2014年10月05日

癒しの現代霊気法



日本の伝統の靈氣と西洋レイキを融合させたという、現代霊気ヒーリング協会およびNPO法人現代レイキの会土居裕(どい・ひろし)氏の本を読みました。

この土井氏は、レイキの世界では画期的なことをされた方です。

それは、レイキが西洋に広まったとき、臼井霊気療法学会はすでに存在しないと思われていたのですが、実は存在していることを世界に知らしめました。

固く門戸を閉ざした臼井霊気療法学会でしたが、土井氏はつてを頼って同学会に入会することを許され、伝統的な臼井霊気療法を習得されたのです。

そして、ご自身が学ばれた多くのことから、これからは西洋レイキと伝統の靈氣とを統合し、新たなレイキを伝えていくことが有効だと判断され、現代レイキとして普及活動を始められました。


そういった土井氏ですから、この本には創始者の臼井甕男(うすい・みかお)氏の考えが、随所に書かれていました。

臼井先生は「宇宙間に存在するものは、ことごとく霊気を保有している」といわれ、「すべての存在の根源である宇宙エネルギー」を「霊気」と名づけられました。それは「高次元の存在」から発せられる「愛の波動」であり、かつ純粋な「光」のことでもあります。」(p.20)

次に「霊気法」というのは「宇宙エネルギーであり愛の波動である霊気」とつながることにより、自分がその通路となって見たもの、出会ったもの、触れたもののすべてを癒していくヒーリングテクニックです。「自分が霊気の通路になる」ということは、宇宙の意識、宇宙のリズムと一体化して、愛の波動をそのまま受信し、さらにそのまま伝えられるようクリアな自己に高めていくことでもあります。」(p.21)

このように、宇宙、愛、エネルギー、光などスピリチュアルな世界で語られることが、すべて霊気であることを述べています。


そして、いろいろと研鑽を重ねられた結果、「人生の究極の目的は、安心立命を得ることにある」という結論に到達されました。安心立命は辞書に「天命を知って心を安んじ、物ごとにこだわらないこと」とあり、天命とは「人の力ではどうにもならない運命」と解説してあります。すなわち、「人間として精一杯努力することは必要であるけれども、その後の、人の力でどうにもならないことについては天に任せて、一切思い煩うことのない安らかな心境を獲得する」ということで、これが臼井先生の第一の悟り(最初の悟り)といわれているものです。」(p.44)

この「天に任せる」というのは、「神との対話」などでも言うように、私たちは大いなるものに導かれているのだから、その導きを信じ、委ねることになります。

導きを信じて委ねるなら、何が起ころうと安心していられるはずです。信じないから不安なのです。


レイキではシンボルとマントラ(コトダマ)を使いますが、そのシンボルについて、こういう解説もしています。

(4)第三のシンボルは「われ、神と合一す」という意味だといわれます。私はコトダマから「すべての根本は、正念(正しい意識)にあり」と解釈しました。正しい意識とは大宇宙と小宇宙(人)との響き合い(合一)であり、両者の解釈は一致しています。」(p.92)

これは、臼井氏が鞍馬山で悟りを得た内容と、まったく符合しています。

先生がとくに厳しく教えられたことは、「大宇宙の自然法則と、小宇宙である自分との精神が常に統一され、一体とならなければならない」ということです。すなわち自らが体得された悟りの境地である「宇宙即我、我即宇宙」の教えです。また「宇宙全体が私の内に存在し、宇宙の内に私が在る」「私の内に光明が存在し、光明の内に私が在る」とも教えられたと伝えられます。いずれも、宇宙との一体化を伝えようとしておられます。」(p.151)


また、臼井氏の教えとして、近代医学を無視するなとも伝えています。

ただ、医療でどうにも治らない場合は、積極的にレイキを使うようにと言います。そして、「霊気で治らない病気はないから、常に浄い魂を持って治療するように励みなさい」と言い切っておられるとか。

そう言いつつ、レイキでも医薬でもどうにもならないものがある、とも言います。それは寿命が尽きたときであると。

これは自然の摂理であるから、なんとも致し方がない。しかしその人の寿命とわかったときは、なおさら最後の最後まで万全を尽くして、親切に真剣に治療しなさい。そうすればどんな病苦の人でも、実に安らかな往生のできることは確実であるから、努めて実行しなさい」(p.153)

こう臼井氏は言われて、終末医療においても、レイキが有効であることを示されています。


現代レイキではこのように、臼井氏の教えの真髄を取り入れつつ、現代にマッチするようアレンジし、変化していった西洋レイキからも良いものを取り入れ、独自な霊気法を確立しています。

しかし、その本質においては、臼井氏が示されたように、レイキによって悟りを得て、安心立命に生きることなのだと思います。

リラックスを阻むのは恐れであり、悲しみであり、怒りでもあります。これらは自己防衛本能から必ず過緊張を伴います。そこには、自分は大宇宙から生かされており、大宇宙に導かれているという自覚の欠如がみられます。
 究極のリラックスを得るためには大宇宙を信じ、すべてを大宇宙に任せてしまうことが必要で、あわせて宇宙のリズムと常に響き合う日常を獲得することです。すなわち臼井先生が到達された「宇宙の霊気と体内の霊気が共振共鳴し、宇宙即我、我即宇宙の一体感を達成する」境地を得ることにあります。
」(p.176)

恐れや悲しみ、怒りかは、不安から生じるものです。不安とは、愛の対極にあるもの。そういう状態から愛の中に入り、安心して生きることが重要なのですね。

レイキの目的は、「神との対話」でも示されているように、存在のすべては「ひとつのもの」であり、私たちもまた「ひとつのもの」だという悟りに到達することなのです。

癒しの現代霊気法
 
posted by 幸せ実践塾・塾長の赤木 at 18:35 | Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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