うのです。
あなたと私、
You(ゆ)とME(め)で「夢」です。
あなたと私、その間がないことを
「間抜け」というし「間違い」という。
「間(あいだ)」にあるもの、それこそが「愛だ」」(p.162)
ダジャレは嫌いじゃありません。それに、言ってることは、まさにその通りだなあと思います。
「神との対話」でも、愛する対象に自分を含めよと言ってますからね。また、「引寄せの法則」を上手く働かせるには、他人の夢を叶えてあげることだとも。
そこで自分を愛する方法なのですが、人生を変えるコツを伝えている野澤卓央さんから聞いたもので、すごく効果があったという方法を紹介していました。
その方法をラジオで紹介したところ、それを使ったという人たちから大反響があったそうです。中にはアトピーが治ったなどの事例まであったとか。
それは、鏡の中自分を見て、「愛してるよ」「大好きだよ」「がんばってるねー」と声をかけることなのだそうです。
これって、私が勧めている「鏡のワーク」と同じようなことですよね。私自身も効果があると言っていますが、それが補強されたような気がして嬉しいです。
「今回、あなたは、キミという世界を冒険にきたんだ。
それなのに自分を嫌うなんて、沖縄に生まれたのに
北海道がよかったって後悔してるのと一緒。
キミという世界を味わえるのは、世界でただ一人、
キミだけなんだから。
欠点も悩みも含めて
まるごとこのワンダフルワールドを味わってください。
あなたに必要なのは、
根性でもなく、
才能でもなく、
執念でもないよ。
自分を楽しむという気持ちだけ。」(p.196)
すべてを肯定的に受け止め、自分を好きになることですね。
そうすれば幸せは簡単に手に入ります。その幸せを根拠に行動すれば、さらに幸せが増していくでしょう。
私たちは、愛するために生まれてきたのです。完全な愛になることが、最終的な目標です。
「よーし、私も愛に生きるぞー!」という気持ちにさせてくれる本でした。
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